写万部山 (498m) (道南)  2006.5.26(金) 晴れ



5.26(金)
登山口 1200
4合目 1220
6合目 1230
写万部山山頂 1240
1300
登山口 1330
写万部山は長万部町の北東に位置し、標高500m程の低山でありながら端正な姿をしていて国道からも目立ち、山好きの心を惹き付けるようです。

翌5.27(土)に函館で行われる「松倉川遡行」に参加予定です。少し早めに出発し、写万部山を訪れてみる事にしました。

長万部の町の名は、この山の雪形が魚のカレイの形だった事からアイヌ語で「シャマンペ」と呼ばれ、それが長万部となったと言われています。

国道37号線で長万部の少し東の開拓道路に看板標識があり北に高速道路を越えて牧場地帯を走るとプレハブ小屋とトイレがある登山口、広い駐車場も整備されていました。

登山口から良く手入れされた登山道と言うより林道に近い道を200m程進み、右手のハンノキとダケカンバの尾根に入って行きます。
この山は地元の小学校の遠足登山でも使われているらしく、地元の方達の手によって大変良く整備されています。
そして登山道には小学生達の思い思いの標語が点々と掛けられていて、ほほ笑ましい限りです。
この山、地元では写万岳の愛称で呼ばれているようです。


次々に現れるほほ笑ましい標語を見ているだけでも楽しい

この時期、花は余り多くなくタチツボスミレ、ニョイスミレ、オオバキスミレ、ヒトリシズカ、ニシキゴロモが林床部に点々と咲いていました。

20分も歩くと4合目、見晴らしが開けてきます。
道端にはシラネアオイが咲き、振り返ると噴火湾と麓に広がる田園風景が広がっていました。


6合目付近から

この辺りから尾根の傾斜はややきつくなり、涼風が汗ばんだ身体に気持いい。
ジグが切られた斜面を一頑張りすれば、6合目で稜線上に出ます。


噴火湾が大きく見える

傾斜も緩み、笹原に付けられた明瞭な刈り分け道を散歩気分で歩けば、あっけないほどで山頂に到着です。


写万部山山頂、後ろのコンクリートは天測点

山頂にはコンクリート製の天測点が設置されていました。
確か、日高のペラリ山にも同様な物があったと記憶しています。

一等三角点と天測点が設置されていると言うだけあって、標高は低いものの見晴らしは素晴らしく360度グルリと遮る物はありません。


頭を見せる羊蹄山と昆布岳

羊蹄山が頭だけを覗かせています。
その左側にはニセコ連山が長く延びています。


ニセコ連山

噴火湾を挟んで、遊楽部岳や雄鉾岳などの道南中央部の山々が連なっています。
かすかに遠く、駒ヶ岳もうっすら見えていました。


道南中央部の山々

西側には長万部岳、黒松内岳、大平山、などが見えています。

長万部岳


黒松内岳(手前)と大平山

私にとって道南の山々は余り馴染みが無いのですが、写万部山から見える山々は皆、魅力溢れる山容です。
ぜひ、時間を見つけてゆっくりと訪れて見たいものだと思いました。


オオバキスミレ


タチツボスミレ


ニョイスミレ

写万部山は山頂まで僅か1時間足らずで歩けるお手軽な山ですが、地元の人達に愛され、大変良く手入れされた気持の良い奇麗な展望の山です。

2時間もあればのんびり登ってこれますので、近くを通る時に立ち寄られては如何でしょう。

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