安平フットパス

道央   2013.2.5(火)   曇り時々晴れ


futtopas

 

雪上散歩

朝から眩い陽射しが降り注いでいる2/5(火)、何日ぶりのことだろう。
外に出て見渡せば、東から南にかけては晴れているが西から北東にかけては雲におおわれ雪が降っているようだ。

冬も欠かさない毎日の散歩、こんな上天気の日は家の周りから飛び出して景色の変わった所を歩いてみたい。
そう思って浮かんだのが昨年の秋に初めて訪れた東隣の安平町のフットパス、あの時は虫に攻められあまり良い印象はないのだが今の時期なら大丈夫、もう一度ゆっくり歩いてみるのも悪くない。
カミさんを誘って訪れてみた。

 

少なっ!

安平町遠浅へは我家から南東へ車で約20分、僅かな距離だが走るにつれて雪がどんどん少なくなる。
北へ1時間ほどの岩見沢は大雪で大変な事態になっているのに、積雪は30cmあるかないか。
雪雲の動き次第なのだが、あまりのギャップに驚いてしまう。

住宅地に隣接した林の中にある安平のフットパスは駐車場が整備されていないのが残念だ。
土地は十分にあるのだから何とか取り計らって貰いたいものだ。
仕方なく入口近くの道路脇に車を止めて歩き出す。

あまり多くないスキーやツボ足の古いトレースが付いている。
秋には視界を遮っていた木々の葉も落ちて見通しが良くなった林の中を歩き始めると、コースを示す表示板やマークが点々と付けられている。
雪は少なく締まっているのでスノーシューでは凸凹したトレースを辿るより踏まれていない雪面の方が歩き易い。

 

生命力

裸木の林を気持ちよく歩く、秋に悩まされた虫は当たり前だが全く居ない。
一本の木に出合い、思わず感嘆の声をあげる。

生命力
こんな姿になっても生きている

幹が真っ直ぐ縦に深く割れ大きく空洞になった、痛々しい姿。
当然枯れているのだろうと思ったら、枝先の芽が膨らんでいた。
何という力強い生命力、思わず「頑張れよ!」と木肌を撫でた。

 

顔検出

雪の林を歩きながら、今まで使ったことのなかったカメラの機能を試してみた。
それは今時のデジカメでは当たり前の「顔検出」機能。
私のカメラにはそんな機能は付いていないと思い込んでいたのだが、先日裏ワザ紹介のWeb記事を見ていたら合焦速度は遅いものの出来ないことはないと知ったのだ。

カメラの設定を変え、試してみる。勿論モデルは身近にいる人だ。
確かに合焦速度が遅くモタモタしているが、しっかり目にピントが合うようで場面によっては使えそうな手応えだ。
ただファインダーを見ながら撮る私の撮影スタイルをモニターを見ながらに変えなければならないので、慣れることが出来るかどうかが鍵かもしれない。

カミさん
顔検出機能、目にピントがしっかり合うのは素晴らしいい

 

殺し屋

小さな林で変化が乏しい、動物たちの足跡が動きを感じさせる唯一の物だ。
今朝歩いたのだろう、爪あともくっきりした新しい足跡が幾つも付いている。
エゾシカのもの、キツネ、ウサギ、ネズミ沢山あって何をしていたのか想像するだけでも楽しい時間だ。

曲がりくねって樹に巻き付いている太い蔦を見つけた。
有り余った力を誇示するかのように空中に円を描き、木を締めあげている。
既に巻き付いた木を絞め殺し、次へと狙いをさだめている蔦もある。
まさに殺し屋である。


蔦
絞め殺した木から次に狙いを定める蔦

 

蔦
殺し屋の異名に違わぬ怪物ぶり

 

湧水の池、御神木

フットパスは林の丘の縁を大きく右へ回り込みながら下り、丘にそって戻っていく。
左手に小さな流れが見えてきた。
秋には笹や草で見えず、小さな水溜りのような池が点々とあるように感じていた。

流れにそって進んでいく、しばらくすると出発点近くにある池に。
池の脇には、しめ縄が張ってあるご神木が堂々と立っている。
思わず手を合わせてしまう立派な木だ。

ご神木
堂々としたご神木

池は湧き水で小さいのに完全には凍っていない。
陽光に照らされた小さく開いた水面には青空と雲、木々の影が映り込み、春の気配がそこはかとなく感じられた。

池
水面には春の気配が映っているようだった

 

オジロワシ歌壇

 

・池の面に写し絵のごとぽっかりと
         春色の空 白雲はこぶ

・遠近にこがら・やまがら囀りて
         裸木の森 やさしくさせる

 

 

 

 

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