岩内岳(1086m) 幌別岳(1174m) (道央)  2007.10.6(土) 晴れ



幌別岳方向から見る岩内岳

2007.10.6(土)
岩内岳登山口 0630
第2リフト始点 0720
第3リフト終点 0735
七合目 0750
八合目 0825
岩内岳山頂 0840
0855
幌別岳 0955
1015
岩内岳 1120
1135
登山口 1250
岩内岳はニセコ連山の北西端、岩内町の背後にドッシリと聳えていて、まさに岩内町のシンボル的な山です。
岩内町側にはスキー場が造られ、海に飛び込んで行くダイナミック感が味わえるスキー場として人気があるようです。

左足首を骨折して8月は完全休養、9月になってリハビリ、散歩程度から次第に距離を伸ばし、大雪高原沼巡り、紋別岳、イチャンコッペ山とリハビリの強さを高めてきました。
まだ不安はあるのですが、10月になって山らしい山へ行って見ようという気になりました。

そこで選らんだのが、岩内岳。
標高差も900mあり、前半はスキー場に沿っての緩やかコース、後半は急傾斜ですが2時間もあれば登れそう、回復状態を確認するには適した山と判断したのです。
しがも、足が大丈夫だったら稜線伝いに目国内岳や雷電山へ足を伸ばせます。

お目付け役のカミさんと前夜は岩内の道の駅で車中泊、明け方の青黒い空に黒くドッシリした岩内岳のシルエットが浮かんでいました。

登山口へは岩内町から岩内スキー場、オートキャンプ場の案内に従って円山地区へ、スキー場の駐車場の少し奥にある壊れたレストハウスの横が登山口、トイレはありません。

登山道に入ると廃止になったリフトが平行して走っています。
朝日を浴びた岩内岳がゆったりと裾野を広げています。


ゆったりと裾野を広げる岩内岳

山ぶどうやコクワが沢山実を付けています。
「ワァオ〜!! 寝ていた体の細胞がピッ!と起きるようだわ!」とまだ完熟していない実を食べたカミさん。
僅かな渋味と酸味の混じった甘さの山ブドウ、キュウイフルーツのような甘酸っぱさのコクワ(サルナシ)を楽しみながら歩みます。


美味しかった、立派な山ぶどう

ササの刈り分け道を歩いて約1時間、第3リフト終点と過ぎると傾斜が急になってきました。
夜露で濡れた斜面が滑りそうで痛めた左足首を庇いながら注意して登ります。
やがて「ふりむき坂」と書かれた標識看板、その名の通り振り向くと岩内の町と日本海、積丹の山々が望まれ、疲れが飛ぶようです。


ふりむき坂からの景色

七合目を過ぎると笹の道が松と岩の道となり良い雰囲気の道となってきました。


こんな良い雰囲気の所を通って

八合目付近からは樹林帯を抜け見晴らしの良い稜線歩き、細かいジグを切りながら登って行くと小さな小屋がありました。
小屋を過ぎれば直ぐに山頂です。


岩内岳山頂と手前に小屋

登り始めて約2時間、山頂に着きました。
足にも違和感はなく、無事に登れて一安心です。


岩内岳山頂、後ろは南の目国内岳

これまで見えなかった、ニセコ連山が惜しげも無く姿を見せています。
東西に長い連山を西から縦に見る姿は新鮮で思わず歓声を上げてしまいました。


岩内岳から見るニセコ連山
手前から白樺岳、右にシャクナゲ岳、チセヌプリ、ニトヌプリ、
左にイワオヌプリ、ニセコアンヌプリ、奥に羊蹄山

南には目国内岳、南西に幌別岳と雷電山が見えています。
時期が早く、全山紅葉という訳にはいきませんが秋らしく黄ばんだ茶色に染まっています。


岩内岳山頂、後ろは左から幌別岳、雷電山

リンゴやコーヒーで疲れを癒しながら、大景観を満喫です。
岩内の町並みや日本海、積丹の山並みも印象的です。


山頂から岩内市街、積丹半島を見る

左足首に違和感はありません、このまま下りてしまうのは勿体ないような気分です。
もう少し久し振りの山の気配を楽しむことにしました。
パンケメクンナイ湿原は一昨年の秋に目国内岳から訪れています、雷電山への稜線を幌別岳まで歩いてみることにしました。


緩やかに続く幌別岳への道

岩内岳から一旦下り、緩やかなハイマツと笹の稜線を南下していきます。
気持の良い遊歩道の感じです。
途中パンケメクンナイ湿原への分岐を分け、幌別岳へ進むと斜面の笹が刈り取られたように無くなってチングルマなどの草原になっている所が出て来ました。
草紅葉となっていてなかなか奇麗です。


チングルマの草紅葉、後ろは目国内岳

幌別岳に着きました。幌別岳といっても稜線上のポコに過ぎません。
雷電山が近くに見えます。「雷電山まで1時間も掛からないな〜」と言うと
今日のお目付け役であるカミさん、「今日はここまでよ。足の調子を見に来たんでしょ? 無理してはダメ、それに今日は夕方までには帰りたいのよ」

この決定的な一言に素直に従います、お昼ご飯をパンとコーヒー、リンゴにゼリーでお腹を満たし岩内岳へと引き返します。


幌別岳にて

岩内岳へのユッタリした稜線を歩いていると、ニセコ連山が刻々と姿を変えていきます。


刻々と姿を変えるニセコ連山

目国内岳との鞍部にあるパンケメクンナイ湿原も静かに佇んでいます。
岩内岳も北側の岩内町から見る姿とは違ったスッキリした姿を見せています。


岩内岳

岩内岳に戻ってきました。
幌別岳、雷電山を初めとしたグルリ360度の大景観をもう一度堪能して、下山に掛りました。


岩内岳山頂から幌別岳〜雷電山の景観

登りではさほど意識しなかったのですが、結構な傾斜です。
滑って足首を再度痛めたら元の木阿弥、慎重に確実に注意深く下ります。
こんな時ストックは有り難い道具、足への負担を軽減してくれバランスを保つのも容易です。
リフトに平行する緩斜面まで下りてきた時は、ホッと安心しました。

岩内岳、予想していたより良い山でした。
登るだけでも楽しい山でしたが、何よりニセコの山々の意外な表情、日本海や積丹の景観も素敵です。
10月下旬ごろには全山紅葉となり、さらに楽しめるのではないでしょうか。

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