大千軒岳(1072m) (道南)    2003.6.7(土) 曇り




千軒平から大千軒岳

HYML(北海道、山メーリング・リスト)が年に1〜2回行っている合同登山会が6月7・8日の両日、大千軒岳、恵山・海向山で実施されました。総勢20名の大グループです。
初日は大千軒岳へ尻内川コースと旧道〜新道コースに別れて、登りました。

私は、尻内川コースから初挑戦、花の大群落が楽しみです。


集合場所は函館の上磯駅前に0600(旧道コースの人達は0700)です。だれ一人遅れることなく集合し、車列を作って尻内川奥二股出合の登山口まで約1時間半。道南地方は地理不案内、先行してくれる車を見失わないようグループ走行です。
残念ながら低い雲で覆われ山は見えません。

準備を整え、10名で出発です。まず現れる、1名限定の細い壊れかかった吊り橋をおっかなびっくり渡り尻内川沿いに進みます。大きな高巻きもあり、変化に富んだ山道で花もミゾホオズキ、ヤグルマソウ、オドリコソウなどが見られました。

約1時間で広い川原に出、沢沿いに岩を乗り越えたり、抱きついて流れを越えたりしながら金山番所跡に着きます。江戸時代、松前藩の内諾を得て隠れ住んでいた隠れキリシタンが幕府の追及により大量処刑されたという場所で、今でもキリスト教の慰霊ミサが行われているとのこと。

天候も雲が晴れ始め、青空が顔をのぞかせてきました。


奥二股沢から千軒平の稜線を見る

金山番所

金山番所を過ぎると間も無く、稜線に向かってかなりの急登です。これまでの川原歩きから一転した急坂に皆さん喘ぎながらの頑張りです。
その辛さをなぐさめてくれたのは、美しいブナ林と浅い緑の木漏れ日でした。
ブナ林から岳樺の林・笹と変わっていきますが、急坂は続きます。一人だったらへたり込んだかも知れませんが、グループですからそうもいきません。
所々にある雪田や前千軒岳の稜線が気持ちを励ましてくれます。
やっと傾斜が緩んでくると、シラネアオイが目立ち始め、前方に大きな十字架が見えてきました。千軒平です。

沢山の人が手を振っています。旧道コースから登ってきたメンバー達です。千軒平は広々としたお花畑、ここまで約3時間半、大休止です。


オドリコソウ

ハクサンイチゲ

アズマギク

シラネアオイ、ハクサンイチゲ、ミヤマキンポウゲ、アズマギク、ハクサンチドリなどが乱れ咲くお花畑の中を、グループ全員で三々五々、頂上を目指します。

頂上直下に千軒清水と言う冷たい水場があり、皆さんのどを潤し、昼食用の水を補給しています。

出発から約4時間、全員そろって山頂です。
雲海が広がり、見通しは余りよくありませんが、大島・小島や駒ヶ岳を望むことが出来ました。


大千軒岳山頂標識

山頂から前千軒岳

山頂はあまり広くないため、皆さん道路脇に一列に並んで賑やかに昼食です。ラーメン党あり、ビール党あり、おかずや漬物を廻したりのワイワイガヤガヤ昼食でした。

その内、誰かが「あれは何だろう」。谷を隔てた向かいの山の斜面にある小さな雪渓に黒いものが。
何だ?何だ?と言っていると、動いているではありませんか。
熊です。針の先ほどの大きさにしか見えませんが、紛れもなく熊です。
始めて見ました。さすが道南、多いんですね。

再び2グループに分かれて下山です。
下山後は尻内町の温泉で汗を流し、宿の函館へ。
夕食を兼ねての大宴会は大賑わいで、夜遅くまで続いたのでした。

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