ペケレベツ岳 (1532m) (日高)   2005.9.11(日) 晴れ



9.11(日)
登山口 0910
シャクナゲ沢 0950
1343mP 1030
山頂 1115
1210
1343mP 1240
登山口 1325
ペケレベツ岳は日勝峠から芽室岳に至る北日高の主稜線上にあり、日勝峠の直ぐ南に位置する1532mの山です。

国道274号線の日勝峠から十勝側に少し降りた除雪ステーションの脇に登山口があります。
ここの標高がすでに800mですから、日高の1500m級の山に僅か2時間ほどで登る事が出来るのです。

ペケレベツ岳と言う舌を噛みそうな名前は、十勝の清水町に流れるペケレベツ川の源頭にある山の意味だとの事。
ペケレベツとは奇麗な水の流れる川の意味だそうで、清水町の語源ともなっているのだそうです。

そろそろ秋色に染まり出しているだろう北日高の山を楽しみたいと、初秋の晴れた一日、ペケレベツ岳を訪れてみました。

登山口は札幌方面からですと、日勝峠を越え、十勝側の7合目付近にある展望台の少し手前に大きなアンテナの立っている除雪ステーションがあります。
この除雪ステーションの横が登山口で広場になっています。
トイレはありませんので、日高の道の駅などを利用すると良いでしょう。


登山口、左に国道274号線が走っている

道は所々笹が被り気味になっていますが、迷う事ない1本道でダケカンバやエゾマツ、トドマツの中、1343mPに続く尾根を緩やかに登って行きます。

秋の気配を期待してきたのですが、気温が高くまだ夏模様、僅かにオオカメノキの葉や実が赤くなってきているのや、青く輝くツバメオモトの実、アキノキリンソウなどが秋を感じさせていました。

1100m辺りにはシャクナゲの木が多く、シャクナゲ沢と言う標識がありました。
この直ぐ上には「母の胎内」と呼ばれる岩があります。


「母の胎内」と言う岩場を通過する

「母の胎内」を過ぎると斜度がきつくなり、汗を絞られます。
どうもカミさんの調子が上がらないようです。すごく汗をかいていますし、喉も渇くようです。
風の通る木陰で大休止、ブドウ糖やゼリーで体力気力の回復を図ります、再び歩き出した後も意識してゆっくり歩きます。

見晴らしの利かない樹林帯の登りですが、左前方にペケレベツ岳の姿が見え隠れするようになると1343mPはもう一息です。
稜線出合の1343mPからは日勝ピーク、沙流岳、南にはペケレベツ岳を見渡す事が出来ました。


1343mPから見たペケレベツ岳

1343mPから一旦少し下り、ペケレベツ岳に向けて一直線に登って行きます。
ハイマツの根が縦横に走り、笹で見えにくい為、歩きにくい所がしばらく続きます。


一旦、コルへ下って、後は一直線の登り

頂上直下の登りはかなりの急登で、日高の山を感じながら頑張っていると、20人ほどの団体に追い付きました。
さすが日曜日、この山で大勢の人に出会うとは思ってもいませんでした。
皆さんお疲れなのか、遅々として進みません、大渋滞です。

やがて前方から続々と歓声が響いてきました。山頂です。
割合広い山頂ですが三角点、山頂標識も団体さんに占領されて近づく事も出来ません。
声を掛けながらすり抜けさせてもらい、南側のハイマツ部に腰掛ける場所を譲ってもらいました。


ペケレベツ岳山頂、ペンケヌーシ岳をバックに

南側には直ぐ南のウェンザル岳を挟んで、芽室岳からペンケヌーシ岳が堂々と連なっています。
その奥にはチロロ岳が山頂部を僅かに見せていました。


山頂からの芽室岳

団体さん達の大賑わいを横に、お湯を沸かしてラーメンとオニギリでお昼ご飯です。
秋で涼しく、暖かいものが良いだろうとラーメンにしたのですが、冷たいトマトやゼリーの方が美味しく感じられる、暑いぐらいのペケレベツ岳山頂でした。


ペンケヌーシ岳(右)、左奥にチロロ岳

北側には霞んでいる中、大雪のトムラウシ、ニペソツ、ウペペサンケなどが見えていましたが、十勝連峰や夕張岳は雲に隠れていました。

小一時間、のんびり過し、団体さん達より一足先に下山する事にしました。
1343Pに戻る途中の稜線からは登山口の除雪ステーションや登ってきた尾根を見通す事が出来ました。


登ってきた尾根(手前)と十勝平野、遠くは大雪の山々

秋の気配を期待しての山行でしたが、残念ながら余りその気配は感じませんでした。
今年は夏が暑かったせいで少し遅れているのでしょうか。

今年も北海道らしい美しい紅葉を見たいものです。

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