アンヌプリ1000m台地から羊蹄山
孫たちが例年通り今年もやってきた。
大変だ大変だと言いながら、実は心待ちにしている夏の一大行事なのである。
楽しんでもらえるプラン作りに頭をひねっていたら、札幌にいる次女がニセコにある勤務先の山荘に泊りながら川や山で遊ぶプランを提案してくれ、ありがたくその計画をいただくことにした。
次女と落ち合う夕方までアンヌプリ1000m台地で遊ぶ。
東京から運んできたのではと疑うほどの暑さも1000m台地まで上がると涼しく気持ち良い。
ただアンヌプリも羊蹄山も山頂を雲で隠しているのが少々残念だ。
アンヌプリ1000m台地にて
長女と孫たちは涼しさと展望にご満悦、トウモロコシやお菓子を食べながら飛び回っている。
カミさんは転んで怪我でもされたらと気をもむが、その時はその時と放ったらがしだ。台地から山頂へはのんびり登っても1時間と少し、孫たちを騙して登山道に入ってみた。
だが100mも行かない内に早くもギブアップ、滑って尻餅をつき二人ともズボンのお尻は泥まみれ。
1000m台地で遊び、飽きたら麓に戻って遊んでいるというので彼らはカミさんに任せ、私一人で山頂へ行ってみる。歩き出して間もなく雲の中に入りヨツバシオガマ、ヤマハハコ、オトギリなどを愛でつつ、淡々と雲の中を登っていく。
間もなくヒラフからの道を併せると山頂は一息だ。
霧の山頂には高校生の一団が賑やかに楽しそう。
時折雲底が高くなり下の景色が垣間見える。
大景観は諦めていたが少しでも見えると嬉しい、霧の流れる山の風情もなかなかのものだ。
アンヌプリ山頂から霧の流れる稜線を見る
見え隠れするイワオヌプリや五色温泉、ヒラフスキー場などを懐かしく眺めたが、孫たちのこともありそそくさと降り始める。
気の早いオオカメノキが紅葉し始め霧に浮かぶ赤い実が目立っていた。
紅葉し始めたオオカメノキ
次女と合流し、一晩ご厄介になる山荘へ。
地下一階地上二階建ての立派な山荘、部屋数も5・6部屋、テニスコートやスキーの手入れや乾燥室もある30人ぐらいが利用できそうな建物だ。
そこを今回は貸切、孫たちは探検に夢中の様子。ゆっくり豪華な一晩を過ごし、朝は4時半頃目覚める。
ガサゴソして年寄りはこれだから嫌だ、など言われないようカメラ片手にそっと外へ出る。
黎明の青黒い空に羊蹄山がシルエットになって浮かんでいる。
黎明から日の出まで刻々と空の色が変わり、羊蹄山に懸る笠雲も目まぐるしく色を変えていく。
時間の経つのも忘れ、しばし呆然と天空のグラデーションに見とれていた。
羊蹄山の日の出
山荘へ戻り孫たちが目を覚ますまでの間、カミさんを誘って朝の散歩。
すでに日の出ショーは終わっていたが、ニセコ山麓の朝散歩は清々しく気持ちが良い。
羊蹄の朝
この日の目玉は尻別川での川遊び。
長女と下の孫は幼児向けのキッズラフティング、次女と上の孫はキャニオニングに挑戦だ。
出発前はいささか緊張の様子だった孫たち、戻ってきた時は晴れ晴れと心底楽しそう、話す口ぶりも興奮気味だった。
流れに身を任せ・・・
ヒエ〜!
オットット・・・!
ちょっぴり不安?
へっちゃらだい!
孫たちが川遊びをしている間、私たちは久しぶりに神仙沼へ散策へ出かけた。
散策路が立派に整備されているのに驚く。いささかやりすぎではないのかな〜?
紅葉時期前の神仙沼は人気もないだろうと思っていたのだが、大勢の人達が訪れていた。神仙沼は美しく静かに佇んでいて、ホッとさせてくれる場所。
神仙沼
サワギキョウ
次女のお陰で孫たちの迎撃作戦第一弾は大成功で終了した。
川遊びには大満足だがお腹が減って死にそうな彼らを次女がスノボの時に利用しているという巨大サンドイッチ屋さんで餓えを癒させ帰路についた。第1段は終わってが、彼らが帰る今月末までまだ1週間以上ある。
第2・第3の作戦を次々に繰り出さないと、彼らの欲望を満たすことは叶わない。
静かで単調な生活に浸りきっているジジ・ババにとっては獅子奮迅の活躍の場、湿布薬を貼りながら大車輪で頑張るぞ。
やれやれ・・・!