楽古岳(1472m)(日高)     2003.10.11(土)(晴れ)


コイボクシュメナシュンベツ川からの楽古岳はこちらから
札楽古コースからの楽古岳はこちらから

全山紅葉の楽古岳

先週の十勝幌尻岳、その前の伏美岳に続いて、今週は南日高の楽古岳を訪れました、日高3連発です。

6月の神威岳登山時には、雲の中で展望を見られなかっただけに、今回は南日高の大展望が期待なのです。


10.11(土)
楽古第一橋 0645
楽古山荘 0705
楽古岳山荘 0720
上二股 0800
7合目 0920
楽古岳山頂 1020
楽古岳山頂 1120
上二股 1235
楽古山荘 1310
楽古第一橋 1330
前日の夕方、千歳を出て、三石の道の駅へ。
3週連続ですから手慣れたもので、夕食を済ますと睡眠薬代わりのアルコールをちょっぴり頂いて、早々に就寝です。

0430に起きると満天の星空、身支度を整え楽古山荘を目指します。

浦河から天馬街道に入り、楽古岳登山口の標識を探しながら行きますが、見当たりません。野塚トンネルまで行ってしましました。
Uターンして戻る最中、看板標識を発見、事無きを得ました。
看板標識が木の枝で隠れていて、見にくくなっていますので要注意です。

楽古岳山荘へ向かう林道からは、目指す楽古岳が朝日を浴びてそびえ立っています。
これから登る稜線伝いのルートがハッキリと見えますし、お天気も上々、期待感が高まります。

林道を進んでしくと、楽古第一橋と言う所で交通止めになっています。
十勝沖地震の余震が続いていて、土砂崩れの危険があるからとのこと。余震が治まるまで交通止めは続くようです。
こんなはずでは・・・。どうしよう?
見ると車が一台、登山者に違いない。歩いて行ける距離なのだろうと言う甘く微かな期待をもって、ここから歩くことに。

期待と不安で歩く林道の周りは、紅葉で美しく彩られています。
歩くこと20分で、楽古岳山荘が見えてきました。一安心です。
山荘で身支度を整え直し、気分も改め、楽古岳に向かいます。



朝の楽古岳

楽古岳山荘

道はメナシュンベツ川沿いに進みます、朝のせいでしょうか、沢の岩が茶色のせいでしょうか、やや薄暗い陰性な感じがします。
鹿のまだ濡れているような糞があちこちに落ちています、薄暗くいかにもという雰囲気に内心ドキドキしながらも、鹿が居るんだから大丈夫。と訳の判らない言い分けをして自分たちを納得させるのでした。

3〜4回程、徒渉するのですが、濡れている岩がとても滑りやすくなっています。靴を脱いで渡るのが正解かも知れません。
バランスを崩し、危うくビショビショになるところでしたが、ストックに助けられました。


「滑るのよ〜」真剣な眼差し

楽古岳山荘から約40分で上二股、尾根に取りつきます。ここに楽古岳登山道入口の標識が立っていました。そしてここから上に1合目、2合目・・・とカウントされていきます。

取り付きからは、ジグを切って登っていきます。直登を予想していたのに有り難い誤算だったと喜んでいたら、僅か15分でジグは終わり、待望(?)の直登に。


上二股の標識

紅葉の中をひたすら登る

日差しが強く、暑くなってきました。ウエアを脱ぎ、シャツ一枚で登りますが汗でビッショリです。
水がどんどん消費されていきます。まるで夏のよう。先週の十勝幌尻岳の時とは別世界です。
約1時間と少しガンバルとやや傾斜が緩くなった7合目、腰を下ろして休憩です。
ゼリーやトマトで元気を回復しながら、日高の山は何処もすごいとため息交じり、十勝幌尻岳や伏美岳のことを思い出しながら、あっちの方がきつかった、こっちの方が・・・とたわいもない会話です。

7合目を過ぎると肩の辺りが確認できるようになり、先が見えてくるようです。
このところバテ気味が続いていたカミさん、今日はいたく元気です。後ろから聞こえる息遣いに乱れが全くありません。
その証拠に、平気で色々話しかけてきます。こちらはそれどころではありません。
「おとうさん、聞こえないの?」
「そうじゃない、答える暇も余裕もないんだ。そんなに追い立てないでよ・・・。」

どうやら9合目の肩に着きました。
北側の展望が広がっています。
何よりも、涼しい風が疲れた体に心地よく、嬉しい。
山頂もハッキリ見え始めました。
もう少しだ。頑張ろう!! でも、まだ大分あるな〜。


1317mの肩からの楽古岳山頂
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