風不死岳(1102m)

道央  2012.3.5(月)  曇りのち雪

 

支笏湖
北尾根からの支笏湖と紋別岳

 

凍える

今年の冬は全国的に寒く、暖冬化に慣れた人々にとって心身とも厳しかったようだ。
北国北海道も同様でここ数年無かった寒さである。
私の住む千歳市でも1月から2月にかけて連日のように最低気温が-20℃を下回り最高気温も-5〜7℃前後と寒さには慣れている市民を震え上がらせている。

ご多分に漏れず私も寒さにイジケていた一人、晴れて山に行きたいと感じても「この寒さじゃ堪らないわ!」と家の中でヌクヌクと過ごしていた。
ま、寒さに負けて意欲を失うと言うのも歳のせいかも知れないな〜!

 

意を決して!

何時までも寒さに負けていては、どうしようもないだろうと3月に入り自らに鞭打って活動を始める事にした。
3/5(月)啓蟄であるこの朝も-17℃まで冷え込みとても虫が這い出る時節ではないが、3月に入り日差しも目に見えて強くなってきた。
「思い切って出かけてみよう」

ザックに必要なものを詰め込んで車を走らせ支笏湖までやって来た。
やや雲が多めだが支笏湖周辺の山々は姿を見せている。
西〜北西方向は雲が多めで薄暗く雪を持っている気配だ。
それなら南側の風不死岳が良いだろうと北尾根の登山口へと向かった。

 

ラッキー!

風不死岳の大沢への入り口付近に除雪された所があったので、そこに駐車。
準備を整え出発、国道から林道への入り口が1m強の垂直の雪壁になっている。
空は曇っていはいるが晴れ間もあって日射しも照りつけ気分は上々だ。

登山口へ着くと、真下の国道から昨日のものと思われるトレースが延びていてそのまま林道を進んでいる。
ラッキー! ありがたくトレースを使わせて頂き楽をする。
20 分も歩けば北尾根への取り付きだ。

北尾根
北尾根を行く 左上に山頂付近の稜線が見える

4合目付近までは斜度も緩く樹林の中の散策、5合目付近から斜度が増し左手に大沢の谷を見ながらの登りとなる。

 

雲行きが・・・!

6合目付近から所々樹林が疎らとなり、振り返ると支笏湖や紋別岳などが見られるようになる。
不凍湖の支笏湖だが中心部に薄氷が張っているような感じである。

紋別岳
6合目付近から見る 支笏湖と紋別岳

紋別岳はしっかり見えているが、恵庭岳には雲がかかり始めている。
真上に青空は無くなり本曇り、日射しも無くなった。

慌てても仕方ないと汗をかかないペースで急になった尾根をジグを切りつつ登っていく。

 

ありゃ〜!

7合目を過ぎ、間もなく大沢の出合付近の恵庭岳を望める所から見ると恵庭岳は中腹まで雲に覆われ雪雲が風不死岳へ向かってきている。
辺りも薄暗くなり始めた。

これでは山頂へ行っても眺望は見られそうにないし、わざわざ雪の中を歩く事もあるまい。
何とか見えている紋別岳方向だけで満足し引き返す事にした。

支笏湖
支笏湖とモーラップ山

風がなく支笏湖の湖面が静かで鏡のよう、モーラップ山をしっかり映している。

支笏湖
支笏湖と紋別岳

紋別岳の山頂も雲に覆われ始めたようだ。
北西方向はますます暗くなっている、雪になるのは時間の問題だろう。

風不死岳には何度も来ているので山頂を踏めなくても何の未練も無いし何時でも来れる。
今日はこれまでと踵を返し、雪が降り出すのと競争で尾根を駆け下りた。

 

 

 


 

 

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