Well come 桜前線 !
3月20日頃から四国や九州で開花し始めた今年の桜、順調に北上を続け約1ヶ月半を掛け北国までやってきた。
やっぱり桜が咲くと春だ!と強く思う。
雪が溶け、黒い土に草の緑が芽生え、小さな草花が咲き出し、木々にもこぶしやモクレン、ツツジなどの花が咲き出したけれど、桜が咲いてこそ北国にも春が来たと実感するのだ。GW後半の一日、近所の公園や千歳川のほとりで桜を楽しみ春を実感してみた。
自宅から歩いて数分の所にある小さな公園の桜も六分咲きでちょうど見頃。
皆、エゾヤマザクラだ。北海道にやって来たばかりの40年前は花とともに葉が出るエゾヤマザクラがどうしても馴染めなかった。
それが今ではすっかり馴染み、ソメイヨシノより美しいのではとさえ思える。自転車で薫風を感じながら、お気に入りの公園の一つへ。
桜とこぶしのコラボレーションが気に入っている所なのである。
有名な行楽地と違いGW期間中でも人気はまばら、足の不自由なお年寄りがのんびりと散策しながら桜を愛でている。
多分、同じエゾヤマザクラだと思うのだが花の色がかなり違うものもあり、そのグラデーションが美しい。
こぶしも見頃、艶やかな桜とやや控えめなこぶしのコラボもなかなかのものだ。
最後に千歳川沿いの堰堤を散策。
お寺や神社の境内には桜が付きものだけど、教会と桜の取り合わせもなかなかおしゃれ。
堰堤の柳も緑をまとい始め、桜との共演も感じが良い。
エゾヤマザクラはピンクがやや強い種類、葉が花と同時に出てくるのも特徴だ。
青空に桜が映える
地元のヤマザクラだけの桜だったが、とても癒されたし楽しめた。
庭の花たち
桜の開花と時を同じくして、庭の花たちにも変化が見られる。
春の妖精たちは、花を終わらせ早くも姿を消そうとしている。
我が家の注目を一身に集めていたザンギナリアは最後の一花を精一杯見せている。
ザンギナリア 翌日には散ってしまった
楽しませてくれたエゾエンゴサクも多くは姿を消し始めている。
楽しませてくれたエゾエンゴサク、また来年ね
そして春の妖精たちに代わり、春から初夏の花たちが力強く芽吹き、蕾をつけ始めだした。
ミヤマエンレイソウがいち早く花を咲かせている。
ミヤマエンレイソウ
ツツジも負けずに咲き出した。
白花のツツジ
そして忘れな草も可憐な花をつけた。
上品な青、控えめな姿、愛らしくて好きな花である。
忘れな草
忘れな草
そしてハタザオやシラネアオイも花をつけ始めた。
1年ぶりの再会、いよいよ北国にも本格的な花のシーズンがやってくる。
嬉しい待っていた季節の到来、しばらくは花との出会いを楽しみたい。
ハタザオやシラネアオイも咲き出した