オロフレ山 (1231m) (道央)   2005.6.28(火) 晴れ



6.28(火)
オロフレ峠 0835
羅漢岩 0905
コル 0930
オロフレ山山頂 1010
山頂 1035
コル 1100
オロフレ峠 1130
オロフレ山は花の山として知られ、多くの人が訪れる人気の山です。
登山口のオロフレ峠まで車で行ける事から比較的楽に登る事が出来るのも人気の原因なのでしょうか。

2年前の6月初旬、花を求めて訪れた時もその種類の多さと数の多さに感激した思いがあります。

今回は6月の終わり、春の花から夏の花へと衣替えの時期でしょうか、どんな花達と出会えるか楽しみです。

オロフレ峠の展望台に着くと、登山者だけでなく展望を楽しもうと観光客の人達で賑わっていました。

残念なのは売店が廃業になっていたことと、その為か水道の水が出なくなっていた事でした。
多くの人が訪れるのですから、水は使えるようにして欲しいと思います。

観光客の方々と挨拶を交わしつつ登山準備をして、広い駐車場のある展望台を後にします。


登山口のオロフレ峠展望台

緩やかな斜度の樹林帯にはミヤマスミレ、シラネアオイ、ツバメオモト、ウコンウツギがびっしりと咲いていますが、さすがに盛りは過ぎかけているようです。
シラネアオイの大きな花びらが散って地面や葉にベッタリと張り付いているのは何か無残な感じです。

1003mPを過ぎると平坦な道となり、切り立った岩肌が迫る羅漢岩を通過していきます。
何時見ても、その迫力に思わず後ずさりするほどの荒々しさです。

この付近からイワカガミがピンクの可憐な姿を点々と咲かせるようになってきました。


イワカガミ

羅漢岩の岩壁にはチングルマが岩場を占領して、張り付くように咲いています。


羅漢岩の一部

道沿いには花を終えたサイハイランなどに替わってヨツバシオガマが蕾を大きくしています。
どうやって花達は季節を感じて、共存しながら上手く世代交代をしているのか不思議な感じがします。


咲き始めのヨツバシオガマ

登山道の脇にあった岩を攀じ登ってみるとオロフレ山が大きく迫力の有る姿を見せ、切り立った岩にはイワヒゲが涼しい風に揺れています。


イワヒゲ

ノウゴウイチゴやゴゼンタチバナ、ベニバナイチヤクソウなどが咲くナナカマドに覆われ日陰が涼しい道をオロフレ山への本格的登りとなるコルへと歩を進めていきます。
登山道から少し離れた斜面にはチングルマがそろそろ花を終えようとしていました。


チングルマ

コルからは羊蹄山がニセコ連峰や尻別岳を従えて雄大な姿を現しています。
夏の厳しい日差しを容赦なく受けながら、コルからのきつい登りを一歩一歩登って行きます。

足下には励ましてくれるように、カラマツ、ハクサンチドリ、チシマフウロの花畑が広がっています。


カラマツ

チシマフウロとハクサンチドリ

ミヤマダイコンソウが鮮やかな黄色を誇示するように咲いていて思わず見とれてしまいます。


ミヤマダイコンソウ

斜度が緩んだ所で暑さの堪らず、一息。
冷やして持ってきたトマトやキュウリ、ゼリーで喉を潤しながら、咲き乱れる花々を楽しみます。


もう一本は僕のだよ。

良く見ると、コケモモが私も居るよとひっそり咲いています。


コケモモ

カラマツやチシマフウロなどが咲き乱れる道は山頂まで続いていて飽きさせません。


山頂は間近か

山頂に着きました。
厳しい日差しを避ける木陰も無い、平坦な山頂です。


山頂からの徳舜瞥山、ホロホロ山

徳舜瞥山への稜線、冬にスキーで歩いたら気持ち良さそうに続いています。


羊蹄山

羊蹄山や洞爺湖が少し霞ながらですが、見えていました。


有珠山と洞爺湖

日差しを避けられない山頂、暑さに堪らず、早々に下山する事にしました。

2年前下山中に花に見とれ足を挫いたカミさんに注意を促しつつ、慎重に下山です。


チシマフウロとカラマツ

登る時には気付かなかった来馬山(1040m)が正面に見えていました。


来馬山

小さな岩の上にほとんどが蕾だったキスゲが一輪、花を咲かせて居ました。


キスゲ

2年ぶりに訪れたオロフレ山は夏の花の姿で迎えてくれました。
この山は本当に花の種類も数も多く、花好きにはたまらない山の一つだと思います。

今回も大満足、豊かな気持になってオロフレ山を後にしました。

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