室蘭岳(鷲別岳) (911m) (道央)     2004.3.21(日)



春の気配も感じられた室蘭岳

四季を通じて楽しめるとの評判を聞いて、室蘭岳に行ってきました。本当の山名は鷲別岳なのですが、室蘭市民の憩いの場として親しまれているためか室蘭岳と言うほうが通りが良いそうです。

三月も中旬、苫小牧、登別、室蘭と太平洋側を走っていて気付くのは、雪が無く、木々の枝は白っぽくホワッ〜としているし、国道沿いの原っぱには枯れ葉の中から黄色のフクジュソウが咲いているなど、春の気配が一杯なことです。

室蘭市に入り「室蘭岳山麓総合公園」の標識に導かれ、だんぱらスキー場に向かいます。スキー場には休憩所やトイレが完備されていますので、此処でゆっくり準備をして歩き始めます。


室蘭岳に真っ直ぐ向かう南尾根コース
左は西尾根コース(スキー場から)

スキーリフト沿いに少し歩くと室蘭岳登山口である白鳥ヒュッテが建っています。丁度0930ですが、すでに降りてくる人が何人もいます。コース状態を聞いてみると全コースツボ足で大丈夫とのこと。スノーシューをザックに括り付けて出発です。


白鳥ヒュッテ

ザクザクの湿り雪の斜面ですが、多くの人が訪れているためかしっかり踏み固められています。尾根に取りつく急斜面を一頑張りするとコンタ600m地点、振り返れば室蘭市街が手に取るように見ることが出来ます。


南尾根への斜面

尾根に出ると傾斜は緩み、ダケカンバの林の中を歩く、まさにスノーハイクです。この間にも何人もの人達とすれ違います。室蘭の人達に親しまれ愛されている山なのだと感じました。


室蘭市街を見下ろしながら

風もなく、春の暖かい日差しを受けながら、シャツ一枚でのんびり登っていきます。西尾根を登っている人が遠くに見えますし、東側にはカムイヌプリが自己主張しているようです。


室蘭湾や白鳥大橋

登り始めて丁度1時間、山頂に到着です。頂上にはおしゃれな鐘が設置されていていかにも公園風、夏には多くの人達で賑わうのでしょう。

室蘭岳の上空は晴れているのですが、周囲は雲が多くオロフレ山や徳舜瞥山も雲に見え隠れしていますし、有珠山も見えません。また視界も余り良くなく霞んでします。
東隣のカムイヌプリだけが独特な山容を見せていました。


カムイヌプリ

まだ時間は早いのですが、早めの昼食とコーヒーを楽しんでいると、後続の人達が続々と登ってきます。この日30人ぐらいの人達が室蘭岳を訪れていたのではないでしょうか。

下りは西尾根コースを降りることにして、855ポコを目指します。快適な稜線歩きで、この辺りからの室蘭岳の姿は中々のものです。


西側からの室蘭岳

855ポコ付近の尾根は狭く、小さいながら雪庇も出来ていて、緊張モードを味わうことも出来ました。この後は西尾根の急斜面を駆け降りれば間も無く白鳥ヒュッテです。下りの所要時間も丁度1時間で、休憩を含んで二時間半で登ってくることが出来ました。


あんまり左に行っちゃダメ!

室蘭岳は評判にたがわず、手軽にスノーハイクを楽しめる山でした。
夏には北側の沢も面白いそうですので、また訪れてみたいと思います。

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