水ぬるむ春

千歳近郊   2014.4.13(日)   晴れ

 

早春の小川
春もうららに

 

リハビリ

4月の声を聞き、北国も春の気配がヒタヒタと近づいて来るのが感じられるようになって来た。

交通事故に会い、ひたすら肋骨骨折の痛みや捻挫・打撲の不自由さと闘ってきたこの3週間。
その痛みなどもまだ残ってはいるが、薄皮を剥ぐように日一日と軽減しているのが有り難い。

ただ痛みの軽減と反比例するかのように右肩と首筋にかけての重苦しい圧迫感と鈍痛に苦しめられるようになってきた。
我慢できないほどではないが、集中力が散漫になり本を読んだり物を書いたりするのが苦痛なのだ。
気が付くと左手が右の首筋や肩にいっていて、仕方なく湿布をペタペタ2日に一度は温泉通いだ。

それでもGWには山歩きを再開したいと散歩なども始めている。
気持よく晴れた日曜日、カミさんと千歳湖などの近場を散策。
そこには春の妖精たちが初々しくもたくましく可憐な花をつけ始めていた。

 

ミズバショウ

千歳科学技術大学傍から千歳湖へ緩やかに下って行くと北斜面にはまだ雪がかなり残っている。
「まだフキノトウぐらいしか無いかもね」などと話しながら千歳湖からの小川が注ぎ込む湿地帯へ。

まだ盛りまでは2週間ぐらいありそうだが、奔りのミズバショウが僅かに咲き始めている。
旬も旬、まさに咲いたばかり、生まれたてのミズバショウ。

ミズバショウ
ミズバショウ

 

水の流れがキラキラ輝き、生まれたての清楚な花を照らしている。
咲ききっていない蕾状態の花も多く見られる。

蕾
まだ萼が出てきたばかりの赤ちゃんミズバショウ

 

春の流れ

湿地帯を回りこむように歩いて行くと、サヤサヤとした水の流れにもほのぼのとした暖かさと優しさが感じられ、春を実感し気持ちまで優しくなる感じ。

流れ
陽光溢れ、緑に染まり始めた湿地帯の中をうららかに流れていく

 

水草の新鮮な緑が活力を与えてくれるようで美しい。

水草

 

 

フクジュソウ

山影の日の当たる窪地は温かいのだろう、フクジュソウが早くも群れ咲いている。
黄金色の花が春の訪れを告げている。


群れ咲くフクジュソウ

 

自然の林内だから仕方ないが、花と同系色である茶色の枯れ葉が分厚く積もっていてあまり目立たない。
なんとか福寿草の花を主役にしてやろうとアングルを色々変えてみる。

 

じっくり見ていると、光と暖かさを集める花びらの仕組み、葉の複雑怪奇な様子など彼らが生きていくために進化してきた姿に恐れ入るばかりだ。

 

アズマイチゲ

少し山林の中へと入ってみる。
時期になればヒメイチゲが咲きアズキナ(ユキザサ)が沢山採れる所だが、まだ姿も形もない。
茶色一色の枯れ葉の斜面にたった一輪アズマイチゲが咲いていた。

アズマイチゲ
アズマイチゲ

 

これも咲いたばかりで葉が開いていない。
まさに今年の初物だ。


アズマイチゲ

 

少し早いと思いつつ訪れた千歳湖、最盛期はこれからだが、まさに咲き始め生まれたての花を見ることが出来た。
春の気配に喜びを感じつつフキノトウと行者にんにくを少々頂いて帰り、夕食に天ぷらにして美味しく頂いた。

 

支笏湖も春

前日の4/12(土)に支笏湖パークボランティアの総会があり、支笏湖へ出向いた。
風は冷たかったが、陽光をたっぷり浴びた支笏湖は明るい支笏湖ブルーの色へと変わっていた。

支笏湖
冬とは違い、明るい支笏湖ブルーに輝く湖面と恵庭岳

 

支笏湖を取り巻く山々も雪融けが進み、春の表情へ変わりつつある。
支笏湖湖水開きも間もなくだ。

支笏湖
樽前山と風不死岳

 

今年も多くの人達に楽しんでもらいたいと思う。

 

 

 

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