イチャンコッペ山 (829m) (道央) 2006.2.25(土) 晴れ後曇り
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イチャンコッペ山は支笏湖の北側に紋別岳と共に並び立っているラクダの背のような形の山です。
今年1月にもイチャンコッペ山を目指したのですが、膝上までの大雪ラッセルに悲鳴を上げ、途中の幌平山で引き返してきました。 雪も落ち着いてラッセルで苦労することも無いだろうと、再びイチャンコッペ山を訪れることにしました。 登山口は支笏湖のポロピナイから札幌方向に走り、恵庭岳登山口を過ぎてすぐのヘアピンカーブにある駐車帯です。 |
イチャンコッペ山の取り付きはかなりの急斜面ですが、この日は雪も締まり多くの人のトレースで歩きやすく、夏道のようなペースで登れました。
20分も登ると幌平山の山腹をイチャンコッペとのコル目指してトラバースして行きます。
かなりの急斜面のトラバースですので、ずり落ちないようスノーシューの刃をしっかり食い込ませながら慎重に進みます。
紋別岳のカルデラ壁が急角度で支笏湖に落ち込んでいます。
紋別岳、モーラップ山と支笏湖 |
お天気も良く、雪原が眩いばかり、支笏湖ブルーに風不死岳と樽前山が映えています。
「ちょっと待って!」振り向くとカミさんがタオルと格闘しています。
「日に焼けちゃうのよ」帽子止めのピンで目出帽状態、まるで月光仮面です。
月光仮面 登場 |
幌平山とのコルを過ぎほぼ忠実に稜線に沿って歩き、イチャンコッペ山に取り付いて行きます。
私達の前に一人登っているらしく、一人分のトレースが付いています。
実に気持の良い静かな稜線歩き、右手には紋別岳、振り返ると恵庭岳がドッシリと存在を主張しています。
恵庭岳、手前の稜線を忠実に辿ってきた |
八合目のアンテナが立つピークへゆっくりと登ります。
ここからイチャンコッペ山まで稜線上には、小さいですが雪庇が出来ていました。
八合目のアンテナピークへの登り |
八合目から振り返ると恵庭岳は勿論、漁岳から空沼岳、札幌岳の稜線や小漁岳、白老岳、ホロホロ山、徳舜瞥山などが美しく雪化粧して並んでいました。
八合目からの眺望 |
出発が遅かったせいか、お腹が空いてきました。
山頂は目前ですが、アンテナピークから少し進んだダケカンバ林で昼食にします。
気温は−2℃とこの時期にしては暖かいのですが、熱いコーヒーがお腹にしみ渡るようです。
風を防いでお昼ご飯 |
暖めてきたオニギリとトマト、伊予柑が瞬く間にお腹に吸い込まれて行きます。
現金なもので、お腹が一杯になると途端に元気が出てきました。
荷物をまとめてイチャンコッペ山まで後僅かです。
イチャンコッペ山へは後僅か |
イチャンコッペ山の山頂へ着きました。
千歳の市街地やその向こうに夕張岳が霞ながら見えています。
イチャンコッペ山山頂にて |
しばらく山頂から支笏湖や周辺の山々、千歳市街地などの眺めを堪能し、引き返すことにしました。
下山は恵庭岳をほぼ正面に見ながらの下りです。
先日歩いたオコタンペ山も良く見えています。
八合目のアンテナと恵庭岳 |
やや薄雲が広がってきましたが、気持の良い静かな稜線と景色を楽しみながらのんびり下って行きます。
紋別岳からイチャンコッペに延びる稜線がハッキリ見え、笹をかき分けながら歩いたことを思い出しました。
紋別岳 |
帰りに夏は笹で登らない622mPに立ち寄ってみました。
眼下にポロピナイの浜辺を見る新鮮な感じの景色や幌平山と恵庭岳のコラボレーションが楽しめました。
恵庭岳と幌平山 |
イチャンコッペ山、今回は雪も締まっていてさして苦労せず歩くことが出来ました。
お天気にも恵まれ、静かな林間や稜線歩きを満喫することが出来、満足満足です。
登山口に帰って装具を片づけていると、HYMLの仲間でオロフレ山に登って帰宅途中のYUさんが通りかかり、私を見つけて停ってくれました。
この日は偶然、HYさん、YUさんと出会い挨拶することが出来ました。
仲間とは良いものですね。