オダッシュ山 (1097m) (日高)   2005.10.11(火)  曇り・霧



10.11(火)
登山口 1005
いこいの水場 1020
白樺平 1040
前峰 1130
オダッシュ山山頂 1150
1230
前峰 1240
白樺平 1300
登山口 1325
オダッシュ山はお蕎麦で有名な新得町の西側、日高山脈の北の端に位置するゆったりとした山容の山です。

時あたかも10月中旬、紅葉も良い時期だし、日勝峠の北側の狩振山や佐幌岳などの山々の姿も見てみたい、そして何より新得名物の新蕎麦を食べに行こうと、オダッシュ山を訪れる事にしました。

自宅のある千歳から日勝峠に向かう道は快晴の下、紅葉が進みつつあり期待が膨らみます。
特に日勝峠五合目付近は黄色と赤、緑の混じり合った山肌が美しく、見とれてしまうほどでした。

ところが、日勝峠を越え頂上トンネルを出た途端、乳白色の海の中に放り出されたと言いましょうか、見えるのは対向車のヘッドライトの淡い光のみです。

「アレ!今日の天気予報、十勝地方は快晴と言っていたよね〜。」
「霧だから、しばらくすれば晴れるんじゃない?」

取りあえず登山口まで行って見ようと、100mぐらいしか見えない深い霧の中、慎重に峠を下って行きました。

登山口へは、新得町に入り新得駅の手前から道立畜産試験場の標識に従って左折、後は一本道で直進すると、建設中の高速道路工事現場となり、オダッシュ山登山口の看板標識に導かれて高速道路脇の駐車場へ。


駐車場と登山届け記入箱とトイレ

トイレも登山口に簡易水洗のものが設置してありましたし、畜産試験場の道路脇にも奇麗なトイレがありました。

お天気はどんよりとした曇り、周囲の山々の姿も見えません。
霧さえ晴れれば、見通しも良くなるだろうと、甘い期待を持って予定通り登ってみる事にしました。

準備を整え高速道路の下を潜り、しばらく工事中の道路と平行して進んで左手の山道に入って行きます。

「いこいの水場」と言う小さな沢を渡り、色付き始めてた木々を眺めながら緩やかな道を登って行きました。
標高670m付近には白樺平の標識が立っています。
オダッシュ山は全体に白樺、岳樺が多くカエデ類は比較的少ないようで、紅葉も薄茶色の葉が多く、余り見栄えはしません。


所々、色付きの良い所も

白樺平を過ぎると、傾斜が急になり始め、ロープ付きの場所なども出て来ます。
尾根は幅広いのですが、道はジグを切る事なく、一直線に登って行きます。
「キツイね〜。この道を付けた人はきっと元気一杯の若い人だったんだろうな〜。」などとボヤキを入れながら、日高らしさを感じさせる急坂に一歩一歩と足を進めました。

10月も中旬で寒いぐらいだろうと長袖の下着を着てきましたが、暑くて汗びっしょりです。
お天気は相変らずで、風が無い為か、霧が晴れる様子もありません。


霧に包まれ、静かな山道を進む

「私なんだか調子が悪いみたい。すごく汗をかくのよ。」
「調子が悪いんじゃなくて、道がきついんだよ。俺だって汗びっしょりだ、少し休んでゆっくり行こう。」

霧の中から前方微かに稜線空間らしき気配が・・・。
そこまで登ると、「前峰」と書いた標識と大きな岩がありました。


いやぁ〜、結構きつかったね〜。前峰にて。

ゼリーやトマトで、疲れや気力を回復です。
標高をC'Kするとすでに1050m、「なーんだ、後50mも無いんだ。」

前峰からはほとんど平らな道を西へ10分ほど進んで、ほんの一登りするとオダッシュ山山頂でした。


山頂へは白樺林の縫ってあと僅か。

お天気は相変らずで、残念ながら辺りは乳白色のミルク色で何も見えません。
山頂部も白樺が目立ちます。
温かい飲み物を作り、オニギリで昼食です。


景色が見えなきゃ、食べる事が楽しみ。お代わりあるよ。

お昼を食べながら、「こっちに十勝平野が、こちらには狩降山が、あっちには日勝峠の山々が見える筈なのに〜。」
「ま、しょうがないか。今度は佐幌岳辺りからこちらを見ることにしようか。」

30分も山頂に居ると薄ら寒くなってきました。
美味しいお蕎麦が待っていると、いそいそと下山です。

霧が濃くなったり薄くなったりする中、白樺とモミジが幻想的な雰囲気で佇んでいます。
何か、久し振りに絵心をくすぐられた気分でした。


こんな幻想的な絵を描いてみようか。

白樺平へ戻ってくると霧の下に出て、高速道路の工事現場が見え、工事の音も聞こえてきました。


この日、オダッシュ山一番の紅葉風景

下山後もう一つの楽しみである、お蕎麦を食べに新得町の中心部へ、駅前に二軒ほどのおそば屋さんがありましたが、人出も無くひっそりしていて駐車場もありません。
仕方なく、国道沿いの「そばの館」へ行き、新蕎麦を堪能しました。

ここのは「更級」系のお蕎麦で、香り良くなめらかで、さすがと言う味、とても美味しかったです。

でも、私自身は皮も入った少し黒いぐらいの野太いお蕎麦が好みかな。
確か音威子府で凄く黒くて美味しいお蕎麦を食べた記憶があるのですが、今でもあるのでしょうか?

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