信州・山見旅 第9日目

2017.5.20(土)   晴れ   11℃〜29℃


 

azumino

 

 
時間
場所
備考
0700〜0730 わさび湧水群  
0750〜0815 穂高神社  
0845〜1000 大王わさび農場  
1045〜1200 国営アルプス安曇野公園  
1220〜1300 安曇野山岳美術館  
1430〜1500 仁科明神宮  
1530〜 道の駅「ぽかぽかランド美麻 温泉付き

 

夜中、トイレに起きると一面の星空。
晴天下での安曇野散歩を楽しみに、もう一眠り。

まばゆい光と青空に、泊まっていた皆さんウキウキした様子で朝から活動的。
「とちぎナンバー」の車で泊まっていた、犬連れのご夫婦と挨拶しながら雑談に花を咲かせる。
奥様のお父上が大の山好きで北アルプスもよく歩かれ、そのせいで奥様は梓川からとった「梓」と付けられたと言う話に笑い声が。

道の駅から見えている常念岳や横通岳などをお教えしながら会話を楽しみ、それぞれの旅の無事を祈念し合った。

朝の安曇野
朝の安曇野

 

わさび田 湧水群

安曇野は湧水が多く、それを利用してわさびが栽培されている。
わさび栽培が行われている地区をわさび田湧水群と称しているようだ。

北アルプス
湧水群近くから見た 北アルプス

農家のお邪魔にならないよう注意しながら、湧水群周辺を歩いてみる。
湧水をあつめた川のほとりから、北アルプスが一望できた。
常念岳、横通岳、大天井岳、有明山、燕岳など安曇野の山々が並び、素晴らしい景観だ。

アルプス
安曇野といえば、やっぱり常念岳、何処からでも見える

この地に住んでいれば、常念岳は故郷の山、心の山だ。
遠足登山でこの地の子供は全員が登るそうだ。
子供達に、誇りとして常念岳はしっかり刻み込まれるのだろう。

 

穂高神社

今日は一日かけて安曇野で遊ぶ。時間もたっぷり、気の向くままだ。
近くの穂高神社にも足を伸ばした。

穂高神社
穂高神社

穂高神社はここに鎮座する本宮の他、上高地に奥宮、奥穂高岳山頂に嶺宮を持っていて、日本アルプス総鎮守の神社なのである。
山好きとしては、お参りすべき必須のお宮。
朝の清々しい空気の下、心を込めてお参りした。

 

折しもちょうど通学時間で、近くの高校生たちがグループで神社を横切っていく。
妙なことに気が付いた、彼らとすれ違うと同じような匂いが濃厚に漂ってくるのだ。
カミさんに確かめると、臭い消しで今日本で一番売れている商品の香りなのだという。

清潔さを保つ観点からは決して悪いことではないと思うが、使っていない子が「臭いと」イジメの対象となり話題になったと聞いて愕然とした。
さしずめ、私などは加齢臭も加わるから、不潔極まりない臭くさジジイなのだろう。

 

大王わさび農場

この時期、安曇野では田植えが一斉に行われ始めている。
常念岳の雪形で判断するとかを聞いた記憶があるが、どれがその雪形なのかは分からない。

一家総出の田植え作業、しばらく見学させていただいた。

田植え
安曇野の田植え

 

訪れた大王わさび農場は広大な敷地面積を有している。
アルプスから流れ出る沢が作り出した扇状地が安曇野である。
アルプスの沢水は扇状地に入った途端に地下に吸収され、扇状地の東側で湧水となって地上に吹き出る。

その湧水の地形を全てわさび田に作り変えたのが、大王わさび農場だ。

水車
農場内に湧水をあつめた川が流れる

 

沢筋は全てわさび田、わさび田をめぐる遊歩道が幾つも作られ、要所要所に売店やお宮、道祖神、八面大王など観光客が喜びそうなものは何でもありと作られている。


谷筋という谷筋は全てわさび田 黒いのは暑さ対策の遮光幕

売店での買い物、飲み食い以外は無料であることが多くの人たちを集めているのだ。

観光・旅行会社との連携、地元の工芸・手芸の導入などを含めて、わさび農家というよりしっかり・強かな商人の印象だ。
私たちもその戦略に乗せられ、わさびとは関係ない木工製品を買い求めたり、農場お勧めのわさびソフトクリームを食べたりしたのだった。

 

国営アルプス安曇野公園

わさび農場から安曇野でも山側にある国営アルプス安曇野公園に行ってみた。

途中、大きなバザールが開かれていて大勢の人達で混み合っている所に出会ったので立ち寄り、冷やかしながら見物。
カミさんは夏用の帯があればと探すも、お気に入りは見つからず。
エルメスの皮を再利用したお洒落で機能的な小銭入れを見つけた。でも¥5,000ではね・・・
昼食用にドライフルーツ入りの手作りパンを購入した。

国営のアルプス安曇野公園というので、札幌の国営滝野すずらん公園と同様のものだろうと勝手に想像していたのだが大きく異なっていた。

アルプス公園
アルプス公園からの常念岳

 

常念岳を源とする烏川沿いに作られて、烏川と扇状地の関係を主題にしているようなのだが、それが伝わってこない。

暑くなって私の思考力が機能不全に陥ったせいかもしれないが、きちんと理解され楽しんでもらえる構想・企画を検討してもらいたいと思った。

TVドラマ「おひさま」で使われた農家や水車があると聞いて、暑さにふうふう言いながら行ってみた。
そこにあったのは、イメージの欠片もない代物だった。

水車
エ〜! これがそうなの〜?

 

安曇野山岳美術館

安曇野の山懐にある山小屋風建物の美術館である。

小さな美術館で、北アルプスの山々の絵画のみが展示されている。
画家自らが山に登り、稜線から・山頂から・岸壁から描いた絵画って、珍しいのではないかな。

山好きの夫を慕う妻が夫のために作った小さな美術室と言うイメージの美術館だった。

 

仁科明神宮

巨木の原生林に囲まれた小さな神社。
大変古い歴史を持つ明神宮とのこと。
白木造りのシンプルで質素な社殿が、神聖さ・有り難さを強調しているように感じる明神宮である。

仁科明神宮
仁科明神宮 神門

境内にも杉の大木が何本もあり、歴史を感じさせられると共に、大切に維持管理されてきたことが感じられる明神宮であった。

巨木
境内に巨木が立ち並ぶ

 

道の駅「ぽかぽかランド美麻」

この日はとても暑くなり気力が失われそうになるのを、もう二度とは来られないのだ、しっかり心に刻み込んでおきたいという気持ちだけで、あちこち見て歩いた一日だった。


道の駅に着いた時には暑さと疲れでフラフラ。
温泉にゆっくり入って、人心地。
休憩室でTVを見ながら、うたた寝をしてしまう。

夕食には、長野サーモンという長野ブランドのマスの定食。

明日は一日中、北アルプスの山々と向き合って過ごすつもり。
どうぞ、晴れてくださいな。

 

 

 

 

 


inserted by FC2 system