信州・山見旅 第2日目

2017.5.13(土)   雨   16℃〜29℃

 


 

美人林

 

 
時間
場所
備考
0900〜1000 西福寺開山堂  
1045〜1130 清津峡  
1230〜1315 美人林  
1415〜1530 星峠  
1630〜 道の駅「さかえ」  

 

前夜半からかなり激しい雨。
車の屋根を叩く雨音に目が覚め、どうしたものかと思案顔。
なるようになるさケセラセラ・・・と諦め眠る。

 

西福寺開山堂

朝目覚めても、しっかりした雨。
今日最初に訪れる西福寺は拝観が9時からなので、7時半まで寝て過ごす。

小千谷の道の駅を8時に出て、魚沼の西福寺を目指す。
雨は一向に止む気配を見せないが、雨に煙る田植え直前の田園風景も一興であった。

西福寺のある魚沼からは八海山が見えるはず、だが雨と雲に遮られ山の姿は隠れている。

山間の田んぼの中に、西福寺はしっとり濡れて建っていた。

西福寺
西福寺

 

お寺の紹介ビデオを見ていると、朝早くから来てくれた人ってどんな人かな? とお寺の猫が鳴きながらのぞき見しているのが何とも可愛い。
雨だし私たちだけだろうと思っていたら、さすがは土曜日、バスの団体さんが続々とやってくる。
そんな有名なお寺だったのだ。

開山堂
カバーの掛かっている彫刻で有名な開山堂

西福寺開山堂には石川雲蝶という彫刻の名匠が終生の大作として描いた彫刻、絵画、漆喰などが所狭しと並んでいて凄いものらしいのだが、知識のない私には猫に小判。
「大きいね〜」とか「色が良いね〜」程度の感想しかなく申し訳ない気分。

 

越後三山

西福寺から雨が強ければパスしようと考えていた十日町の清津峡、やや小ぶりになり視界も回復しつつあるようなので計画通り行くことに。

走っている場所から八海山や越後駒ヶ岳は近いはずと思いながらも、何処にあるのかも分からない。

田園地帯を走行中、突如山並みが姿を現した。
優雅に雪を頂いた二山が、雲をたなびかせ田んぼの中に立っている。

八海山
姿を見せてくれた八海山と越後駒ヶ岳

車を停め、カミさんと二人で登った八海山はどちらか探しっこ。
右側の山頂部に顕著な岩場が見え、何となく覚えがある。
右側が八海山、にわか山座同定師の検定である。

その後しばらく、八海山登山の思い出話で盛り上がった。

それにしても田園に浮かぶ越後三山は、地元の方々が自慢するのも当然な雄姿である。

 

清津峡

十日町市街から南東に離れた所にある清津峡、日本三大峡谷の一つなのだそうだ。

峡谷が険しいので岩盤内にトンネルが掘られ、途中・途中の4箇所から峡谷を眺めるようになっている。
従って、危険な目に合わず平坦な舗装道を歩くだけで眺めることができるのだ。

清津峡
柱状節理の絶壁を流れる峡谷

これが良いのか悪いのか?
一概には言えないが、山好きの私たちは明らかに消化不良。
本来は整備中のトレッキングコースを難渋しながら歩いて、峡谷の美しさ・険しさ・迫力などを体感し、堪能するのが本道なのであろうと思う。

現状のままで日本三大峡谷と言われてもな〜? というのが正直な感想でもあった。

今回は前日からの激しい雨で、本来の清流が濁流になっていたのもちょっぴり残念だった。

清津峡
 激しい流れを見入る、右後ろにトンネルの入り口

駐車場側のお店で汲むことができる湧き水は、さすがに美味。美味しい水だった。

 

美人林

松之山町にある美人林、名前に誘われ行ってみても麗しい娘さんたちが居るわけではない。
その代わり、ブナの木が沢山立っている。

自然のブナ林を勝手に歩くのかと思っていたら、しっかり整備された散策路がある立派な観光地。
行き方も道路沿いに案内標識もあり迷うことはない。

美人林
新緑が美しいブナ林

 

小雨降る薄暗い条件下だったが、ブナの若葉の美しさは息を飲むようだった。
カミさんと二人で歓声をあげ、見上げたり見回したり忙しい。

美人林、雰囲気はさすがに素晴らしくすっかり美人酔いをしてしまった。

美人林
濡れた落葉に屹立するブナ林

 

星峠 棚田

十日町松代地区は、山間地でどこに行っても棚田だらけの地区。
お米が大切でひたすら棚田開発に力を入れてきた農家の方々の努力には頭が下がる。
ただ現在はお米の需要が減っているためか手が回らないのか、放置されている田も少なくない。

棚田で名を馳せている星峠もそんな一角にあり、この付近では特別ではない普通の所。
地元の努力の結果か、放棄されている田は見当たらず、美しい棚田が見える限り続いている数少ない所ではある。

道路も綺麗に整備され、秘境とされていた場所も今や、車やバスが続々とやって来る観光地になっている。



棚田
星峠の棚田

 

観光や写真撮影に飽きた皆さんは、草地や傾斜地でワラビ採り。嬉しそうに袋いっぱいに採っている人も。
棚田以外の所はウドやコゴミ、ワラビが幾らでもあり山菜畑のよう。まさに山菜の宝庫なのである。

雨に煙る棚田の風情も乙なものだ。

棚田
水が張られた棚田は、村人の手によって維持されている

 

急に雨脚が強くなってきて、皆さん逃げ惑いながら車へと急ぎ足。

傾斜地の草むらにはトキワイカリソウが沢山咲いていたし、木々から山藤が赤紫の花を垂れ下げていた。

山藤
木々に絡みつき花を咲かせる、山藤

 

道の駅 「さかえ」

この日は、新潟の山村を走り回った。
雨に煙る山村は、どこも美しく心安らぐ良い所。
特に私たちを待っていたかのように雨の中から姿を現してくれた八海山と越後駒ヶ岳は、絵のようで感激した。

今日のお宿は明日の秋山郷に備え、津南町の道の駅「さかえ」
温泉が少し遠いのがマイナス点だが、売店の品数も多く美味しいものが入手できたのが嬉しかった。
特に蒸した「おやき」は珍しく、野沢菜やかぼちゃなど3種類も食べてしまった。

明日はどうか晴れますように!

 

 

 

 

 

 

 

inserted by FC2 system