白井岳 (1302m) (道央)   2005.3.4(金)  晴れ後曇り



3.4(金)
国際スキー場
ゴンドラ終点
0915
朝里岳 1000
1290mP 1040
1190mP 1050
1245mP 1110
白井岳山頂 1130
白井岳山頂 1200
国際スキー場 1310
白井岳は余市岳、朝里岳と共に余市三山とも呼ばれている山で、夏道はないのですが、疎林かつ雪質が良いことからスキーを楽しめる山として、親しまれているそうです。

好天の一日、平日登山隊のGKさん、YHさんと白井岳に遊んできました。

当初、朝里沢から白井岳西の肩を目指す予定でしたが、札幌国際スキー場から見ると快晴に近く、稜線からの展望が素晴らしく期待された為、急遽予定を変更してゴンドラを利用して朝里岳経由の稜線歩きを楽しむことにしました。

片道1200円のゴンドラは僅か5分程で標高1000mの終点へ、文明の利器の凄さです。

ゴンドラ終点では数名のボーダー達がボードを背負って居ました。聞けば朝里岳から滑るのだそうです。
私達が白井岳まで行くと言うと「ヒェ〜!」、ボードの人達はワカンなので歩くのは辛いのかも知れませんね。

ゴンドラ終点から緩やかな斜面を歩くと何処が山頂なのか分からないほど平らな朝里岳です。
雪は締まっていて、その上に昨夜降った粉雪が数センチ積もっている最高のコンディションです。


朝里岳山頂付近

快晴のように思えた空模様でしたが、西の空には雲が溜まっていて段々押し寄せてくるような気配です。
飛行場と呼ばれる平らな台地の端に端座している筈の余市岳の姿も殆ど見えません。


樹氷の脇を進む、飛行場にて。

確かにだだっ広い朝里岳山頂付近は視界不良時には位置判断が難しくなる所だと思いました。
今日は白井岳に続く稜線もしっかり見えていますので、何の心配もありませんし、イザとなれば三人ともGPSを持っています。


樹氷の前で、YHさん撮影

朝里岳の山頂の西側を通り、平らな広い台地の東側を目指してのんびりスキーを滑らせます。
期待していた大景観が雲に邪魔されて見えないのが残念です。


正面奥の白井岳と飛行場。

時折射す太陽の光が斜面に柔らかな陰影を落し、美しい幻想の世界です。


左下の朝里沢へ続く斜面は何処も疎林で滑るには最高の斜面、帰りの滑りに期待が高まります。


台地の東端へスキーを滑らせる。

白井岳が段々大きく見えるようになってきました。
標高差も余り無く、まだ疲れもありません。
このルートが人気なのも分かるような気がします。


白井岳、手前は1190mP

いわゆる飛行場の東端の1290mPに来ました。
稜線続きの1190mPまで一旦大きく下り登り返すようになります。


大きな下りを前に

この下り、本当はシールを外した方が良いと思いますが、面倒とシールを付けたまま滑り降ります。

ここで大失敗、踵を固定するのを忘れ、曲がろうとジャンプした時、どうなったのか訳も分からないまま頭から大転倒。
やっと起きて滑り始めたと思ったら又転倒。
ここで踵を固定しなかったのにやっと気付きました。

ここからは小さなピークを二つ越えれば、白井岳です。
大した距離ではありません。のんびり一定のペースで歩を進めます。


姿形の良い、1190mP

振り返ると辿ってきた台地の1290mPが見えています。


遠くが辿ってきた飛行場東端の1290mP

形の良い1190mPそして続く1245mPを過ぎると、後僅かな登りで今日の目的地、白井岳山頂です。

本来でしたら、周辺の山々の展望台と呼べるほど景色の勝れた所なのだそうですが、残念ながら雲に覆われ展望は利きません。
小さな白井岳と書かれた標識だけの山頂でした。


白井岳山頂。GKさんとYHさん。

時間は1130、視界は利かないものの風も無く、寒さも感じない山頂でお昼ご飯です。
暖かい飲み物や果物で元気を付け、この日のハイライトでもある大滑降に備えます。


白井岳山頂から札幌国際スキー場方面

風が弱い為か、耳を澄ますとスキー場の音楽や放送が聞こえてくるようです。


白井岳から朝里岳方向を見る。


山頂にて。YHさん撮影。

ゆっくり食事をして、いよいよ大滑降です。
シールを外し、準備万端。一旦、コルまで来たルートを辿ります。

コルから滑り降りる方向を確認し、滑り出します。
大きな木々が所々あるだけで、誰のシュプールも無い、まっさらの大斜面です。
深いのですが粉雪の為でしょう、私達でも気持ち良く滑れます。

余りの気持ち良さに写真を撮るのも忘れて滑り、気が付くとすでに標高800m近くまで降りてきていました。
三人とも大満足です。さすがに山スキーで人気の山だけありました。

800m付近からは、谷筋を辿り、雪で埋まっている沢を渡って国際スキー場のゴンドラ乗り場付近へ帰ってきました。

白井岳、今回私達が使った札幌国際スキー場からのルートは高低差も少なく、飛行場と呼ばれる所の視界が悪くなければ、体力的にも楽に行くことが出来ます。
そして、帰路は最高の大滑降を楽しむことの出来る素晴らしい山でした。

年に一度は訪れて、その感触を味わいたい山ではないでしょうか。

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