金剛峰寺
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高野山
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山門を入って度肝を抜かれた、驚いた。
荘厳、華麗、壮大、なにより美しい。
四国の霊場も素晴らしかったが、桁が違うとはこのことだろう。
金剛峰寺
お参りをするというより、見学するという気分になってしまう。
巡礼装束に着替えてお参りしようと思うのだが、誰一人としてそのような姿・格好の人はいない。
気恥ずかしくなり納経所のお坊さんにどうすべきかお聞きする。
「そのように感じられる方が多いのですが、ここは真の結願の場所ですし、お大師様への御礼の場所ですから、どうぞ奥の院からは着られてお参りして下さい」と言われる。
対応も実に親切で丁寧だ。
KT君ご夫妻と
金剛峰寺のふすま絵や庭園も素晴らしいとしか言いようのないものであった。
奥の院の参道沿いには大名の約4割の墓所があるそう、その他にも高僧や有名人のお墓所が所狭しと並んでいる。
豊臣家の墓所
現代の企業や団体の墓所も数多く、信仰というより宣伝の臭いが強いものも見受けられる。
浅野家の墓所
いずれにしても、お大師様の御廟のそばで眠れば極楽浄土へ行けるという気持ちが強いのではなかろうか。
親鸞の墓所
杉の並木が続く参道、奥の院とはどんな所なのかと期待が膨らむ。
奥の院参道
一の橋から二の橋を通り、御廟まで約2kmの長い参道。
お大師様へお礼を申し上げる為だけに歩く。
奥の院で
次第に参道はうっそうとした杉の大木に覆われ昼なお暗い厳かな感じになってきた。
御供所
立派な建物があった、ここが奥の院かと思ったら御供所という納経所兼休憩所のような所だった。
水掛地蔵
参道の一番奥、杉の大木に囲まれた場所に奥の院、すなわちお大師様の御廟はあった。
御廟の前には灯籠堂という大きなお堂があり沢山のお灯明が薄暗いお堂の中で光を放っている。
これまでお参りの場では、お遍路は菅笠を取らなくても良いとされてきたがここはお大師様の御廟、笠を取ってお参りする。
奥の院(ここから先は撮影禁止)
御廟はこの灯籠堂の裏手、さらに奥にある。
ここで、これまでの御礼と最後のお参り。さすがに、こみ上げて来るものを感じながら、神妙に心からお参りと御礼をさせて頂いた。
四国88カ所巡礼の最後を飾るに本当にふさわしい、まさに心洗われ心を磨かれる場所であった。
これで私達夫婦の四国歩き遍路旅は終結した。
清々しい思いと、チョッピリの達成感、そして大いなる感謝の気持ちを持って・・・。
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