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計画修正今日は60番横峰寺をお参りし、そのまま星が森から河口へ降りて弘法大師も歩かれたという「修行の道」を登って石鎚山成就社までの計画であった。 こうして私自身としては四国を歩く中で一番楽しみにしていた石鎚山登山の最終計画が決まったのである。
横峰寺
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道は妙谷川の右岸を進んで行く、水は清く岩を噛んでいる。
湯浪に小さな集落があり、そこからは河の左岸を歩く。
大頭の交差点から1時間20分で休憩小屋とトイレのある横峰寺登山口、美味しい水の水場もありわざわざ水汲みに来ている人も居た。
横峰寺登山口
いよいよ横峰寺への登り、道は基本的に谷筋に付けられ所々階段があるものの自然の山道で気持ちよく歩ける。
谷筋に道はつけられている
何回か小沢を渡り杉林の中を山登りペースでゆっくり登る。
朝の澄んだ空気を一杯に吸いながら歩く、何とも気持ちが良い。
気持ちよく登る
1時間経ったら休憩しようと歩いて気付いたら、5丁(約500m)の丁石が建っている。
それなら登ってしまえと丁度1時間で山門に着いた。山門から右に「星が森」の標識がある、石鎚山の雄姿をまず見ようと星が森へと向かう。
10分程で星が森、そこには息をのむような絶景が広がっていた。
星が森からの石鎚山
石鎚山が眼前に聳え立っていて美しい。素晴らしい。ただ見入ってしまう。
北海道の山とは少し雰囲気が違い、全体が岩山で凛々しい。
星が森
明日は登るぞ! 待っていてくれよ。と声をかけ、横峰寺へ戻る。
横峰寺は山全体が境内のようなものであるが、寺自体の地積はさほど大きくなく小さく纏まっている印象である。
横峰寺山門
車で来られた方達が大勢熱心にお参りされている。
私達も静かにお参りし、香園寺へ向かうべく下山を開始する。旧車道を降り、車の参道に合流すると間もなく香園寺へ真っすぐ降りる山道へ入る。
この道、距離はあるが傾斜は緩やかで歩き易い山道、所々杉林が途切れ視界が開けると瀬戸内海方面が見渡せる。初めての景観にしばし歓声が上がる。
ツツジが咲いていた
横峰寺から下り始めて2時間弱、61番奥の院の白滝に着いた。
滝修行の場で厳しい修行の雰囲気が漂う。
白滝奥の院
奥の院から30分程で香園寺。
お参りの方達が沢山おられるが、お寺は何所?と言う感じ。
香園寺
大きなコンクリートのビルが建っていて、その中に本堂と大師堂がありまるで劇場。
これからのお寺はこういう姿形になってゆくのだろうか。
このお寺は子安地蔵で有名なそうで、子供を授かりたい人、帯をする人などが大勢お参りされていた。62番宝寿寺までは約15分、伊予小松駅と国道11号線に挟まれたようにある住宅地の中のお寺である。
宝寿寺
参道横には石組みの庭園があり趣が感じられた。
小さいながらも本堂や大師堂は堂々として立派な感じであった。63番吉祥寺も国道沿いにある住宅地の中にあるお寺。
ややいかめしさを感じる山門を通ると、桜が満開で美しい。
吉祥寺山門
この吉祥寺でNEさんと待ち合わせている。
しばらくするとNEさんがニコニコしながらやって来た。
吉祥寺で(NEさん撮影)
松山でのスーツ姿とは違い山歩きスタイル、こちらの方がお似合いかな?
ここから、歩き遍路は一時中断、石鎚山への登山モードへ変身だ。
NEさんの車に乗せて頂き高知のNMさんとの集合場所、河口へ。
松山の話、夕食会の話、星が森からの石鎚山の雄姿、石鎚山の最新情報などの話しをしながら行くと、NMさんは既に到着し待っていてくれた。3時のロープウェイで成就駅、そこから20分も歩くと成就社だった。
石鎚山成就社
神社でお願いすると快く登山の成功と安全を祈念してお祓いを受けられる事に。
無料と言うので気楽にお願いしたのだが、宮司さんの凄まじいばかりの気迫と丁寧なお祓いにいささか緊張してお祓いを受けた。
お祓いを受ける
この神社のご神体は勿論石鎚山、ご神体が正面に望めるガラスの本殿に驚く。
本殿からご神体の石鎚山
この後、時間もあると近くの展望見晴し台へ行ってみた。
松山のNEさんと
高知のNMさんと
今日の宿である「白石旅館」で荷を解き、お風呂に入りゆっくりする。
夕食時は石鎚山の山や花のビデオを見ながら山談義、NMさんが持って来て下さった高知名物の栗焼酎「ダバダ火振り焼酎」で、ろれつが回らなくなるまで賑やかに過ごしたのでした。
NEさん、ご心配おかけしてごめんなさい。
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