初冬の趣き

道央   2016.11.14(月)   晴れ


 

恵庭岳

 

予感

この冬は厳しい冬かもしれない。 そんな予感がする。

10月後半から強い寒気が連続して入るようになり、異常に寒くなった。
10/20に千歳でも初雪そして積雪となり、その後も雪の舞う日が多く寒い。
例年なら11月の中後半に行う庭木の冬囲いや冬タイヤへの交換も、ご近所の皆さん慌ただしく終えたようだ。
11月に入っても寒さは続き、千歳で早くも最低気温が-10℃を下回った。
札幌に住む娘からSOS、タイヤ交換をしてもらっているお店で一週間待ちと言われたという。
我ながら甘いと思いつつ千歳からタイヤ交換出張サービス、それもお肉や野菜・果物のお土産付きだ。

山行を楽しむには不適切な季節、満喫する暇さえなかった短い秋を惜しみ、訪れる冬の気配を感じた写真を何枚かご紹介しよう。

 

名残を惜しんで

気温が急激に下がると木々は驚いたように慌てふためいて葉を落とす。
たとえ紅葉の盛りであったり、前であったとしてもだ。
今年は銀杏の黄色い葉が舞い散る様子を写真に収めたいと思っていたのだが、そんな暇はなくまだ青いままの葉が氷点下になるのと同時にドサッとまとまって落ちてしまった。

そんな冬の訪れの中で見つけた、秋の名残を感じさせてくれた一枚。
名残の美しさを見せている紅葉にうっすら積もった雪である。

雪と紅葉
雪と紅葉

 

モミジの葉と初雪の表情を狙ってみたが晴れ間が見えた時には雪が溶け始め、もたもたしている内にタイミングを逃してしまった。

紅葉
モミジの葉と初雪

 

カラマツの彩

紅葉を楽しませてくれた木々も葉を落とし、林や森は急に見通しが良くなる。
その反面、彩りがなくなって寒々しい表情へと変わってしまう。
そんな中、最後の彩りを見せてくれるのが、カラマツである。
針葉樹なのに黄金色に紅葉し、細かい葉を雨の如く降らす様子は風情があり美しい。

11月中旬に、壮瞥町のりんご農家へ買い出しに行った。
その折に見た、カラマツの彩りをご紹介。

まずは壮瞥の畑から有珠山と昭和新山そしてカラマツ林の紅葉。

有珠山とカラマツの紅葉
有珠山と昭和新山、そしてカラマツの鮮やかな紅葉

 

カラマツの鮮やかなオレンジがかった黄色が目を惹く。

田園風景とカラマツ、普段はあまり気にしたことないが、意外とよくマッチしている。

壮瞥の田園
刈り取られた田と、カラマツ林の紅葉

 

りんご園近くのカラマツの並木も印象的だった。

唐松の並木
鮮やかな色が印象的だった、カラマツ並木

 

お目当のりんごを買い求める。
2週間前とは品種がかなり変わっている、今回はシナノスイートと北斗・フジを中心に。
シナノスイートは数年前から我が家では人気のりんご、香り豊かな品種である。

帰路、伊達大滝に向かいながらカラマツの彩りを求めてドライブ。
全体がカラマツとトドマツに覆われ、見事に緑と黄金色に色分けされている山を発見。
何度も通っているのに春から夏では同じ緑色だからか、今まで気が付かなかった。

植林の山
カラマツとトドマツで色分けされた山

 

大滝では先日降った雪が溶けきらず、道路脇に積み上げられている。
雪とカラマツのコラボも一興だ。

雪とカラマツ
除雪の雪とカラマツ林

 

支笏の山も

通る美笛峠は濡れており、一部は凍結していた。
シーズン初めでもあり、皆さん慎重な運転ぶりだ。

支笏湖から眺める山々は早くも冬の趣き。

恵庭岳
恵庭岳、左には漁岳から丹鳴岳へ続く白い稜線

 

支笏湖の北西から西への山々は白く薄化粧しているのに、南の風不死岳はまだ秋の姿。
北西の山地で雪雲が止められているのが、良く判る景観であろう。

風不死岳
初冬とは思えぬ風不死岳

 

モーラップからも一枚

恵庭岳
恵庭岳と北西山地の山々

 

途中、可愛い子供の彫刻が展示されていた。
微笑ましい姿・表情ではあるが、もうじき凍てつく厳しい寒さの中で耐えねばならない。

お地蔵様ではないが、何か暖かいコートや帽子を着せてあげたい気分になった。

子供
お花の首飾り


 

 

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