一切経山
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東吾妻山
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十和田湖で乙女の像を見て、出来れば二本松市の千恵子記念館を訪れようと思っていた。
幸いと言うか10/6は雨、ゆっくり訪ねることが出来た。
千恵子記念館で
千恵子の作品についてはともかく、千恵子と光太郎との信頼の深さ、愛の深さを感じざるをえないような展示で、その愛は哀しいほど凄いものだっt。
微笑ましく栗の実が添えられて
千恵子の生家
二本松市は丁度ちょうちん祭りというお祭りの真っ最中、山車が何台も出て歴史を感じさせる賑やかなお祭りだった。
特に子供たちが袴姿で参加していたのが珍しく興味を引いた。
福島にはフルーツ街道と言う道があって、果樹園が並んでいる。
今回の旅で岩手や山形からりんごを子供たちや友人に送り喜ばれた。
福島でも美味しい果物を友人へ送ろうと思っていたので、適当な一軒の果樹園に入った。対応してくれたばあちゃん、美味しいりんごが欲しいというと少し試食させてくれた。
まあまあの味だったがこちらを値踏みするような態度と視線が気になって自分たちが食べる分を5個ばかり購入した。夕食後食べてみるとスカスカで甘みもなく美味しくない。
やられた!と顔を見合わせた。(残ったのも全部ダメなものだった)今、福島は震災に加えて原発事故もあり大変な目に合っている。
それだけに何とか福島を応援しようと思っている人も多い。
私達もその一人だと自負していたが、今回のような目に合うと気持ちが引いてしまう。一見の観光客だからこそ客のほうから御財布のひもを緩めるような対応をするのが上手な商売なのではないか。とても悲しくなった。
ばあちゃん、あんな商売もう止めような!
「さすけねえぞい! 福島。がんばっぺ!」だ。
10/7(金)天気予報は晴れである。期待を胸に浄土平には午前7時に着いて登山準備をするが、雲が早い勢いで流れ山は雲に隠れている。
急速に回復するはずと車中で待つ。
8時ごろから待ちきれず出発する人が出だした。観光バスで来た人達も出ていった。9時になっても天候に変化はない。いよいよ焦れて待ちきれず雨着に身を固めて出発する。
今にも泣き出しそうな空を見上げながら酸ヶ平へ、紅葉も大分進み日差しがあれば十分美しいだろう。
紅葉も進んで・・・
酸ヶ平で一切経山から下りてきた人に聞くと、ものすごい風でロープに捕まっていなければ飛ばされてしまうほどだったと聞き、一切経山は止めて樹林帯のある東吾妻山へ向かう。
姥平へ
姥平への道は雲の中、時々小雨が落ちてくる。
木道も濡れ始めテンションも上がらない。スカッと晴れてくれないかな〜!
何だか 冴えないな〜
東吾妻山への分岐を左に入り、徐々に登っていく。
この所の雨で道は小川状態、泥んこ道だ。
樹林帯の中だから視界は利かないけれど風が遮られているだけ吉としなくては。
東吾妻山へ
30分ほどの登りで山頂。
待っていたのは目を開けていられないほどの風。
証拠写真を撮って、樹林の中へ逃げ込んだ。
ひゃ〜! 凄いね〜!
木陰に逃げ込みおやつにする。
汗もかかなければ爽快感もない、ただ濡れて吹かれて歩いただけの東吾妻山。
美味しいわけがない。下りてから何処かで美味しいものを食べようとそそくさと下山に移る。姥平から鎌沼を見に行くが、煙っているだけ。
鎌沼
真っ直ぐ浄土平へ下る。
吾妻小富士がやっと姿を見せ始める。
吾妻小富士が姿を見せた
登ってみるかい? と一応聞いてみるが、カミさんから帰ってきたのは黙って首を横に振るだけだった。
吾妻小富士と浄土平
浄土平でこざっぱりと着替え、明日から予定の新潟県六日町へ向かう。
途中の温泉で汗を流し、大雨による災害で片側通行などが続く阿賀野川沿いの道を走れば、空はようやく気持ちよく晴れてきた。
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