4月って、こんなにお天気が目まぐるしく変わったっけ?
晴れて5・6月の暑いぐらいの気温になったかと思うと、急に真冬並みに冷え込み雪が降る。
気温に振り回され、体調はおろか気持ちの持ち様まで変になりそう。それでも草花たちはこの時を計っていたかのように小さな芽を出し日ごとに緑を大きく伸ばしていく。
そして4月の中旬には我が家の庭でも、アズマイチゲが可憐な白い花を咲かせ、カタクリがピンクの花びらを広げた。いよいよ待ちかねていた、春の妖精たちが舞い踊る季節がやってきたのだ。
色艶やかな花々、目にしみる緑、小鳥たちのさえずり、心軽やかな春がやってきた。
我が家の妖精たち
冬は雪捨て場になっていた庭の雪も溶け、幾つかある庭石の南側は北風が防げる日溜まりの一等地。
この木漏れ日の場所が好きなのはアズマイチゲとカタクリ、今年もフクジュソウに続いて可憐な花を咲かせてくれた。
開花したばかりのアズマイチゲ
開花したばかりのアズマイチゲの花は、まさに汚れなき純白の姿。
虫たちが蜜を吸いに来る前に、その清純な姿をカメラに収める。
愛おしく清らかな乙女の姿そのもののような印象だ。
開花して少しすると、次第に成熟した色香を漂わせる
一方のカタクリは、ためらいがちな下向きの花びらを日差しと共に一枚・二枚と艶かしくめくり上げ、虫たちを誘っている。
はじめは清純だが、次第にお色気を振りまくカタクリ
キバナノアマナは春の妖精としては繁殖力が強く、庭のあちこちに種を飛ばし勢力範囲を広げている。とは言っても、一本の細長い葉と茎を伸ばすだけで花の後は跡形もなく消え去ってしまう慎み深さも持っている。
花も小さく目立たないが、よく見るとしっかりとした花らしい花で見直してしまう。
キバナノアマナの花
同じ構図だが、ピントを後ろの花の花芯に当ててみると
,花芯もしっかりしている
春の妖精をして忘れてはならないのが、エゾエンゴサクだろう。
色とりどりの花が存在するが、私は水色の花が好き。
今年は思わぬ場所に水色の一輪が咲き出した、嬉しい。
上手く繁殖してくれると良いのだが・・・。
エゾエンゴサク
早春の頃、北国の庭を彩る最も多い花はクロッカスやチヨノドクサだろう。
この花は園芸種で春の妖精とは一線を画すものだが、その可愛らしさと明るく優しい色、花が終わった後は目立たず控えめなことから春の妖精たちと共通する点が多い。
我が家でも群落になりつつあり、生育範囲を制限しつつも重宝し可愛がっている花である。
クロッカスの明るく踊るような表情を撮ってみた
千歳湖の水芭蕉
少し早いかな? と思いつつ千歳湖に水芭蕉の様子を見に行った。
所々に雪が残っていたが、ミズバショウは咲き出していた。
最盛期はあと10日位だろう、数はまだ少ないけれど咲き出したばかりの花たちはどれも清らかで汚れや変色も少なく、葉もまだ小さくて邪魔ではないし痛みも少ない。流れの中をジャブジャブ入って、今年のミズバショウを存分に堪能させてもらった。
咲き出したばかりのミズバショウは、清純そのものだ,
ミズバショウ清純さ,の代名詞ともなっているミズバショウ、だが実際は白い花弁はすぐに汚れ傷つき、葉は大きくなり過ぎる上に茶色や黒に変色したり縮れたりして、イメージ通りのものはとても少ない。
その点、今年は咲き始めの花を見ることが出来てラッキーだった。
ミズバショウ 水に映る姿も初々しい
光に透ける花の表情をアップで
2017年の春の妖精を楽しむことが出来、とても嬉しい。
これからしばらくの間、第2弾・第3弾と場所と時期を変え楽しみたいと思う。暖かくなれば気持ちも前向き、膝も前向きになってくれることだろう。
内に籠らず、外へ外へと気持ちも体も出して行こう。今年はそんな年にしたいものである。
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