イチャンコッペ山 (829m)

道央  2011.9.14(水)   晴れ


 

イチャンコッペ山

 

2011.9.14(水)
登山口 0930
7合目P 1030
山頂 1045〜1130
登山口 1230

イチャンコッペ山

支笏湖の北西にあるおまんじゅうを2つ並べたような小さな可愛いい山である。
道は笹で覆われている時が多く花が豊富なわけではないし紅葉が取り立てて美しいわけでもない、ただ恵庭岳と支笏湖の展望だけは一級品、登ってこの景色を眺めているだけで幸せな気分に浸れる山なのだ。

基本的に笹山、笹刈りをしないと翌年には登山道は笹で覆われ、ファミリー登山や学童の自然体験登山向きの山であるにもかかわらず敬遠される理由の一つになっている。
かつては有志の方が定期的に笹刈りを行って下さっていたので訪れる人も多かったのだが、笹が道を覆いだしてからは訪れる人も少ない。

 

笹刈りボランティア

私が所属しているHYML(北海道の山メーリングリスト)では、普段楽しませてもらっている山へのお返しとして年に数度、登山道の整備や清掃登山、トイレ掃除などを行っている。
今年の登山道整備はイチャンコッペ山の笹刈を行うことになり9/10(土)に約30人が参加し一日がかりで笹刈り、結果登山道は幅2〜3mに綺麗に刈られ気持ちよく歩けるようになった。

イチャンコッペ山は前述したとおりファミリー登山や初心者、学童などの自然体験登山にとても相応しい山でもあり、多くの方々に利用して楽しんでいだたいものである。

 

暖機運転

支笏湖のポロピナイから札幌方面に走り、恵庭岳の登山口を過ぎると間もなくヘアピンカーブがありそこに支笏湖の展望台と駐車帯がある、イチャンコッペ山の登山口はこの直ぐ横である。

道はまず隣山の幌平山への尾根を辿り中腹のC580mからトラバースしてイチャンコッペ山へ向か って行く。
この取り付きの尾根がかなりの急斜面、暖機運転のつもりで意識してゆっくり歩くのがお勧めである。
これをするかしないかで、子供さんや初心者の方のその後のやる気・気力は大きく違ってくる。引率者やリーダーの気配りのしどころであろう。

樹林帯で見通しも利かないが、秋の気配が漂いだし落ち着いた雰囲気は気持ちが良い。
急登が終わりトラバース道に変わると支笏湖やイチャンコッペ山の7合目ピークなどが見え出してくる。

 

感謝!

幌平山の中腹を横切る道はやがて大きく右に進路を変えながらイチャンコッペ山へと向かっていく。
例年であればこの辺りから笹が濃くなり歩くのに苦労し嫌気がさす所なのだが、綺麗に笹刈りされ二人並んで歩けるほど整備されている。

登山道
綺麗に笹刈りされた登山道

刈り取られた笹もきちんと片付けられ作業された方たちの優しい気持ちが伝わってきて嬉しい限り、HYMLの皆さん・本当に有難うございます。

やがて平坦だった道は7合目ピークに向かって傾斜を増してくる。
振り向くと恵庭岳が圧倒的な迫力で迫ってくるようだ。

恵庭岳
秋の気配と恵庭岳

 

気持ち良い稜線

見事に笹刈りされた道を7合目Pへと辿る。

7合目p
7合目ピーク

無線反射板が無粋だが、7合目ピークからの展望は清々しい。
静に広がる支笏湖、対岸には風不死岳と樽前山、爆裂火口が印象的な恵庭岳、漁岳〜空沼岳〜札幌岳へと続く山並みが一望である。

支笏湖
恵庭岳と支笏湖

木々も秋色に変わり始め、空も秋の気配だ。

稜線
漁岳〜空沼岳への稜線と秋の空

ここから気持ちの良い稜線を15分も散歩すれば、イチャンコッペ山山頂である。


笹刈りされた道を山頂へ

 

まったり!

小さな山頂標識の立つイチャンコッペ山山頂、ほぼ1年ぶりの山頂である。
ザックを下ろしのんびり休憩だ。
綺麗に笹刈りされ整備された道をたどって、1時間15分。
休んだりお喋りしながらでも2時間もあれば登れる優しさを感じる山だ。
多くの人達に味わい楽しんでもらいたい山でもある。
そんなことを思いながら、コーヒーを楽しみフルーツを口にする。
日差しも暖かく昼寝をしたくなるほどの気持ちよさである。

恵庭岳
山頂から見る恵庭岳、稜線左が7合目ピーク

静かで豊かな時間を過ごしルンルン気分で山頂を後にする。
イチャンコッペ山からは終始支笏湖と恵庭岳を眺めながらの下りである。
雄大な景観を眺めているとまさに気持ちまで大きく豊かになってくる。
自然の大きさ豊かさを実感できる貴重な場所だ。

支笏湖
支笏湖に飛び込んでいくよう

イチャンコッペ山は決して凛々しい山でもなく、名だたる山でもない。
だが歩いてみると良い山だなと思う。
そんな雰囲気を持っている小さな山、だから大事にしていきたいとも思うのである。

今年はHYMLの有志が笹刈をしてくれた、昨年は森林管理署がしてくれたそうだ。
ぜひ来年も整備をしてくれる人が現れ、子供たちが自然を体験でき楽しめる山であり続けて欲しいと願うばかりである。

 

 

 

2010.11のイチャンコッペ山へ

 



 

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