夕張三角山 (770m) (夕張)    2005.3.28(月)  晴れ



3.28(月)
夕張メロン城 1100
丁未風致公園 1210
尾根取り付き 1230
三角山山頂 1250
三角山山頂 1330
丁未風致公園 1345
夕張メロン城 1435
夕張三角山は夕張炭山とも呼ばれていて、夕張市の丁未風致公園のすぐ北東に位置しています。
風致公園も眺望の良い公園として知られていますが、夕張三角山は標高もさらに高く、夕張岳や芦別岳を眺められる展望台として知る人ぞ知る存在なのです。

おまけに道道38号線が中腹と言うより頂上直下を通っていますので、登るのも楽勝です。

3月下旬、まだまだ厳しい冬の夕張岳と芦別岳の雄姿を見に行こうと晴天の一日、訪れてみました。

道道38号線が冬季も開通していれば楽勝なのですが、そうは問屋が卸さず、冬季は閉鎖中。
登山口は夕張メロン城先の道道閉鎖ゲートとなります。
除雪や道路点検の車両が入るようですので、邪魔にならないよう駐車したいと思います。
私達はメロン城の駐車場に停めさせてもらいました。

丁未風致公園は15年ほど前、子供達を連れて遊びにきたことがあり、ジンギスカンを食べたり、山の斜面を転げたりして遊んだ記憶があります。
その時は車だった性でしょう、メロン城からすぐ近くと言う思いがありました。


夕張メロン城

そんな思いで地図もろくに見ないで歩き出しましたが、行けども行けども公園らしき所はありません。
疑心暗鬼になりそうな気持をおしゃべりで紛らわしながら歩くこと約1時間、やっと丁未風致公園に到着です。


風致公園入口付近、正面は707mP

ここまでは除雪がされていて、ツボアシで問題なく歩くことが出来ました。
ここからは除雪はされておらず、しかもしばらく誰も入っていないような感じでしっかりラッセルを要求されます。
約20cmのラッセルをしながら道道をなおも進んでいくと右手に727mP、そしてその奥に目指す夕張三角山が姿を現しました。

道道にはウサギやキツネ、鹿達の足跡が何本も横切っていました。
見ると、三角山の南東尾根に道道から直接取り付けるようです。
待望の夕張岳が少しずつ姿を見せ始めています。


三角山南東尾根取り付き部分

南東尾根は見た目には大した斜度でも無いのですが、実際は山スキーではジグを切らないと苦しいぐらいの傾斜です。
私達はスノーシューですから一直線の真っ向勝負です。


三角山への尾根を一気に登る。
正面は727mP。

小さな尾根を登り切る手前で夕張岳がその雄姿を惜しげも無く、見せ始めてくれます。
「スゴイね〜!」 焦る必要は無いのですが、早く山頂へいきたいと気がせくようです。


夕張岳が凛々しい姿を見せ始めた。早く全貌を見たい・・・。

15分も急坂を登り切ると斜度は緩み、なだらかに山頂に続いています。

北から東にかけては木々も疎らで開けています。
取り合えず山頂は何処か探してみました。


山頂から丁見風致公園方向

細長い稜線上の山頂から南西方向を見ると丁未風致公園と夕張の冷水スキー場、その向こうには長沼町や由仁町などを始めとする石狩平野が広がっています。


山頂から冷水スキー場方向

山頂の標識は雪に埋もれているのか、何処にあるのか判りません。
一番高い所にある木に赤テープが括り付けられてあります。
ここが山頂と言うことにしようと記念撮影です。


ここが山頂と言うことにしようか。

出だしが遅かったせいで、すでに午後1時です。
お腹も空きました。
山頂近くの風の当たらない場所でお昼ご飯です。
オニギリと暖かいコーヒーだけのお昼ご飯ですが、雄大な夕張岳と芦別岳の雄姿が何よりの御馳走です。


夕張岳をおかずに、お昼ご飯。

夕張三角山は雪に覆われているとは言え、春の気配を感じさせて居るのですが、夕張岳はまだまだ厳しい冬の姿で佇んでいます。


独特な姿で屹立する雪化粧の夕張岳

そして芦別岳がここの盟主は俺だ! とばかり、存在感を示しています。


北側から見る犬の牙のような姿とは異るドッシリとした芦別岳

この数週間、訪れた山はいずれも晴れていても春霞の為、眺望は今一つでした。
今日も薄い春霞が掛かり、日高や樺戸、支笏湖周辺、札幌周辺の山々は肉眼でやっと見えるほどでしたが、お目当ての夕張山系の山々は「どうだ!」とばかりその存在を主張しているようです。

久し振りに神々しい山の姿に触れたようで、何とも言えない幸せな気分に浸った一時でした。


残念ながら霞んで殆ど見えなかった日高の山々

お腹も一杯になり元気の出た二人は、ウサギの足跡しか無かった山頂の稜線をあちこち景観を求めて歩き回ります。
先日歩いた、穂別の坊主山も探し出すことが出来ました。


オーイ、そろそろ帰るよ〜!

山頂でゆっくりし、堪能し、満足して下山することにしました。
期待通りの大景観に大満足、上気分で長い道道を歩きます。

こんな素晴らしい大景観が誰にでも手軽に見られたら良いのでしょうが、この長い道道を歩いた人だけが見られる御褒美と思えば、何だか得した思いがします。

この冬、景観では何と言っても一番の夕張三角山でした。

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