信州・山見旅 第7日目

2017.5.18(木)   曇り  11℃〜24℃


 

matumotoojou

 

 
時間
場所
備考
0800〜1000 松本城  
1030〜1130 旧開智学校  
1130〜1300 城下町  
1500〜 乗鞍高原  

 

今日はあちこち飛び回るのは一休み、松本城とその周辺をゆったり予定も組まず過ごしてみる。

朝もゆっくり過ごし、ホテルのバイキング朝食をいただく。
野菜をたくさん食べられて嬉しい。

最近は町の食堂でもコンビニでも何処でも、それなりに工夫され美味しいものが多くありがたいのだが、旅が長くなるとどうしても野菜不足になってしまう。
ホテルのバイキング朝食はそれを多少なりとも解消してくれ、だから利用しようという気にさせるものだ。
野菜不足といえば、調理せずに手軽に食べられるものって意外に少ない。
まさかレタスを千切りながら食べるのは少々抵抗がある、きゅうり・トマト位。
フルーツも端境期で信州りんごも旬の味には程遠く、いちご位なものなのだ。

 

松本城

言わずと知れた、名城「松本城」は国宝である。

まだ開門前だったのでお堀の外側をゆっくり回りながら、名城を眺める。
姿・形とも均整のとれた美しい黒塗りのお城、闘うための城である。

城
すっくと聳える姿は、現代建築もかなわない

ただ月見櫓はいかにも付け足しであり、闘う城のイメージを壊している。
平和ボケの象徴、泰平の波に浸りきった武家たちは質実剛健第一の闘うための城では満足できなかったのだろう。

大手門
黒門

 

松本城
素晴らしい姿だ。 ただ月見櫓だけは・・・

 

開門され場内に入ろうとすると、

「待たれよ! 我こそは・・・」

武士
粋な演出、有り難うございました

 

場内の説明では、この城も明治に入って廃城打ち壊しの危機に陥ったそうだ。
地元の資産家が保存のために買い取り、当時の松本中学校長が保存再建運動を推進した結果、本来の姿を維持することができたのだという。
まさに、国宝の父なのである。

お城の内部も可能な限り当時の趣を残して見学用に改修されており、好印象だった。

松本城

 

城内を見学したのち、隣接している市立博物館も見学。
郷土の刀剣展、ふるさと民芸展が催されていて、なかなか面白く興味深かった。

 

旧開智学校

松本城のすぐ北側に移設されている旧開智学校。
隣接する現在の開智小学校も大変お洒落な造りで、間違えそうになった。
上田市でも感じたが、全般的に長野県の学校は施設環境が良好に整えられている印象である。

旧開智学校
旧開智学校 校舎

明治5年に教育制度が発布され同6年に開校した、長野県(当時は筑摩県)最初の小学校。

驚くのはその洋風の建物、当時の県知事が文明開化の象徴として和風と洋風が混じった擬洋風建築として建てたという。
なるほど内部には廃仏毀釈で廃寺になった寺院の彫刻や襖絵などの部材とステンドグラスや風見鶏など西洋の部材が効果的に使われ、文明開化の息吹と情熱が伝わってくるよう。

教室で使われていた机や椅子は、私が小学校で使っていたのと同じデザイン。
明治から昭和中期まで、変わらぬ同じ教育環境であったことにびっくりだ。

教室
教室の様子 このタイプの机・椅子を私も使った

校舎内には、歴代の教科書や資料なども展示され興味深く見学した。


ステンドグラスが目を引く講堂

旧開智学校を見学して、明治初期の人々が新たな時代に期待し大いなる情熱を注いだことが理解できた。
廃仏毀釈や廃城など今思うと首を傾げる政策も多いけれど、新しい時代を開くと言う気概が伝わってきた旧開智学校であった。

 

城下町散歩

次いで、お城から松本駅付近まで城下町の雰囲気を探しながらぶらぶら散歩。
お堀にはハスの花が咲き出していた。

ハスの花
お堀に咲いていたハスの花

 

四柱神社近く、路地の長屋風商店では修学旅行の生徒たちが群がりソフトクリームや五平餅を食べながら大騒ぎ。

四柱神社
四柱神社

私たちも冷やかしながらお土産の下見。
お菓子は、干菓子やくるみを使ったものが味も良く日持ちもしそう。

路地のお店
長屋風のお土産屋さん

そうこうして遊んでいる内、急にカミさんに鼻炎の症状。
鼻水と涙で食べるのもままならない様子、仕方なく鼻炎の薬を服用。
カミさんは薬が効きすぎる体質で、鼻炎薬でも最低一日はひたすら眠くなるのが通例。
少し心配。

市内のお蕎麦やさんで昼食。
グルメ雑誌で推奨されていた店だったのに、正直まずい。
店員はおしゃべるに夢中で客あしらいも雑、久々の罰点マークの店だった。

 

乗鞍高原へ

明日は良い天気と予報されている。
そうであれば一日を乗鞍高原で楽しむつもり。

薬が効いてうつらうつらし始めたカミさんに刺激を与えないよう、安全運転に徹しながら乗鞍高原へ向かう。
新島々を過ぎ沢渡の少し手前までは、上高地へ行く道と同じ。
何度も通った道だけど、今も狭く曲がりくねっていて走りにくい。

こういう道で後ろに飛ばし屋の兄ちゃんが来ようものなら大変、最近はなるべくトラックやバスの後ろを淡々と走ることにしている。

1500には乗鞍高原に到着、睡魔に襲われているカミさんを車に残し近くを散策。
山々は見えているが雲が多くて表情は冴えない。
ただ桜とスモモが同時に咲いていて綺麗である。

桜とすもも
桜とすももが一緒に

 

乗鞍
桜と新緑の乗鞍高原、山は雲が多く冴えない

 

山
左から高天原、剣ヶ峰 間に大日岳

 

池と山
雲が多く池に映る影もいまいち

 

乗鞍高原は標高1600m位で夕方になると涼しいのを通り越して寒いほど。
カミさんを起こしお風呂へ、ここの温泉はにごり湯だ。

夕食は評判のお店でイタリアンと洒落込もうと考えていたら、カミさんの具合が良くならない。
結局温泉の食堂で簡単に済ませ、明日の晴れとカミさんの回復を念じて早めに休んだ。

 

 

 


 

 

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