2013年の冬は寒く雪も多かった。
私の住む千歳でも-20℃を下回る日が20日以上続いたし、ダイアモンドダストも何回も現れた。
雪も例年よりずっと多く、除雪が間に合わない程だった。
しかし「朝の来ない夜はない」の格言通り、北国にも春がやってきた。雪が消え晴れた春らしい一日、千歳湖へ水芭蕉の様子を見がてら散策に行ってきた。
千歳空港の東側ほどない所に千歳湖はある。
その千歳湖はウトナイ湖に注ぎ込む美々川の源流地域にあり、市街地や空港の近くにありながら自然豊かな環境と景観を残している数少ない場所の一つである。千歳湖から流れ出す小川沿いに湿地が広がり、水芭蕉はじめクレソン、セリ、谷地ゼンマイなどが自生している。
流れに沿って湿原に入って行くと明るい林内に水芭蕉の白が目立つ。
少し早めだけど、傷んでいない見頃の花が沢山咲いている。「綺麗だね〜!」カミさんと泥にはまらないよう注意しながら花達を見て回る。
言葉は要らない、じっくり写真を見て頂こう。
きらめく流れと水芭蕉
水芭蕉咲く湿原
逆光に輝いて
のんびり散策
水滴をつけて
流れに咲く水芭蕉
水芭蕉を見ながら湿地の中を歩いたり、長靴では潜ってしまいそうな所は丘を越えるなどして、のんびり北国の遅い春の到来を楽しんだ。
丘からの木々の影が映り込む水面の模様が面白い。
雪に映る木の影も魅力的だが、水面に映る影もなかなか新鮮だ。
水面に映る木々の影
そして湿地を覆う水草の風情も中々、久しぶりに見る緑のグラジュエーションが美しい。
コバイケイソウの新芽が元気に立ち上がっているし、クレソンやセリも沢山、カミさんはしっかりビニールの袋をポケットに忍ばせてきた。
湿地を覆う水草
クレソンやセリも・・・
水辺を離れれば、福寿草が群生している。
午前8時とまだ日が昇りきっていないので開いていない花も多いが、一面が黄色になるほどだ。
福寿草
勿論フキノトウは大きくなっていて、花を咲かせたものから地面から顔を出したばかりのものまで至る所に。
いたるところにフキノトウが
これはもう大きくて食べたら苦いかな。
長かった冬も終わり、水芭蕉咲く春が巡ってきた。
これからは続々とイチゲやカタクリなどの春の妖精たちがその可憐な姿を見せることだろう。
ほんとうに楽しみである。年齢とともに体力気力も落ちてきているが、春の妖精たちを訪ねて野山を元気で歩きたいものだ。