発寒川  (道央)   2004.8.7(土) 曇り



8.7(土)
平和の滝 0850
450m二股 0940
500m二股 1015
660m大滝 1125
大滝 1155
500m二股 1250
450m二股 1320
400m小沢 1350
平和の滝 1415
発寒川は札幌近郊にありながら、美しく清冽な流れが市民の憩いの場として、また難しい所も無い事から手軽な沢入門の場所として親しまれています。

私達も美しい沢をのんびり歩いてみようと、暑さの続く盛夏の一日、訪れてみました。

平和の滝は手稲山の登山口となっており、登山者や涼を求める市民で賑わいを見せる所でもあり、広い駐車場とトイレが整備されています。


平和の滝

平和の滝から入渓することも出来るようですが、途中大きな砂防ダムがあるとのことで、私達は手稲山登山道を約1時間登った所にある、布敷ノ滝の手前450m二股から入渓することにしました。

登山道は発寒川の左岸を緩やかに登る広葉樹林の中の気持ちの良い道です。
道の両側にはジャコウソウ、クルマバナ、マムシグサ、キツリフネ、ミズヒキ、キンミズヒキなどが点々と咲いていました。

林道の延長のようだった道がやっと山道らしくなってきてしばらくすると、標高450mの発寒川が二股に別れている所に出ます。
手稲山への登山道は右手の支流に沿って登り、尾根に取り付いていきます。

私達はここから入渓し、本流に沿って遡っていきます。
遡り始めて直ぐに小さな滝が連続して出て来ました。

細く速い流れの滝、広く悠々と流れる滝、滑るように流れ落ちる滝、表情は千差万別で、いすれも清らかな気持ちの良い流れです。

小さな滝は私達でも巻くことなく、そのまま直登できるものが多く、滝のしぶきを浴びながらの遡行は実に楽しく、子供に帰った気分です。

また、多くの人が訪れている結果だと思いますが、小さな滝にもすべて巻き道が付けられていているようでしたので、濡れたくない人や直登が嫌な人も楽しく歩ける感じでした。


滑滝を歩いて

500m二股を左に入って行くと、函になったり、赤い岩肌や白い岩肌の滑滝、私達では登れそうにない滝などが続々と出て来て、飽きることがありません。
深い淵の所では、へっぴり腰で岩をへつって行きます。

岩に張り付いた苔の緑が流れる水と相まってとても美しく感じられます。
曇っていて淵の水の色が余り映えないのが残念です。

快適に遡行すること約1時間半、大きな滝が現れました。
今日の目的地、標高660mの大滝です。


660m大滝

高さ10m近くあるでしょうか、立派な滝です。
滝から10メートルほどの所に座って昼食にしました。
時々水煙の一部が降りかかってきて、涼しい限りです。
クーラーバッグに入れてきたゼリーやミカンが美味しく、私達だけの静かで贅沢な一時を味わいました。

この大滝を越えて行くと奥手稲山に至るのだそうですが、私達はここまでにして引き返します。
沢は登るより下るほうが難しいと言われていますので、気を抜かないように、かと言って恐る恐るにならないよう大胆に下っていきます。
濡れるのは覚悟の上ですから、巻き道をなるべく使わないようにして降り始めました。

地図では分からない小さな支流が滝となって流れ込んできています。
地図だけ見ても何処か良く分かりません。GPSの位置情報や高度情報を当てはめて確認していきます。
もっと地図判読能力を高める必要を感じた瞬間でもありました。

降り始めて約1時間半、入渓地点は間も無くと思っていると、どうも地形に見覚えがありません。
カミさんもここは通っていないと思うと言っています。
慌ててGPSをC'Kすると、すでに標高410m、入渓地点を通り過ぎていました。

戻るのも面倒くさいと、このまま降りて登山道に近い所から上がることにして降りていくと、左手から小さな小沢が合流しているのを見つけ、そこを登って登山道に出て平和の滝まで降りてきました。

暑い夏の一日、避暑兼水遊び感覚で訪れた発寒川、本当に札幌近郊にあるのに奇麗な快適な沢歩きを楽しめました。
手稲山にはこの日も多くの人達が訪れていましたが、発寒川を歩いていたのは私達の他はたった一人だけでした。

近場で、美しく、静かで、涼しい、穴場中の穴場と行っても過言ではない発寒川でした。

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