雪山登山第3日目(三六九山荘→雪山東峰→シカ山荘→雪山登山口)  2005.5.17(火)  晴れ



雪山東峰から見る、中央山脈の山々

5.17(火)
起床 0500
朝食 0530
三六九山荘発 0600
雪山東峰着 0700
雪山東峰発 0730
器坡 0810
シカ山荘着 0930
シカ山荘 0950
雪山登山口着 1050
雪山登山口発 1115
雪覇国家公園センター 1130
雪覇国家公園センター 1215
宜蘭 1440
礁渓温泉着 1500
入浴、夕食
礁渓温泉発 1830
台北着 2030
雪山登山の目的を達成した興奮の為か、寝つかれない夜を過しつつトイレに立つと、外は満天の星空。
星好きのFJさんは寒さも忘れ小1時間も外のベンチにひっくり返って星を眺めていたそうです。

今日は下山だけですから少しゆっくり目に起き朝食です。
ワンさんが中国お粥を作ると言うのを昨晩のご飯がもったいないとオジヤで済ます事を提案、この朝のメニューは
ショウガ入りおじや
ツナ缶
うなぎ缶
山クラゲ
豆腐の甘煮
ごぼうのささがき炒め
イカとタマネギの炒め物 でした。

朝6時に二晩お世話になった三六九山荘を後にして下山を開始しました。
初日は雨の為、展望は全く望めなかったのですが、今日はその分を取り返す大展望が期待出来そうです。

私はガイドのシーさんに花の写真を撮りながら行くので遅れても心配しないよう頼みます。
シーさんもこの二日で私の実力を感じ取ったのでしょう、「OK、OK」と笑顔で応じてくれました。


二晩お世話になった三六九山荘を後に

来る時は雨でドロドロだった道も乾き、快適なプロムナードといった感じです。
1時間ほどで雪山東峰へ戻ってきました。
東峰から今登山期間中、初めて雪山本峰の姿を見る事が出来ました。


雪山の全容、左奥が山頂。右中央部に三六九山荘

東峰からは雪山山脈の東側に横たわる中央山脈の大展望が、見る者を圧倒させるほどの迫力で迫ってきます。


南湖大山(3740m)と中央尖山

雪山にもっとも近くに立つ3700メートルを越える南湖大山と中央尖山がドッシリと存在感を示しています。


東峰での記念写真

東峰から見る雪山山脈の山々も立派な山ばかりなのですが、どうしても南北に長大に連なる中央山脈に目が奪われます。


南に続く中央山脈の山々

中央山脈南部の山々の陰に台湾最高峰の玉山の頂がほんの少し姿を見せてくれました。
ガイドによると、玉山はもっとも人気の高い山だそうですが、登山そのものは然程面白くないそうです。


中央の稜線の後ろに見える頂きは、台湾最高峰の玉山

さらに南側にも長大な山脈は綿々と続いていました。


雪山東峰から見える限り一番南側の山々

初日とは打って変わった好天、風も無く暖かい東峰山頂で皆さん雪山の印象を噛みしめるように周囲を見回し、佇んでいました。


ガイドの施(シー)さんと

東峰を後にして、一路下山します。
登る時には雨で視界が利かず、それ程の急坂とも気付かず通り過ぎた「器坡」は見上げればなるほどと思う斜度でした。


器坡(泣き坂)

次第に木々が多くなる道をしばらく下ると、シカ山荘。
登る時には雨の為か、暗く見えたのでしたが、本当は明るく奇麗な山小屋でした。
シカ山荘の裏手には降りてきた尾根筋がハッキリと見えていました。


シカ山荘、後ろ側に辿ってきた尾根筋も見える
屋根には太陽電池が設置されている

シカ山荘からは階段状に整備された山道を淡々と下って行きます。
中央山脈の南湖大山などが段々手前の山に隠れようとしています。


南湖大山と中央尖山

段々湿度が高くなり、温度も高くなってきました。
Tシャツ一枚でも暑いぐらいです。半ズボン姿のTB先輩だけが涼しい顔です。
1時間ほど樹林帯の中を下って、登山口に帰ってきました。
握手・握手、そして「有り難う」の声が飛び交います。
無事に計画をやり終え満足そうなメンバーの顔には満面の笑みが広がっていました。


下山直後の皆さん、右から二人目と三人目はガイドとポーター

下山後、簡単な後始末をしてバスで15分ほどの武陵農場にある雪覇国家公園のサービスセンターに向かいました。
武陵農場はキャンプ場やホテルなどがあり、日本で言えば国民休暇村のイメージです。
雪覇国家公園サービスセンターは言わば国立公園にある環境省のビジターセンターでしょう。
ここの売店で何はともあれとビールを買い込み、中国ゆで卵をつまみに乾杯、いや乾杯と言うよりむさぼり飲んだのでした。

その後バスで3時間ほどの礁渓温泉で汗を流し、豪勢な海鮮料理で夕食を摂って台北に戻りました。


好物のドリアンを手に御満悦のTB先輩

「雪山」、母校のワンダーフォーゲルOB会が計画してくれなかったら、思いもしなかった山。
思っていたより、ずっと大きく奥深い、凛々しい山でした。

本当に訪れて良かった。楽しかった。嬉しかった。有り難かった。そんな思いがじわじわと心の中で広がります。

そして懐かしい仲間達とじっくり友交を暖め合えたことも限りなく嬉しい事でした。
仲間とは本当に良いものですね。

登山二日目へ 雪山の花々へ
Homeへ Page Topへ 雪山トップページへ

inserted by FC2 system