キムンモラップ山 (478m) (道央)    2006.1.10(火) 曇り



キムンモラップ山から紋別岳と湖畔地区を望む

昨年11月上旬に樽前山三の沢で遊んでいる時、突然ぎっくり腰に襲われてしまいました。
1・2週間安静にしていれば治るだろうと高を括っていたのですが、これが以外と重傷、痛みは取れず11月、12月と過ぎ、とうとう新年を迎えてしまいました。

治りが遅く長引くのは老人の特徴かも知れませんが、この2ヶ月間、健康の有り難さを痛感させられました。
どうぞ皆様もくれぐれも御注意され、お仕事に趣味に存分に活動して頂きたいと思います。

さて、どうやら腰の痛みも薄らぎ山歩きを再開しようと思っていた時、支笏湖のビジターセンターで観察会などを担当している解説員から1月の観察会のメニューで悩んでいるので相談にのって欲しいと言う連絡があり、久し振りで支笏湖を訪れました。

現地を歩き、観察会の構想などを話している内、解説員からキムンモラップ山へ登って何か良い観察アイテムが無いかC'Kしてみたいとの提案が有り、腰の不安も有ったのですが急遽連れて登る事になりました。

夏場であれば野鳥の森に付けられている遊歩道の途中から登るのですが、この遊歩道はカルデラ壁に付けられている為、冬の観察会に参加される方々を案内するのは危険です。
この為、休暇村の裏側から北東尾根を利用して登り、東尾根を降りる事にしました。

休暇村から取り付きの北東尾根まで林の中を歩きます。
雪は結構深く膝付近まで、久し振りの雪の感触です。
尾根の取り付きから緩やかな斜面を汗をかかないようにゆっくり登り始めました。

木々が煩く、笹が所々顔を出しています、雪は概ね膝ぐらいの深さですが、所々最中状になっていて苦戦させられます。
解説員さんは山の経験は無く、勿論ラッセルなどした事もありません。
鹿やウサギ、テンの足跡や糞、冬芽などを見つけるたびに歓声を上げて座り込んで観察しています。

僅か標高差230mほどの小山なのですが、尾根は狭く斜度は結構急になってきました。
膝を蹴り込んで足場を作りながらの登りが結構あり、初めての観察員さんは私の後を付いてくるのも苦労しています。
景色でもみえれば気分転換を図ってあげられるのですが、木々が煩く密集していて景色を楽しむ事も出来ません。

それでも1時間10分ほどで湖畔地区へTV電波を送っているアンテナが立ててある稜線に出ました。
キムンモラップ山山頂へはここから稜線を僅かな距離ですが、一方はカルデラ壁でスッパリと切れ落ちているナイフリッジ状の稜線です。

観察員さんはややもすると木々に邪魔されないカルデラ壁側に足を置こうとするので冷や冷やものです。
キムンモラップ山山頂に着きました。
でも、やはり展望は全く利かず、天候も下り坂。
ソソクサと下山する事にして、東尾根に足を向けます。

千歳川の流れと遥か千歳市街地の眺めを楽しみながら、東尾根を半分ほど下りると木々が疎らとなってきました。
すかさず尻滑りを楽しむ事にしましたが、雪がフアフアで深い為、余り滑りません。
それでも、初体験の観察員さんは大喜びで、観察会に取り入れたいとはしゃいでいました。

その後、クマゲラの巣穴を見つけたり、エゾモモンガの糞などを見つけながら休暇村に帰り着きました。

思いもしない所で実現した今年の初山、キムンモラップ山の名の通り、山側の小さなポコ山でした。
見晴らしも利かず、決して楽しい山とは言えませんが、自然観察のフィールドと思えばそれなりの山でした。

今年も数々の山との出合、感動を求めて歩いて行きたいと思います。

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