イチャンコッペ山(829m) (道央) 2003.5.9(金)
イチャンコッペ山から恵庭岳 |
支笏湖周辺の山々は、千歳に住む私達にとって馴染みと愛着のある、いわばホームベースとも言える山々です。
そんな山の一つイチャンコッペ山に、GWの連休明け足慣らしと花の様子を見に訪ねてみました。
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イチャンコッペ山は紋別岳と並んで、支笏湖および周辺の山々の展望台として知られています。 とても気軽に登れる山ですが、訪れる人は少なく静かな雰囲気を楽しめます。 登山口は支笏湖のポロピナイ(キャンプ場やレストハウス等がある)から札幌方面に行ってすぐの展望駐車場脇です、往復3時間もあれば十分ですがしっかり用意を整えて出発です。 |
取り付きから30分程は落葉樹の樹林帯の中を登っていきます。5月初めですから木々の緑はまだこれからで林の中は明るく開放的です。道端にはスミレが咲いていますが数は多くありません。マイズルソウがやっと芽を出し始めていました。
稜線に近づくとトラバース気味に一旦下って、イチャンコッペ山本体に取りつきます。この辺りから所々残雪が残っていてその感触を楽しみながらのんびり歩きます。
途中から振り返ると、恵庭岳が「俺を見ろ」という感じでそびえていますし、支笏湖が風不死岳を映して静かに佇んでいます。
登りきったかなと思うところが8合目、無粋なことに大きな看板のようなものが立っています。これは北海道開発局の業務用無線の反射板なのだそうです。お隣の紋別岳にはNTT等の立派なアンテナ群がそびえ立っています、統合したり共同利用すれば予算的にも景観的にも良いのにと思ってしまいます。
縦割り行政といえば、この山では盛んにクマザサを刈りエゾマツやトドマツの植林がなされています。そのご苦労と山を守ろうとする熱意に頭が下がる一方、落葉樹主体の山が将来針葉樹だらけになった姿を想像したり、至る所に縦横に走る立派な林道を見て、自然・資源・環境等それぞれの観点で善かれと思って行われていることは、本当に正しいのだろうかと思ってしまうのです。
そんなことを思いながら、8合目から緩やかな斜面を一登りすると間もなく頂上です。
イチャンコッペ山から支笏湖・風不死岳 |
イチャンコッペ山山頂 |
頂上はクマザサの茂る平らな台地で、見通しも良いようなのですがこの日はあいにく霞んでいて、支笏湖周辺の山々が精々でした。
それでも、おにぎりを食べ紅茶を楽しんでゆったりした一時を過ごしました。
今回は時期が時期だけに、花を楽しむことはできませんでしたが、6月にはかなりの数の花達を見ることが出来るそうです。
余談ですが、
帰り道、支笏湖道路の途中でカタクリを見て帰ろうと立ち寄った所、数はとても増えていて感動したのですが、花は盛りを過ぎていていました。
そこで止めておけば良かったのに、花も終わったしと少し頂く事にしたのです。
帰宅しシャワーを浴び、お浸しにしてビールで乾杯。さすがカタクリ、アズキナ等より甘くて美味しいと堪能してお昼寝。
その2時間後に異変発生。
口の中が苦く感じられ、気分も悪くなり、トイレ通いが始まったのです。久しぶりにひどい目に遭いました。
カタクリに当たるなんて、聞いた事も経験した事もありませんし何だったのでしょう。
やはり、カタクリのたたり?
(後日、カタクリは当る人もいるので「お一人様・3本まで」と言う教訓を知人から教わりました。)