喜茂別岳 (1177m) 小喜茂別岳 (970m) (道央)  2006.12.26(火)  晴れ



2006.12.26(火)
登山口 0855
C681mP 0920
小喜茂別岳 1020
1030
コル 1050
喜茂別岳 1220
1315
C950m 1330
C600m 1350
登山口 1440
2006年も押し詰まってきました。
この冬は北海道も例年に比し、雪が少ないようです。
先日も大滝村ホロホロトンネルから白老岳に行こうとしたのですが、雪が少なく笹だらけ、諦めてスゴスゴと引き返してきました。

札幌の中山峠付近なら雪も大丈夫だろうと無意根山の南に位置する喜茂別岳に行ってきました、今年の登り納めです。
喜茂別岳は無意根山(ページトップの写真右側)、中岳(中央)、並河岳(左側)から稜線続きの山でその山容は優しくなだらか。
夏道はないので冬しか登られない山です。

今回は往復では勿体ないと、小喜茂別岳から喜茂別岳へと一巡するルート、初めて訪れる山ですので、どんな所か期待が膨らみます。
勿論、準備もしっかりしてのチャレンジです。

中山峠から喜茂別方向に約7km、熊見橋を過ぎてすぐ右側の退避駐車帯が登山口となります。

小喜茂別岳はポンキモの愛称で呼ばれ、なだらかな斜面で山スキーにはうってつけの山とのこと。
駐車帯からそのまま尾根に取り付けますがすぐ脇の小沢からの方が良いと聞いて沢に入ると、やはり雪は少なくスノーブリッジも危うい状態です。
この時期はすぐに尾根の取り付くのが正解のようでした。

コースには前日のものと思われるトレースがしっかりついていて、有り難く使わせてもらいます。


一登りすれば、前方C650mで台地に出る

木々の混んだ尾根を一登りするとC650mからC720mまでは平らな台地、正面に小喜茂別岳がすぐそこに見えています。


小喜茂別岳

トドマツの林を縫っていくと、美しい疎林の斜面となり小喜茂別岳の登りに掛ります。
気持の良い斜面で振り返ると、羊蹄山と尻別岳が親子のような姿を見せて横たわっています。
気温が高くシャツ一枚でも暑いぐらい、汗をかかないよう超ゆっくりペースで歩きます。


やや霞んでいるが、右に羊蹄山、左に尻別岳

右側から巻くように登ると、呆気ない感じで平らな小喜茂別岳山頂です。
木が混んでいて見晴らしはもう一つ、それでも北西に喜茂別岳、南東に中山峠、札幌岳・狭薄岳などが見えています。


木々の間から喜茂別岳を望む小喜茂別岳山頂

札幌岳(左側)と狭薄岳(右側)

小喜茂別岳からはほぼ稜線伝いに喜茂別岳を目指しますが、小喜茂別岳の北側は崖となって切れ落ちていますので東側へ回り込み喜茂別岳とのコルへと降りていきます。

前日のものと思われるトレースはこの付近から左の谷へと降りていき、ここからは一人ラッセルです。
幸いくるぶし付近までで大した事はありませんが、トレースの有り難さを実感です。

南東尾根はC1000m付近まで樹林帯で見晴らしはありません。
ウサギの足跡が何本も交錯しながら先導してくれています。
C1000m付近から森林限界となり、一面の大雪原が広がり始めました。
羊蹄山や尻別岳が左側に、真後ろに登ってきた小喜茂別岳、その向こうに中山峠・その奥に漁岳・恵庭岳、ホロホロ山・徳舜瞥山などがやや霞みながら姿を現しています。


小喜茂別岳

尻別岳と羊蹄山(右)

もう山頂は目の前、緩やかな大雪原を切り裂くように登って行きます。


山頂に向かって一歩一歩

山頂に近づくにつれ右前方に無意根山の山頂が見え始め、段々その全容を現し始めました。
美しい! 息を飲むような圧倒的な迫力です。


惜しげも無く全容を見せた無意根山、ウサギさんも感動したかな?

感動の中、山頂に着きました。
風も無く、暖かく感じるほどの陽気。


喜茂別岳山頂

まずはコーヒーを飲みつつ大景観を満喫します。
北側以外は少し霞んでいるのが残念ですが、ニセコからルスツ、大滝の山々、札幌岳から漁岳・恵庭岳に連なる山並みがズラリと並んでいます。


羊蹄山とニセコ連山

無意根山の右側には定山渓天狗岳の独特な姿が見えています。


定天もしっかり見える

そして何と言っても主役は無意根山、中岳、並河岳の三山です。
厚く雪をまとった厳寒の姿、荘厳な厳しくも美しい姿です。


山頂からの無意根山、中岳、並河岳

中岳(右)と並河岳

無意根山

大景観を楽しみつつ、お昼ご飯やデザートを食べ、気持もお腹も満腹です。
冬山というのに1時間ものんびり過してしまいました。

山頂部の稜線には樹氷も出来かけています。


樹氷もちらほら出来かけていた

下山は初めてのコースですから迷わないようにしっかりルートをC'Kしながら降りていきます。
期待していたトレースやシュプールは見当たりません。

山頂直下の大斜面は気持ち良く滑り降りましたが、C950m付近の急斜面はビビりまくりながら滑り降りました。


美しい斜面を滑る

豪快に滑り降りるのも転ぶのも、山スキーの醍醐味

下りに使った喜茂別岳の南西尾根には同じような小尾根が何本もあり、迷いやすい感じがします。
地図とにらめっこ、GPSを参照しながらなんとか迷わず降りてきました。

C600m付近からの緩斜面はトレースが無いうえ積雪が多く、スキーが滑らず大苦戦です。
国道を走る車の音が聞こえ出してからもなかなか辿り着かず、スキーを漕ぐのも嫌になるほど疲れ、ヤレヤレでした。

喜茂別岳で登り納めをし、間も無く2006年も暮れていきます。
今年も怪我無く、いくつもの山を楽しむ事が出来ました。
来年も「無事これ名馬」を目指して大いに楽しみたいと思いますが、どうなります事か?

皆様、どうか良いお年をお迎え下さい。

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