北広山 (485m) (道央)    2005.2.12(土)  晴れ、小雪


2.12(土)
駐車地点 0945
林道ゲート 1010
尾根取り付き 1025
C465稜線 1055
北広山山頂 1110
北広山山頂 1140
駐車地点 1230
北広山は恵庭市の北西に横たわる丘陵地帯に位置する山です。

この丘陵の最高峰は島松山(492m)なのですが、この山頂は陸上自衛隊のミサイル部隊の施設が建てられていて立入り禁止となっていて、標高的には第二位の北広山が登山の対象となっているようです。

標高は低いものの、平地に着き出している丘陵だけあって見晴らしが良いとの評判です。

思いの外晴れた一日、気軽なスノーハイキングを楽しもうと訪れてみました。

登山口へは千歳方面からですと、国道36号線を北上し、輪厚のゴルフ場を過ぎて左折、そのまま直進すると札幌方面から北広山を訪れる時に使う、道道790号線の仁別・大曲線に合流します。

そのまま進んで後楽園スキー場、後楽園ゴルフ場を過ぎて約2kmのゴルフ場入口が除雪最終地点になっています。

ここに邪魔にならないように車を停めて歩き出します。


除雪最終地点のゴルフ場入り口

歩き出すとそこはドッグランやペット斎場などがあるペットランドになっていて、その中を通り仁井別川沿いの林道へ入っていくようになります。

結構人が入っているようで、しっかりした踏み跡が続いています。
途中の小さな丘には新しいウサギの足跡が幾つも付いていました。


小さな丘を通って、手前の足跡はペットランドの犬のもの

仁井別川林道をしばらく行くと林道ゲートがあります、夏場はここまで車が入れるそうです。
ここまの道の両側は民有地になっているようで、立入り禁止の看板が何枚も掲げてありました。不要な摩擦を避ける為にも立ち入らないよう注意したいものです。

林道ゲートを過ぎて10分ほどで案内標識らしい杭が立っていますが、標識そのものは雪に埋もれているのか見えませんでした。
ここは右に入ります。


案内標識、ここは右に入る

案内標識を過ぎてすぐにトレースは尾根に取り付いています。
私達の予定ルートはもう少し仁井別川沿いに進んでから尾根に取り付くものでしたが、ラッセルするのも面倒とトレースを使わせてもらいました。

カラマツを主体とする若木の密生する林の中を一汗かくと、白樺主体の林に替わりました。
振り返ると密生した木々の間から北広島の町並みが見え始めます。


密生する林を縫って

登り始めて30分ほどで傾斜は緩み、緩やかに続く丘陵の稜線に飛び出しました。
地図を見ると、丁度C465m地点です。
南東から南にかけての景色が広がり、太平洋も輝いているのが目に飛び込んできます。


C465mから南方向、光っているのは太平洋

千歳や恵庭の市街地も手に取るように良く見えていて、思わず歓声が上がります。

ここからは島松山に続く稜線をのんびり北広山へ向かいます。
ただ、今回私達が使ったこのコースは僅かですが自衛隊敷地内を通過することになってしまいますので、尾根への取り付きを北広山に直接続く尾根にして登るべきだと思います。
恵庭駐屯地司令さん、無断通過してしまいゴメンナサイ。

気持の良い稜線を景色を楽しみつつ歩いていきます。


緩やかな稜線を行く

目の前の島松山山頂には小さなレーダードームや通信器材のような施設が物々しく並んでいます。
何処が北広山なのだろうと思っていると、二本の白樺の根元に標識が立ててあり、そこが北広山山頂でした。


白樺の木だけがある、北広山山頂

山頂部は木々が切れていて眺めを楽しむことが出来ます。
この日は南東から南にかけての恵庭、千歳、苫小牧、白老方面が良く見えました。
でも、夕張や日高方面は厚い雪雲に覆われて見ることは出来ませんでした。


山頂から千歳方面を見る、途中の白い台地は島松演習場

北側は藻岩山や札幌市街地、野幌、北広島などが一望出来、本当に標高は低いのにもかかわらず、眺めの良い場所なのだと再認識です。
ただ、藻岩山から西の定山渓方面や札幌岳から空沼岳、恵庭岳、樽前山にかけての山々は雪雲の為残念ながら見えませんでした。
かすかに紋別岳とイチャンコッペ山が雲の切れ間から見え隠れしていました。


山頂から藻岩山、札幌方面

風は弱いものの、北風は身にしみます。少し稜線の南側に移って風をよけつつ、景色を楽しみながらテルモスに入れてきたコーヒーを飲んで身体を暖めます。


隣の島松山の自衛隊施設

夜に千歳から見える丘陵上の大きな光は自衛隊の施設のものだったことが良く分かりました。
また、自宅から近くなのに初めて訪れてみて、良く分からなかったこの丘陵地帯の地形と付近の地形とがはっきり結びつきました。


北広山山頂標識、後方は紋別岳


雲の間から垣間見えた、紋別岳とイチャンコッペ山

山座同定ならぬ自宅のある千歳市街地の同定をあれだこれだと楽しんでから、下山することに。
北広山から当初予定していた登山ルートを降りようかとも思いましたが、ラッセルするのも面倒臭いと来たルートをそのまま引き返すことにしました。

登ってきた尾根はスノーシューで下るには最適の傾斜で、走るように気持ち良く下ります。


密生する林の中の下り斜面

尾根を下り切ってから歩く仁井別川沿いの林道は静かな雰囲気でした。


仁井別川沿いの風景

初めて訪れた北広山、手軽に楽しめるわりには眺めの良い山でした。
スノーハイクには最適ではないでしょうか。
ただ、周囲には民有地や自衛隊敷地が入り組んでいますので、迷惑を掛けないよう注意して楽しみたいものですね。

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