遍路前日 (千歳市〜鳴門市)

 

座禅像

 

2008.3.4(火) 晴れ

0800 千歳空港 ANA
1000 神戸空港 ポートライナー
1040〜1105 三宮バスターミナル 高松行き高速バス
1230 鳴門西バスストップ  
1240〜1310 ドイツ館  
1330〜1400 大麻比古神社  
1415〜1500 門前一番街 遍路用品購入
1500〜1600 散策  
1600 宿舎 かどや椿荘
今日の歩行距離
13864歩
8.7km
総歩行距離
13864歩
8.7km

旅立ち

いよいよ四国遍路への旅立ちの日。
夫婦そろって二ヶ月近くも家を空けるなんて初めての事。
留守中に必要な手続きは抜かり無く行ったが、除雪など細々した事はご近所にご迷惑をおかけする事になる。
ご挨拶に伺うと皆さん笑顔で励まし送り出してくださった。
最近世間では、ご近所との付き合いが乏しくトラブルも多いと聞く、幸い私のご近所は皆さん常識的で穏やか、有り難い事だ。

息子に送られ空港へ。
搭乗手続きはカウンターに寄る事無く、機械にカードをかざすだけで驚く。
自動化されスピーディな筈が、マゴマゴしてかえって時間がかかってしまう(笑)。
係の女性が飛んできてくれて教えてくれる、ちょっぴり恥ずかしい。

神戸空港までは約2時間のフライト、初めて降りる神戸空港は瀬戸内海に作られたこじんまりした空港。
ポートライナーという新交通システムで三宮へ、お弁当を買い込み高速バスに乗り込む。

神戸空港
神戸空港からの風景

初めて通る淡路島、司馬遼太郎の「菜の花の沖」の主人公、高田屋嘉兵衛はこういう所で育ったのかという思いで山や海を眺める。

鳴門海峡はさすがに潮の流れが速く、海はざわめき盛り上がるように流れていた。

 

地域性

「狭い日本、そんなに急いでどこに行く」 良く聞く言葉だ。
千歳から徳島へ移動しての正直な感想は「日本も結構広くて長い」であった。
弥生三月、春ではあるが今朝の北海道は氷点下の銀世界、北の海は冷たく暗い鉛色。
着いた四国は明るい陽光にあふれ、花々が咲き草木は緑色、海は暖かそうな群青色だ。

紅梅の花
四国は花で溢れていた。

これだけ気象を始め地域環境が異なるのだから、物の感じ方や考え方が違うのは当たり前のような気がする。
これから約一ヶ月半、今までと違う空気の中で非日常的な日々を過ごす事になる。
どうなるものやら不安と期待が入り交じる。

 

霊山寺への道

鳴門バスストップに降りると、周囲には梅や椿、イヌフグリ、カタバミ、スイセンなどの花々が咲き、うららか、北海道とは2ヶ月ぐらい季節が違う感がする。

梅の花北海道では5月の花だ

鳴門西のバスストップ近くにはドイツ館という立派な建物が、ドイツ人捕虜収容所があった関係らしく、関連の映画ロケ撮影地も近くにありちょっと見物。


ドイツ館ドイツ館

ロケ地映画ロケ地

朱色の大鳥居が建つ大麻比古神社に立ち寄ろる、丁度民家から出てきたおじいさんが話しかけてきた。
問われるままに、北海道から来た事、明日から歩いてお参りする事などを話すと、「ゆっくり、挫けず頑張りなさい」と励まされた。
これがお接待というものか、気持ちを込めてお礼申し上げた。
神社には楠木の大木があり、広く静かで荘厳。
旅の安全・無事をお願いする。

神社神社の大楠木

 

遍路用品

一番札所「霊山寺」門前の「門前一番街」で、遍路用品を購入。
店のお姉さんは押し付ける訳でもなく、なかなか親切。
相談しながら、白衣、菅笠、輪袈裟、納経帳、納め札、金剛杖などを購入、もっとも私たちは同行三人で歩く積りなので金剛杖はカミさん用に一本、私は山歩き用のストックだ。
お経も一枚の紙にダウンロードしラミネート加工してきたものを使う。

まだお遍路の本格的シーズンには早いらしく、お店は暇のよう。
お茶を頂きながらお遍路よもやま話を色々聞かせてもらう。
お遍路笑い話、失敗談、お店とお寺の関係など、現場に居る人でなければの話も多く、参考になり大いに笑わせてもらった。

花

宿

時間も早いので、付近を散策し、宿へと向かう。
丁度下校時間なのか、小中学生達と出会う。
元気良く挨拶してくれ気持ち良い「オ〜ス!」と返すと、可笑しいと笑い転げている。
純朴で素直な子供達だ。

今日の宿は門前近くの「かどや椿荘」。客は私たち二人だけであった。
温厚で明るいおかみさんと物静かで穏やかなご主人、ご主人の趣味の焼き物と絵がセンス良く玄関や部屋に飾られていてよい雰囲気だ。
掃除も行き届き清潔、料理も手作りで美味しく二人とも完食、ごちそうさまでした。

明日の宿は、6番安楽寺にTelしたが満室と断られ、7番十楽寺の宿坊に予約した。

梅春爛漫


霊山寺門前通り門前町

 

 

四国遍路巡礼旅

この言葉の響きに酔うように憧れてはいたものの、歩き通せるか?と不安がよぎる。
B型の私と違って計画性のある夫が一緒なので、私は自分の体重移動、健康管理のみに注意してやっていこう!

あ〜鳴門 あ懐かしや 紅椿
     四国遍路に 胸おどるなり

 

 

 

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