徳舜瞥(1309m)・ホロホロ山(1322m) (道央)   2003.9.7(日) 曇り



徳舜瞥山登山口にて(右側が相山さんご夫婦)

9月7日は「北海道・山トイレを考える会」の啓蒙活動の日です。
多くの会員達が道内各地の山で環境保全と保護について、登山者の皆さんにお願いします。
私達も少しでもお役に立てればと、同じ千歳にお住まいの相山さんご夫婦と一緒に道央の徳舜瞥山・ホロホロ山での活動に従事しました。

とは言っても、自分たちが楽しむのが第一、お願いや清掃は二の次です。


9.7(日)
千歳 0630
大滝登山口 0740
登山口発 0800
徳舜瞥山 0950
徳舜瞥山 1010
ホロホロ山 1040
ホロホロ山 1140
徳舜瞥山 1210
徳舜瞥山 1330
大滝登山口 1450
千歳 1640
山のトイレを考える会の活動に参加するのは始めてで、どんなことをすれば良いのかは、会のHPで確認したのですが、少し不安です。

パンフレットやのぼり、アンケート用紙・手作りの記入ボード・鉛筆などの必要品を何度も確認しての出発です。(それでも、火ばさみを忘れてしまいました)

千歳市内で今回ご一緒していただくことになった、相山さんご夫婦と待ち合わせて大滝村を目指します。

相山さんはトイレを考える会で孤軍奮闘して頑張っている波松さんのご友人で、ご夫婦で山や自然を楽しんでいるとのこと。
徳舜瞥山・ホロホロ山は始めてと言うことで、私としてはガイド役も果たしたいところです。

山のトイレの啓蒙活動なのですから、自分たちは率先垂範きちんと処置していこうと、途中の大滝村三階滝の駐車場でトイレ休憩をして登山口へ向かいます。
天気はやや雲が多いものの両山ともはっきり見え、展望も期待できると相山さん達は大張り切りです。
登山口で実施要領の打ち合わせ、クドクドが嫌いな私は「恥ずかしがらず・見栄を捨て・大きな声でいきましょう」と大きなのぼりを手に持って出発です。

駐車場から500mほど歩いたところが本来の登山口、登山届に記入しようとすると、ノートはかなり前から一杯で書き込む余地もない状態。何処が管理しているのか知りませんが、人気の山なのですからこの辺はしっかりしてもらいたいと思いました。

此処から少しの間、小沢に沿って行きますが深くえぐれています。年々ひどくなっているようです。来年あたりには登山道そのものが崩れてしまうかも知れません。
樹林帯に入るとトドマツやナナカマドの中をなだらかに登っていきます。

歩き始めて30分程の所にあるチョロチョロと細くなった水場で喉を潤すと、次第に岳樺の樹林に変わっていきます。
登山道はきちんと笹刈りがしてあり、気持ち良く整備されていました。ゴミもほとんどありません。
いつもは私より元気なカミさんが何だか今日は辛そうです。気管支喘息の薬を飲んできているのにヒューヒュー・ゼイゼイしています。急ぐ山行ではないので相山さんご夫婦に断って、休み休みゆっくり行くことにしました。
今日はグループだからと格好をつけて、ザックを背負ってきたカミさんですが、いつの間にか中身は全て私のザックの中に、いつも通りの我が家スタイルです。

8合目を過ぎ、ハイマツ帯に出て大滝村が眺められるようになって、雲がだんだん厚くなってきたようです。チヨット待って・チョット待ってと頂上に着くと、ホロホロ山だけが見えますが、支笏湖周辺の山々もオロフレや室蘭方面の山も残念ながら見えません。


まだ誰もいない徳舜瞥山山頂で

ウメバチソウ

頂上にトイレを考える会ののぼりを立て、パンフレットやアンケート用紙を出して準備です。まだ徳舜瞥山には誰も来ていません。
徳舜瞥山の活動はカミさんに任せて、あとの3人はホロホロ山での活動に出かけます。
ホロホロ山までの稜線上はリンドウが道の両側一杯に咲き誇っています。雲に覆われ始めて全体が白っぽくなった中、リンドウの鮮やかな青紫が映えています。
よく見るとウメバチソウもかなり咲いていますが、ガスの中の白色ですので目立たないのです。

徳舜瞥山から30分でホロホロ山です。ホロホロ山には白老側から20人ほどの人達がすでに登ってきていて休んでいました。早速パンフレットを配り、話をし、アンケートをお願いします。
積極的に話をしてくれる人、静かな人、無視する人、三者三様ですが、皆さん比較的協力的です。
続々と大勢の人が登ってきて、啓蒙隊も大忙しです。
1時間ほど活動したら、お腹も空いてきました。徳舜瞥山に一人置いてきたカミさんも心配です。ホロホロ山はこれで切り上げ、大急ぎで引き返します。


徳舜瞥山からホロホロ山

白っぽいリンドウ

徳舜瞥山に戻ると、先程とは打って変わって、頂上は人で大賑わい。
カミさんいわく、「パンフレットもアンケートも、もう無いわ」。ウヘェー!! 恐れ入りました。
聞けば、室蘭歩くスキー協会のご一行様が30名以上も登ってきて、カミさんがお願いしたらリーダーの方が一手に引き受け、全部処置してくれたとのこと。いやはや有り難うございました。

さあ、お腹もペコペコです。お昼にしましょう。相山さんご夫婦もコンロを出してラーメンの準備です。
ここで私はひそかに持ってきた秘密兵器をド・ドドーンと。「うわ! これはナンですか?」と相山さん。6人前が入ったプルコギ鍋です。火にかけますが何せ量が多いものでなかなか煮えません。10分〜15分じっと我慢するのが欠点です。
雲に覆われ、視界も利かず、薄ら寒い陽気ですから、美味しかったですわ。相山さん達にも喜んでもらい、持ってきた甲斐があったというものです。

山頂周辺にはよく見るとウメバチソウが咲いていましたし、シオガマの花柄が沢山茶色になって立っていました。
元来、花の豊かな山だったのですね。聞くところによれば、かってはキバナシャクナゲの宝庫だったらしいのですが、地元の人達が生活のため全部売ってしまったとのこと。今はホロホロ山の一部に僅かに残っているだけだそうです。


ホロホロ山にて

リンドウ

そうこうしている間にも次々に登山者が登ってきます。もうどなたにお願いしたのか判らなくなって、手当たり次第に声をかけ、少しヒンシュクものだったかもしれません。
それでも、大きなのぼりは良く目立って皆さんの注目を集めていました。


込み合う、徳舜瞥山山頂

100部持ってきた、パンフレットも大半を配り、アンケートも1パーティに1枚は記入していただき、やれやれと下山することに。

いつも通り、ゴミを拾いながら下り始めましたが、登るときには無かったはずのトイレ紙が道路脇に5ヶ所も・・・。信じられません。
今日は徳舜瞥山・ホロホロ山両方で100名は入っていたと思います、大半が私と同年配の中高年の人達でした。そのせいかトイレ問題にも協力的で理解を示し、携帯トイレを持っている人も、環境問題についてご高説を一席ぶった人もいたぐらいでした。
それなのに、これだ!! 言うことと、やることが違うのも中高年の特質なのかい?

自分のことは棚に上げて、ぶつくさ言いながら回収して下りました。トイレ紙の他にアメやチョコの包み紙、たばこの吸い殻、ピンクテープの切れ端等、スーパーの袋1/4ほどでした。

登山口に着くと、パトカーが。何事と覗き込むと、車上荒しです。ドアノブの所が壊されていました。お巡りさんによると、この1ヶ月で3件目だそうです。
金目の物を外から見えるところに置かない、これが鉄則とのこと。
楽しい山行が台なしになってしまいます。皆さん、ご注意・ご注意です。

2004年冬の徳舜瞥山へ
2005年冬の徳舜瞥山へ

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