紋別岳 (866m)

道央  2017.11.6(月)  晴れ


 

唐松

 

 

このところ気温の変動が激しい日が多い。
寒気が入ると最低最高気温が-3℃〜5℃位まで下がり、暖気が入ると10℃〜20℃にもなる。
寒暖の差が大きい為か、体が付いていけない感覚だ。

平地より負荷を掛けたウオーキングが筋力の維持向上に良いと思って夕張の三角山や支笏湖の紋別岳に出かけたのもそんな日で、片や震え上がり、片や汗だくの珍道中。
晩秋とは思えぬ暖い日と寒い日を実感した小さな山旅であった。

 

紋別岳 (11/6)

 

朝から妙に暖く、晴れている割にぼんやり霞んでいる。
外に出てみると、アウターなど要らないほど。体を動かすのが気持ち良い。

急遽、紋別岳に行こうと話がまとまり登山口に着いたのが1040。
思い立ってから1時間も掛かっていない、近場ならではの幸せである。

登山路である舗装されたNTTの管理道路を歩き出す。
花も無いこの時期、落葉して見通しの良くなった森を飛び回る鳥たちの姿を見るのが楽しみだ。
アカゲラは私たちなど目に入らない様子で虫を探し、ゴジュウカラ達は幹で追いかけっこ、シジュウカラとヒガラは群れになっている。

わずかな傾斜に負荷を感じつつ何時もより少し早めに歩けば、たちまち汗が滲んでくる。


紋別岳
紋別岳

 

おしゃべりをしつつトレーニングと思えば、紋別岳は最適の山。
食べ物の話、心に刻まれた旅の風景など、他愛の無い会話が少し早足の山歩きを楽しいものへと変えてくれる。

ウメモドキ
ウメモドキと紋別岳

 

道路脇に設置されている雪崩防止鉄柵に綺麗に色づいたウメモドキが絡みついている。
頭上はすっきりした青空だけど周囲はぼんやり霞むお天気、景観に見るべきものは何も無い。

上部は道路の日陰や山頂の北側部分に雪が残っている、下山してくる人たちのヘッピリ腰が笑いを誘う。

間も無く、紋別岳山頂。
少しハード目に歩いただけあって登山口から1時間10分であった。
風が強く吹き付け何時もだったら震え上がる季節であるが、寒さは全く感じず気持ち良いぐらい。
風邪を引いたらいけないと、念のためパーカーを羽織る。

樽前山
紋別岳山頂からの支笏湖と樽前山・風不死岳

 

視界は最悪、樽前山や風不死岳でさえ煙ってぼんやり、支笏湖の湖面も薄暗く沈んでいる。
そんな冴えない景観を眺めながら、おにぎりや果物を口にする

紋別岳山頂
冴えない景観だし、下山しようか

 

山頂滞在時間わずか15分、下りもトレーニング気分で降りようとパーカーを脱ぐ。

歩幅や重心を意識し、負荷をしっかり感じつつ降りていく。
途中すれ違った均整のとれた体型の男性からお声をかけていただいた。
最近は山で声をかけられるも無くなっていたので、ちょっぴり驚きながらも嬉しかった。
「ありがとうございました。お陰様でまだまだ頑張れると元気が湧いてきた気がします。」

下りの所要時間は、丁度1時間。
展望の悪さは残念だったけれど、ちょっぴり充実感を味わえた紋別岳でした。

 

 

夕張三角山 (11/4)

 

寒気にしっかり覆われた朝、庭は霜で白く凍えている。
日中は暖かくなるだろうと、夕張へ晩秋の景観を眺めに行くことにした。

夕張まで我が家からゆっくり走って1時間。
人口も減り寂れた感が否めない夕張市街地を抜け、冷水スキー場・メロン城・風致公園・三角山の順で車を走らせる。

「山頂付近、積雪注意」の情報表示板に、あっても数cm程度だろうと登っていく。
風致公園の手前から道路は雪に覆われ始め、木々は白く染まりだした。
久しぶりの雪景色、懐かしいような嬉しいような・・・。

風致公園は5〜10cmの積雪、三角山付近は10cmで轍は15cm以上になっている。
車を降りて三角山への踏み跡の状態をC'K。
クマザサと雪でとても登る気にはなれない。それより切るような冷たい風に吹かれ震え上がる。

雪景色
雪化粧した木々

 

車に逃げ帰り、暖房を強くしてホッと一息。
気温は1℃だが、風が冷たく切られるよう。鼻はヒリヒリ、目は涙。

三角山付近を眺めると、木々は白く染まり冬景色。
雪化粧した景観に満足し、慎重にUターンして三角山を後にした。

雪化粧
三角山付近の斜面

 

三角山から逃げ降り、夕張まで来ているのだからシューパロ湖からの夕張岳を見てみようと足を伸ばした。

青空の下での雪化粧した夕張岳の大景観を期待したのだが、シューパロ・トンネルを抜けて飛び込んできたのは雲に覆われた夕張岳の姿であった。

夕張岳
夕張岳は雲に覆われていたけれど、シューパロ湖は美しかった

 

しかしシューパロ湖の眺めは何時見ても素晴らしい。
この日は満水時には沈んでいる木々の白骨化した先端部分が姿を見せているのと、カラマツ林の紅葉が印象的だった。
特にカラマツの黄葉は黄色というよりオレンジ色に染まり、日差しを受けて輝く様に目は釘付けだった。

カラマツ
カラマツの紅葉

 

シューパロ湖から帰路にラッセル車が展示されている広場があって、以前から気になっていたのだが立ち寄ったことはなかった。
せっかくだからとちょっと寄り道。

ラッセル車
ラッセル車

近くで見るラッセル車は大きく立派、保存の手入れもされているようで現役かと思う姿だ。

連結されている客車に入れるようになっていた。
懐かしいレトロな雰囲気、夕張の町に似合っているラッセル車と客車であった。

客車で
懐かしいレトロな客車

 

 

老化防止のトレーニングの一環で訪れた紋別岳と夕張三角山、丁度異常に暖かい日と寒い日に訪れたため同じ時期なのに全く違った印象であった。

これから一雨ごとに冬へとまっしぐら。
寒さや雪に負けず、楽しむぐらいの意気込みで冬に向かいたいと思う。

出来ることなら、冬山にも訪れてみたい気持ちはあるのだが・・・。

 

 

 


 

 

 

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