アンデスの 白き神々 を訪ねて

ペルー・ブランカ山群  

2009.6.1(月)〜6.10(水)


 

ワンドイ
雲ながれるワンドイの頂き

 

「アンデス」、皆様はこの言葉からどんな光景を連想されるだろうか?

恥ずかしながら「サイモンとガーファンクル」で一躍有名になったアンデスの名曲「コンドルは飛んで行く」の物悲しいメロディとTVアニメ「アンデス少年ペペロの冒険」で見た金色のコンドルや黄金都市エルドラドのイメージがボンヤリ浮かんでくる程度の私である。

そんな私がペルー・アンデスの旅に出た。
私の趣味は山歩きである。
日本の山は清冽な水の流れや変幻自在に漂う雲など風情や季節感に満ち溢れ、緑も豊かで美しい。
世界に誇れるものだと思っている。
でも、世界は広い。日本では見られない素晴らしい山だって沢山ある筈だ。
そんな山々を自分の目で直に見てみたい、触れて実感してみたい、何時からかそう思う自分が居た。

 

コンドル
悠々と大空を舞うコンドル(ウィキペディアより)

 

アンデス山脈は南アメリカ大陸の西側、太平洋沿いに南北7500km、東西750kmに亘って延びる世界最大の褶曲山脈である。
ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、アルゼンチン、チリの6カ国に及び、 最高峰はアルゼンチンのアコンカグア(6960m)、6000mを越える高峰が50座以上、5000m峰は500座以上と言われている。
長さだけでも日本列島の3倍以上もある、まさに想像を絶するスケール・大きさなのである。

 

アンデス山脈
アンデス山脈

 

今回私が訪れたのは、ペルー・アンデス。
ペルーの首都リマから北へ約400kmほどの街ワラス(標高3100m 人口8万人)を中心とするワイラス回廊の東側に「ブランカ山群」という南北200kmほどの山塊がある。
幾多の5000m峰、6000m峰と氷河が重畳と連なり、その間を幾つもの谷が走り、美しい小湖が点在する。
まさにアンデス山脈の象徴とも言える地域なのである。

 

ワスカラン国立公園
ブランカ山群北部概念図
主要山名(オレンジ)街(黄色)今回の主なトレック・ルート(青)

 

そのブランカ山群の中に「ワスカラン国立公園」という1985年に世界遺産に指定された四国の半分ほどの広さの山岳公園がある。
ペルー最高峰の「ワスカラン Huascaran 6768m」をはじめ、「ワンツァン Huantsan 6395m」、「チョピカルキ Chopicalqui 6345m」、「チャクララフ Chacraraju 6112m」などの6000m峰が約30座、そして世界一美しい山とも言われる「アルパマーヨ Alpamayo 5947m」などの5000m峰が約80座も集中して屹立している山域である。

 

ワスカラン国立公園
ワスカラン国立公園概念図

その山域を早朝から夕暮れまでひたすら山の勇姿を追い求め、谷や湖を彷徨い歩いた実質1週間の旅であった。

 

以下、旅行日程に沿ってペルー・アンデス・ブランカ山群の山旅をご紹介したい。
私にとって南米は初めて訪れた地域、自身の記憶の為にも、ご興味を持って頂ける方やこれから行かれる方の為にも出来る限り詳細にお伝えしたいと思う。

 

日時
行程
備考
6/ 1(月)  第1日目

ペルー・リマへ  ヒューストン経由

地球の裏側へ、遠〜い!
6/ 2(火)  第2日目

リマ〜ワラス コノコーチャ峠からワイラス回廊へ

美しい街、ワラス
6/ 3(水)  第3日目

ラフコルタ谷を登り、ワンツァン(6395m)などへ

眼前に氷河と大氷壁
6/ 4(木)  第4日目

パロン谷を登りチャクララフ(6112m)などへ

氷河湖と白き山々

6/ 5(金)  第5日目

ヤンガヌコ谷を登りワスカラン(6768m)などへ

核心部を歩く
6/ 6(土)  第6日目

ワリパンパ谷を歩きチョピカルキ(6354m)などへ

トレッキングを楽しむ
6/ 7(日)  第7日目

ウルタ谷を登りコントライェルバス(6036m)などへ

最高高度到達地点へ
6/ 8(月)  第8日目

ワラス〜リマ、帰国へ  ワイワッシュ山群遠望

もう一つの山群を遠望
まとめ

アンデスの山旅を振り返る

 

 

 

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