坊主山 (790m) 

(夕張山地)  2004.11.5(金)  晴れ


坊主山

 

11.5(金)
坊主山登山口 0945
水場 1000
山小屋坊主 1020
坊主山山頂 1030
坊主山山頂 1130
坊主山登山口 1205

穂別町にある坊主山はその名の通り、山頂部が笹原でツルリとしており標高は低いものの見晴らしの良い山でもあります。
夕張山地の南端に位置して夕張岳は勿論、日高の山々や十勝連峰、支笏湖周辺の山々、鵡川や苫小牧、太平洋などを見渡すことが出来る独立峰。

林道が奥深くまで入っているため登山口の標高がすでに約500m、ゆっくり登っても1時間もあれば山頂に立つことが出来る手軽な山、また、冬も山スキーなどが楽しめるオールラウンドな山でもあるようです。

晩秋の晴れた一日、展望と紅葉を楽しみにゆっくりのんびり訪れてみました。


坊主山登山口へは札幌方面から国道274号線で夕張を通り、穂別の町営キャンプ場を過ぎて間も無く穂別・鵡川方面に右折、約8kmほど走ると左側に「坊主山登山道入口」の標識があります。

標識
穂別・鵡川線に出ている標識


ここを左折して約1.5kmの地点に「坊主山登山口」の標識が再びあり、左折して林道に入ります。
さらに2kmほど進むと、林道が二股に分かれています。

林道
林道二股、ここは右側の坊主山林道へ


ここを右側の坊主山林道へ入り、さらに3.5kmで登山口に到着です。
道の両側が広くなっていて、車10台位停められますが、トイレはありません。

登山口
登山口と登山道


カラマツとトドマツの人工林の中を幅広く刈り払われた立派な登山道が続いています。
カラマツの落ち葉が積み重なっていて、オレンジ色の絨毯が敷いてあるようで足にも優しく、気持ち良い登山道です。
カラマツ林の黄葉もなかなか美しく、カケスの群れがけたたましく、シジュウカラ・ゴジュウカラなどの小鳥が盛んに鳴き交わしながら林の中を飛び回っていました。

からまつ
カラマツ林


歩き初めて約15分、左手に沢音がしてきて小さな沢を渡ります。
ここには水場が設けられていて、樋から水が流れ落ちていました。

左手に穂別の丘陵地帯の林が見えてきました、カラマツ林の黄葉が何とも言えず美しく映えています。北国の秋ですね。

山並み
カラマツの黄葉が続く山並み


カラマツとトドマツの人工林が途切れると、ダケカンバを中心とする自然林となりますが、それも間も無く疎林となって笹原が目立つようになってきます。
そう、坊主の肩から首位まで登ってきたのです。

笹原に点々とダケカンバとアカエゾマツが生えてくるようになると、目指す坊主山山頂が右前方になだらかな姿を現しました。(ページトップの写真)
夕張岳が独特な鋭い姿を恥ずかしそうに雲に隠しています。

夕張岳
雲に姿を隠している夕張岳


思いもかけず、笹原の中に山小屋が現れました。
「山小屋・坊主」と看板がかかっていて、中を覗くと奇麗に整頓されていて薪ストーブとプロパンガスが用意されていました。
山スキーで訪れた時には、ありがたい存在になるのではないでしょうか。

小屋
山小屋坊主


山小屋から山頂までは10分ほど、笹原の中を一登りです。
ゆっくり登ってきて45分、あっけなく物足りない感じの山頂です。

誰も居ない山頂からは素晴らしい景色が広がっていました。
東側にはすぐ向かいのハッタオマナイ岳、宿弗山などの山並みの向こうに、幌尻岳、戸蔦別岳、ピパイロ岳などを始めとする北日高や中日高の山々がドッシリと構えています。

日高
ハッタオロマイ岳(中央)、遥か彼方に日高の山々

 

 

幌尻
盟主、幌尻岳

 


日高
戸蔦別岳(右)など北日高の山

 


日高
中日高の山々

 


南側には貫気別山や静内方面の山々、太平洋、苫東の石油タンク群、火力発電所、苫小牧港が広がっています。


武川
南に流れる鵡川と静内方面の山々


西側には低い雲の間から支笏湖周辺の山々が顔を出していました。

支笏湖
西側の風景


そして北側には夕張岳、遥か北東方向には十勝連峰が白く存在を主張しています。

北側
山頂から北側、雲をかぶっているのが夕張岳

 

十勝
十勝連峰

 


山頂から鵡川沿いの大崩れ方面へ踏み跡があり、すぐ近くまで林道が延びていました。

一人静かな坊主山山頂でのんびり過ごします。晩秋とは思えぬ暖かさでパーカーを羽織らなくても寒くありません。
ミカンやゼリーを食べながら、ボーとした豊かな一時を過ごしました。

下山もあっという間です。
坊主山は手軽な小さな山でしたが、雰囲気の良い気持の良い山でした。

冬の晴れた日にカミさんと一緒に来たい思いに駆られました。

 

 

2005年3月の坊主山へ
2005年10月の坊主山へ

 

 

 

Homeへ
Page Topへ
次に進む

 

 



inserted by FC2 system