オコタンペ山 (968m) (道央) 2006.2.20(月) 曇り
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オコタンペ山は北海道三大秘湖の一つであるオコタンペ湖の北東に位置し、漁岳から南東に延びる稜線上にある968mの目立たないポコ山です。 私は一昨年の春、漁岳から小漁岳を回りオコタンペ湖に降りオコタンペ湖の北から西にかけて歩いています。 オコタンペ山から漁岳を歩くとオコタンペ湖を取り囲んでいる山々をグルッと繋ぐことになるので歩いてみたいと思っていました。 この日、天気予報は暖かく晴れの予報です。 閉鎖されているオコタンへの道道を歩き出します。 |
雲が南風に乗ってかなりの早さで流れています。時折、晴れ間も望まれます。
時折晴れ間も覗いて、期待も高まる |
歩き出して約30分、道道から外れて尾根に取り付いて行きます。
良さそうな枝尾根があります、もう少しC'Kしてみようと千歳市と恵庭市の境界付近まで進んでみます。
千歳市と恵庭市の境界付近 正面の山はオコタンペ山南の870mP |
境界を過ぎて間も無くの枝尾根を登ることにしました。
先程の枝尾根もそうでしたが、かなりの傾斜です。
ものの10分も登ると物凄い急傾斜になってきました。
スノーシューをしっかり蹴り込まないとずり落ちて登れないぐらいです。
少し右に逃げて小さな谷をジグを切りながら登りますが、これも上に行くにつれて登れないほどの傾斜となり、さらに右に逃げ小さな木々が混んでいる小さな枝尾根状の所を木に掴まり両手で身体を引っぱり上げ四苦八苦しながら登りましたが、えらく時間を費やしてしまいました。
C800m付近からの恵庭岳 もう少しで晴れそうな感じだったが・・・ |
C850m地点まで何とか登ると、傾斜はやっと緩みホッと一息つくことが出来ました。
丁度雲が切れ、明るく緩やかな気持の良い斜面です。
とんでもない急斜面を登り切ると気持の良い斜面が |
ここからは先程とは一変した気持の良い斜面をルンルン気分で歩きます。
880mPを巻き気味にかわし稜線を進んで行くと、目指すオコタンペ山が見えてきました。
山頂の東側には雪庇が出来ています。
天気も晴れそうな雰囲気、元気も出てきます。
姿を見せたオコタンペ山 |
オコタンペ山の雪庇は良く見ると切れ間もあり東斜面からでも何とかなりそうですが、無理することは無いと南側から巻き気味に登って行きます。
風が急に強くなってきました。南風です。
予報通り、気温は高く測ってみると−3℃なのですが、風の為、体感温度はかなり低い感じです。
パーカーを着込み、温かい飲み物を摂って山頂を目指します。
南側の稜線に乗ると、左の眼下にオコタンペ湖が見えてきました。
風と共に雲が押し寄せてきたようで、周囲は雲で覆われ始め、薄暗い陰気な感じになってきました。
薄雲に霞むオコタンペ湖 |
オコタンペ山山頂直下はかなりの急傾斜ですが、先程の物凄い傾斜に慣らされたのか、いつもだったらジグを切るような所でも一気の直線一本勝負です。
山頂に着きました。小さな岳樺の木にピンクテープが付けられいるだけの質素な山頂です。
恵庭岳も雲に隠れて・・・ |
恵庭岳も中腹まで雲で覆われ始めました。
恵庭岳の両側に見える筈の支笏湖も煙って良く見えません。
イチャンコッペ山や紋別岳も雲に隠れていますし、反対側の漁岳も姿を隠しています。
山頂からイチャンコッペ山方面 |
風が強く、寒さで指先の感覚が薄らいできます。
天気も良くなる気配は無いようです。
漁岳への稜線は途中まで何とか見えていますが、行っても楽しいとは思えません。
「まだ時間はあるけれど、今日はこれまで!」
風のない所へ降りてご飯にでもしよう。
ソソクサと山頂を後に下山です。
トレースを辿って滑り降りるように850m地点まで帰ってきました。
恵庭岳に渦のような雲がまとわり付いています。
天気は段々悪くなるみたい、早く降りよう |
登りに使った急斜面とは違う尾根を下りてみようと一本先の尾根を下りることにしました。
途中の樹林帯の風の無い所でオニギリとコーヒーで簡単な食事をとります。
吹きだまりなのでしょうか? こんもり盛り上がった雪にイタズラ書きをしてみました。
ちょっとイタズラを |
この下りに使った尾根は一部急な所もありますが、全般に緩やかでした。
登るならこの尾根がお勧めです。
GPSトラックのオコタン分岐寄りの尾根を使われると良いでしょう。
オコタンペ湖を取り囲む山々を繋いで歩いてみたいと言う思いは叶いませんでした。
オコタンペ山だけを目的に登るのはちょっと物足りない感じがします。
何時か漁岳と一緒に歩いてみようと思いました。