樽前山 (1041m) (道央)    2007.1.4(木) 晴れ



2007.1.4(木)
R-141ゲート 0800
登山道分岐 0900
7合目ヒュッテ 0950
1005
樽前山山頂 1120
1135
東山分岐 1145
7合目ヒュッテ 1215
1300
R-141ゲート 1330
皆様、明けましてお目出度うございます。

2007年も1月4日、多くの方々が仕事始めで活動開始でしょう。私もお正月の惰眠から覚め活動開始 (?)

今年は全国的に雪不足とか、北海道も例外でなく、HYMLの仲間からも雪が少ないとのレポートが多い。
「7合目まで道路を使える樽前山なら雪が少なくても楽しめるだろう、そして樽前神社奥宮で初参りをしてこよう。」
と言う訳で今年の初山は地元の樽前山に決定です。

閉鎖されている道道樽前錦岡線のゲートに着いてビックリ、積雪ゼロ、うっすら被っているだけなのです。
歩いて登った人達の足跡がアスファルトで黒くなっています。
スキーを担いで行くべきか、履いて行くべきか悩んでしまうほど・・・。

「いつもと変わらず」と言うと何も変化を求めない守旧派のように感じ敬遠しがちですが、大事な事でもあるのですね。「平凡こそ有り難い」そんな気持になりました。

アスファルトでシールを傷めないよう気を使いつつ歩きます、いつもは雪で明るく感じる森も雪がなく暗く陰気、気持も高ぶらずヒュッテまで黙々と歩く2時間は面白くなく辛く感じます。


面白くない道路歩きもあと少し

やっと7合目ヒュッテに到着です。
管理人さんに新年の御挨拶をと思いましたがお正月休暇のようで誰も居ませんでした。


誰も居なかった7合目ヒュッテ

樽前山の斜面は雪が岩肌を覆い隠せず縞模様になっていて、11月か残雪期のよう。
ヒュッテまでは樹林帯の為感じませんでしたが、樽前名物の風も強そうです。

何時もですとヒュッテ横の林を抜け大雪原に出て登るのですが、今日のコンディションからスキーで登るのは諦め夏道沿いに登り途中から斜面に取り付く事にして、ここからアイゼンを付けて歩き出します。


雪が少なく、ブッシュや石が出ている斜面

石の上を歩いたり、吹きだまりでは膝上までの雪を漕いだり、ヒュッテまでの道路とは違う自然の斜面を登ります。
振り返ると支笏湖と紋別岳、イチャンコッペ山が美しく静かに佇んでいます。


静かで美しい支笏湖の風情

そして樽前の斜面右側には風不死岳がド〜ンと存在感を示して聳えています。
風不死岳の山腹には笹の緑が所々に見え、雪の少なさを実感させられました。


風不死岳

夏道沿いに森林限界を超えると予想通り北西〜西北西の風が強く吹き荒れています。
雪原に出来ている風紋の風上側がめくり上げられ千切れて吹き飛ばされ、逆光でキラキラ輝いて神秘的な雰囲気です。


ここを真直ぐ歩き、右手の斜面に取り付いた

少し登ると山体の風下側に入り風は止みそうです、そこから夏道から離れ斜面を登る事にしました。
斜面はアイゼンが気持ち良く軋み気持ち良いのですが、コメバツガザクラやイソツツジなどの草や石が多く、雪を辿りながらの登りです。


高山植物を踏まぬよう雪を辿りながら歩く

適時ジグを切りながら登ると東峰の少し北西側に飛び出しました。山頂の稜線にも石が出ていますし、溶岩ドームも厳冬期の輝く白さではありません。


東峰山頂

雲はやや多めですが周辺の山々や町並みが見え、新年の清々しい気分です。
溶岩ドームから出ている噴煙も少ない感じ、どうか穏やかに鎮まっていて欲しいものです。


厳冬時の姿とは少し異る溶岩ドーム

溶岩ドームの横には西峰がすっきりした姿を見せていますし、その後ろには大滝周辺の山々の姿も見えています。


溶岩ドームの左には西峰

西峰の左手にはこれから初参りに行く樽前神社奥宮に続く稜線が輝く太平洋をバックに穏やかに横たわっています。


稜線上に奥宮がある

時間を見ると11時半、お腹も空いてきましたが風の中食べる気にもなりません。
奥宮まで行ってお参りした後、風を除けられる所でお昼にしようと歩を進めます。

東峰の分岐まで来ると風が一段と強くなってきました。


東峰分岐から見る東峰

吹き飛ばされそうになって気分も萎え、遥に見える奥宮に向かってここから拝礼。
こんなに遠くからでは御利益は期待出来ないでしょうが、気持を込めて拝礼です。

夏道沿いに下山に掛ります、風下の吹きだまりで夏道は完全に埋まり急な斜面のトラバース、慎重にステップを切りつつ降りてきました。

ヒュッテまで降りてくると、単独の御婦人がスキーを脱いで登頂準備をしています。なかなか手慣れた雰囲気、挨拶しつつ、聞かれるままに情報を提供。
オニギリやラーメンのお昼ご飯でお腹を満たしつつ、見送ります。

負けずにと気負う事はありませんが、私も自分のペースで今年も楽しんでいこうと改めて思いました。

GPSトラック
2006年冬の樽前山へ
Homeへ Page Topへ 次に進む

inserted by FC2 system