尻別岳(1107m)  (道央)    2003.5.31(土) 晴れ



尻別岳から羊蹄山

ルスツ・スキー場の隣に位置し、喜茂別方面から見ると羊蹄山と親子の様にも見える尻別岳。

展望もさることながら、花・特にシラネアオイが美しいと評判の山です。

5月末の晴天の一日、大展望とシラネアオイを期待して、行ってきました。


5.31(土)
千歳(自宅) 0700
真狩登山口 0900
最低鞍部 1000
尻別岳山頂 1040
尻別岳山頂 1120
最低鞍部 1205
真狩登山口 1235
真狩吹き出し公園 1310
千歳 1530
2003年の春は天気は良いのですが視界が良くありません。4月はシベリアでの森林火災の影響で昼間に太陽がオレンジ色に見えたりしました。
その影響が過ぎても、空は何となく白っぽく視界が利きません。今日はどうでしょうか?

真狩登山口へは、農水省の馬鈴薯原種農場の広大な畑を横切っている林道を入り、ルスツ・スキー場ウエストMtの裏側にあります。
真狩登山口には立派な案内板があり、登山道も良く整備されています。(案内標識には登山道では無く、遊歩道とありました。)

歩き始めはまさに遊歩道で、岳樺の林をのんびり行くと右下にルスツ遊園地が望まれ、歓声や音楽が聞こえてきます。山道には私達だけで静かですが、ルスツ遊園地にはバスが何十台と停まっています。

ルスツ・スキー場ウエストMtの一番北側のリフト降り場をやり過ごすと、お目当てのシラネアオイがお出迎えです。続いてチシマフウロ、ハクサンリドリ、フデリンドウ、サンカヨウ、スミレなどが次々と現れてきます。

まさに、楽しい遊歩道です。


シラネアオイ

フデリンドウ

約1時間、遊歩道を気持ち良く歩くと、723mの最低鞍部に出ます。尻別岳が真っ正面に見え、登山道は一直線に肩を目指して延びています。

ここから尻別岳へ急勾配の直登です。

天気が良過ぎて暑い上、日陰もありません。

気合いを入れて、ガンバル・ガンバル。

これでは遊歩道ではなく、「勇歩道」です。

半分を過ぎた辺りで、息は上がりヘロヘロ、写真を撮るのを理由に一息と思っている時、後ろから「少し休みましょう」の声。待っていましたと道端にへたり込み、グレープフルーツで萎えそうになっていた気力を立て直したのでした。

やっとの思いで肩まで出ると、頂上まではまた緩やかな遊歩道です。
下の方は少し時期を過ぎた感じだったシラネアオイが、丁度見頃で美しく群生しています。

ようやく咲き出した桜と形良い岳樺越しに、羊蹄山が美しい姿を見せています。



最低鞍部からの急登斜面
後ろはルスツ・ウエストMt

岳樺と羊蹄山

頂上からは「天気晴朗なれども視界甚だ悪し!」で、羊蹄山とルスツの山以外はすっかり煙ってしまい墨絵のようです。 早く、いつもの澄み切った北海道の空に戻って欲しいものです。

頂上で早めのお昼を食べ、のんびりしてから下山です。
例の急斜面では、張られているロープを頼りに土煙を上げながら、転げ落ちるように下りました。



濃い色のシラネアオイ

ハクサンチドリ

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下山後、あまりの汗と暑さに、吹き出し公園に立ち寄り、名水で汗を流してから家路につきました。

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