カムイヌプリ(745m) 室蘭岳 (911m)

 (道央)  2004.11.20(土) 晴れ


 

神威


11.20(土)
白鳥ヒュッテ 0955
水元沢出合 1015
コル 1110
カムイヌプリ山頂 1150
カムイヌプリ山頂 1210
コル 1240
室蘭岳山頂 1325
室蘭岳山頂 1345
855mP 1400
白鳥ヒュッテ 1450

カムイヌプリは室蘭岳(鷲別岳)のすぐ東隣に位置しており、地球岬方面から見ると、カムイヌプリ、室蘭岳、稀府岳の三山が室蘭市の北側になだらかな裾を引きながら屏風のように立っているのを見ることが出来ると思います。
11.20(土)は私が所属いるHYML(北海道・山・メーリングリスト)の有志による室蘭岳白鳥ヒュッテ夜話会というのか、飲み会を行うことになっていました。
飲み会に先だって、折角室蘭岳の麓まで行くのだからと平日登山隊のメンバー、GKさんとYHさんの3人でカムイヌプリと室蘭岳を歩くことにしたのです。

ルートは白鳥ヒュッテから水元沢経由で室蘭岳とカムイヌプリのコルへ、そこからカムイヌプリを往復し室蘭岳へ、室蘭岳から855mPを回り、西尾根を下って白鳥ヒュッテへと一巡りするものです。



室蘭市街から室蘭岳山麓総合公園線でだんぱらスキー場の駐車場へ向かいます。適時、案内標識も出ていますので迷うことはないと思います。
ここが実質的な登山口、スキー場の駐車場ですから広く、レストハウスやトイレも完備されています。

この日はヒュッテで泊まるので、縦走装備なみのシュラフやマット、防寒具等に加え、料理用のカセットコンロと差し入れの薩摩いも焼酎「伊佐美」の一升瓶と大荷物です。
駐車場からスキー場のリフト沿いに10分ほど歩けば、今夜の宿「白鳥ヒュッテ」です。

ヒュッテ
奇麗に管理されている白鳥ヒュッテ


この白鳥ヒュッテは約50年前、新日鉄の前身だった富士製鉄の山岳部が建設し、運営していたそうですが会社の経営不振から譲渡することになり、現在は室蘭市が管理運営していて宿泊料は無料です。
常駐の小屋番さんも居て、とても奇麗に維持管理されていました。
小屋番さんに挨拶し荷物を置かせてもらい、カムイヌプリへ出発です。

白鳥ヒュッテから南尾根コースを数分登ると、スキー場のリフト降り場で水元沢への道への分岐です。ここから右手にスキー場を挟んで奥深く入り組んだ室蘭湾とそれを取り囲むような室蘭市街地を眺めながら東に標高差約200メートルを下っていきます。

約20分幅広い道を下ると、水音が聞こえてきて小さいながら奇麗な水の流れる水元沢出合です。登山道は水元沢沿いに付けられていて数回徒渉しますが、靴を濡らすほどではありません。

沢
小さいが奇麗な水が流れる水元沢


皆さんの足回りはGKさんは防寒長靴、YHさんが山靴、そして私はスパイク長靴と三者三様です。20分も歩くと沢は滑のような所が何ヶ所も現れるようになり良い雰囲気になってきます。

 

滑滝
水元沢源流付近の小さな滑滝


源頭付近からは大きく左に高巻くようにカムイヌプリと室蘭岳のコルへと登って行きます。歩き初めて1時間15分、一汗かいてコルに到着です。
コルから東にいくつかあるピークを越えてカムイヌプリに向かいます。日陰には雪が残っていて久し振りの柔らかい感触が気持ち良く感じられます。

いくつかあるピークの内、最初の小ピークは巻いて行きますが、あとの2・3のピークは稜線通りに頭を忠実に通って登って行きます。
途中から室蘭市が右手に、振り返れば室蘭岳が終始眺められるようになって、会話も弾み快調に歩みを進めます。

室蘭岳
カムイヌプリへの道から振り返れば室蘭岳


天気も良く、風のありません。気温も暖かく気持も良い稜線歩きです。ただ、霞んでいて遠望が利かないのが少し残念です。
カムイヌプリの山頂へ着きました。
丁度お昼、たわいのない会話を楽しみながらお昼ご飯を頂きます。

ご飯
昼ご飯に舌鼓を打ちつつ、GKさんとYHさん。


室蘭岳へはカムイヌプリから来た道を引き返し、コルからは標高差約300mの今日一番のアルバイトです。
余り汗をかかないようなペースで着実に高度を稼いでいきます。
振り返ると、今登ってきたカムイヌプリがその全容を現していました。

カムイ
室蘭岳への登りから見るカムイヌプリ。


大きな電波反射板を過ぎれば、頂上はすぐそこです。
さすが室蘭市民の憩う人気の山、何人もの人達が訪れて来ます。
泥道で足とお腹の毛をドロドロに汚した元気なダックスフントを連れた小学生、中学生の家族達がはしゃいでいて、ほほ笑ましい風景でした。


山頂
ちょっとポーズを決めて・・・。


私達は山頂で温かい飲み物などを摂り、ここから西尾根コースを辿って白鳥ヒュッテに向かいます。
今年の3月にカミさんと訪れた時は一面の雪原でしたが、今は笹原で大分印象が異り新たな出合の感じでした。
冬の時は少し苦労して登った大岩もこの時期は何ということありません。

大岩
西尾根の大岩


西尾根の855mPから見る室蘭岳は中々の風格を感じさせる姿でした。

 

室蘭岳
855Pからの室蘭岳


葉を落としたダケカンバの林と笹原のコントラストが美しく、新鮮な印象でした。

岳樺
ダケカンバと笹原の対比、コントラスト。


時間はまだ午後2時過ぎなのですが、視界が良くない為か夕暮れのような感じで、室蘭湾に浮かぶタンカーがシルエットとなって浮かんでいました。

夕日
煙る室蘭湾と市街地


まだ時間も早いとゆっくりのんびり西尾根を下りますが、あっという間で今日の宿である白鳥ヒュッテに戻ってきました。

私達がヒュッテに到着し荷物などを片づけていると、HYMLのメンバー達が続々と到着し始めました。皆さん、笑顔・笑顔です。「ヤー、ヤー、ヤー!」
お酒や料理の材料なども到着し皆さんで分担し荷揚げ、こんなに食べ且つ飲めるのかと言うほどの量です。

小屋
夜話会、変じて大宴会の場となった白鳥ヒュッテ


総勢19名が午後4時から延々と飲み・食べ・喋り続けた、楽しく愉快な大宴会は尽きることなく続けられたのです。

この会を主宰してくれた、室蘭市で美味しいと評判のラーメン店「なかよし」を営むNYさんの作る特製ギョウザ、キムチ鍋、ちゃんこ鍋、牛のレバー刺し、女性陣が持ち寄った漬物、果物、そして用意したお酒の他にも歳入れの日本酒、焼酎、ワイン・・・等など。
楽しく騒いだのは覚えているのですが、何時寝たのかダウンしたのか覚えていないのです。
そして翌日は終日よっぱらけ状態でありました。

室蘭岳
室蘭岳(左)とカムイヌプリ(右)


GPSログ

GPS

 

 

 

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