閑話休題 (膝の爆弾が〜〜)

 


 

花

 

 

炸裂!

10月の中旬、衝撃を与えた訳でもないのに、急に膝が痛み出した。

膝の痛みそのものは突然な事ではない、10年以上前から抱えている古傷である。
加えて左膝は2009年に芦別岳で半月板を断裂、右膝はスキーで大転倒した際に激しく傷めていたのだからガタが来ていると言われても仕方ない状態だったのだ。
それでも騙し騙し注意しながら、なんとか山歩きを楽しんできた。

もちろん毎月治療に通っていて、かかりつけの医者からはヒアルロン酸の関節内注射を受け、歩き方や中敷の利用などの指導も受けた、近い将来脛骨の骨切り手術を勧められている。

だから今回膝に痛みが出ても又かという感じで、歩き方を変えたり湿布をして凌ごうとした。
が、何時もは数日もすれば直るのにちっとも良くならない。
体重を掛ける度に痛みが走るのである。

 

最後通告

仕方なく通院、診察後ニヤリと医者殿 「たかさんの膝は結構傷んでいるのよ! この1ヶ月は様子を見ますが、改善しなければ MRI を再度撮って以前の状態と比較検討し判断しましょう」
要するに手術を覚悟せよと言われたのである。

おまけに「膝関節を長持ちさせるために運動して筋肉を鍛えるのはとても大切、たかさんが努力しているのは筋肉の盛り上がりからも分かるけど鍛えるために動かすことは軟骨をすり減らしていることでもあるの。程々にすること、痛みのある間は膝に負担のかかる運動は控えてね」と山歩きはもとより運動もダメ出しされてしまった。

花2

 

無聊!

膝は相変わらず痛く、医者からは手術を覚悟せよ運動も禁止と言われ、家の中での生活が主体となる。
山歩きも自粛せるを得ず、すぐに無聊をかこつように・・・。

本を読むか写真を触るぐらいしかすることが無い。

沈みがちになる気持ちをせめて明るくしようと、ハイキーな爽やかで温かみのある写真を撮ってみようと思い立つ。
本来ローキーな重厚感や落ち着きのある写真が好きなのだが、何時もと逆と思えば良いのだろう。

明るめの露出で撮ってみるが、それだけでは爽やかな優しい雰囲気にはならない。
最近のカメラには「夕景」「紅葉」だとか「デイ・ドリーム」「ソフトライト」など撮りたいシーンに応じた機能があるらしいが、無骨な私のカメラには無縁なものだ。

膝に負担をかけないよう家の周りで、秋景色や花を撮ってみる。

紅葉

 

なかなか思うようにいかない、取り敢えず明るく明るく撮ってみる。

紅葉

 

明るいだけで面白みがない。
爽やかさや優しさを表現するハイキーならではの写真の撮り方があるはずだ。

でも落ち着くのは何時もと同じような設定で撮る時だ、これは何時もと同じ設定で2段明るくして撮影したもの。

紅葉

 

色々試してみる。こちらを立てればあちらが立たず、試行錯誤の繰り返し。

意図通りに表現するプロやハイアマチュアの方々の技量はさすがだと改めて実感。

体を動かせない今、無聊をかこって居ても仕方ない。
チャンスだと思って、未知の領域にチャレンジだ。

 

ハイキー

10月後半、庭の秋明菊が良い感じに咲いたので、ハイキーな写真づくりにチャレンジ。

何枚か撮って現像してみるが、明るいだけの写真が並んでいる。
考えた末、撮り方そのものを変えてみた。
これまでは白飛びするのが嫌で、明るい所に露出を合わせる事が多かった。
それを白飛びを気にせず、暗部に露出を合わせて撮ってみた。

秋明菊

 

花芯の陰になっている部分に露出を合わせ、さらに露出補正をプラス2前後にしてみたら、明るいだけではなく爽やかな感じになってきたように感じる。
そうか主題とする部分を明るく写し、他は白飛びしても気にしないでやってみよう。

さらに優しさと温かみを表現するにはどうすれば・・・。
これもいろいろ考え試してみた。



秋明菊

この写真の元画像は中央の花にピントがしっかり合っていて、カリカリした印象の画像である。
上下の花は焦点距離の関係からわずかにボケて柔らかく写っている。
それにヒントを得て、シャープネスを一番弱くしてみたら印象が変わり、ほんのり優しい表情が感じられるように。

なんだか面白くなってきたぞ・・・。

 

画像ソフト

カメラ側の設定によって、写真の表情をかなり変化させられることは分かったが、想定した結果になっているかどうかはたくさん撮って見比べなければ分からない。

そこでカメラ側ではなく、画像ソフトで加工できないか試してみた。
私が持っているソフトはカメラメーカーが提供している現像ソフトとプリンターに付いてきた「フォトショップエレメント6」である。
使い勝手は異なるが、どちらもW/B、露出、ハイライト、シャドウ、コントラスト、彩度、色相、シャープネスなどをコントロールすることが出来る。

丁度寒さから守るために庭から鉢あげした花が家の中に持ち込まれ、私の部屋にも十数鉢が南側の窓際に置かれている。
この身近な花達をモデルに撮った写真で加工を試みた。

まず上記のハイキーな設定で撮影。そしてシャープネスをマイナスにしたのが次の2枚。

 

 

 

背景は両方とも完全に飛んでしまっている。
シャープネスをマイナス側に振ったためか、少しボケたようなゆるさを感じさせる写真になっているが、色が濃すぎて優しさがいまいちだ。

そこで画像ソフトでハイライトを下げシャドウを持ち上げて明暗差を少なくし、コントラストと彩度を思い切って下げてみる。
のっぺりした色彩の薄い画像になったので、少しづつ彩度を上げていく。
そうすると・・・。

 

 

 

 

 

柔らかい優しそうな雰囲気が出てきたように思うが如何だろう?

まだ画像ソフトに慣れていないので確定的なことは言えないけれど、表現の幅を広げられるのは確かなようだ。
ただ、ややもすると効果の効かせ過ぎに陥り易いので、注意が必要だと思う。

膝痛で運動ができない間、無聊をかこっているよりこんな事で暇つぶしが出来れば良い位の気持ちでもう少し遊んでみたい。

 

 

ストレス解消?

それにしても10日に1回の山歩きと、ほぼ毎日の1万〜1.2万歩のウオーキングが精神的にも肉体的にもこんなに有益だったのかと改めて感じる毎日である。

自然の中を歩きたい、せめて運動したいと言う思いは募るばかりである。

そんな折、カミさんが「プールはどうかしら? 足腰に掛かる負荷が少なくなるから良いんじゃない?」
試してみる価値はありそうだ。

早速市民プールへ、歩き専用レーンも設けられている。
水中で歩いてみると、何と痛くない。
体重が浮力で半分以下になるそうで、その分膝にかかる負荷が減るのだろう。

最初は恐る恐るだったが、大丈夫と分かって股上げや大股歩きなどもやってみる。
全く大丈夫!
有り難い。これでストレスも解消だ。

造花

 

 

減量!

プールでの水中歩行で強く感じたのは、体重が減れば膝にかかる負担は少なくなると言う事実。

なのに実態は一ヶ月以上運動不足に加えて、暇さえあればお茶を飲みお菓子をつまんで過ごしてきた。
そのせいで明らかに一回りふくよかに。

これではいけない! 減量だ。
でもお分かりと思うけれど、健啖家の私にはこれが一番難しい。
自分のためと分かっちゃいるのだが、美味しそうな食事を前にすると決意はもろくも崩れ去る。

何とかしなくちゃ〜!

何とかならないものかしら〜?

 

 

 

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