チョモランマの風を感じて

 

アマダムラム

 

(ネパール・エベレスト山域トレッキング)

2009.11.1(日)〜12.1(火)

 


 

 

「ナマステ〜!」(こんにちわ〜!)

「ビスタ〜リ〜、ビスターライ!」(ゆっくり行きなさいよ〜)

エベレストへ続く街道にあるシェルパ一族の村、年輪のような深いしわを顔に刻んだおばあちゃんが穏やかな表情で声をかけてくれた。

貧しい家々のトタン屋根の向こうには怖い位に青黒く澄み渡った空が広がり、その黒い空に真っ白なヒマラヤの鋭峰が突き破らんばかりにそびえ立っていた。

「来て良かった〜!」 心の底からそう思った。

そう2009年11月、かねてからの憧れだったヒマラヤ・トレッキングに来ていたのだ。

 

ヒマラヤ山脈

ヒマラヤ山脈はアジアのブータン、チベット(中国)、インド、ネパール、パキスタン、アフガニスタン6カ国の国境に跨がり、東西約2400km、南北約250〜400kmもある。

ヒマラヤと言うと雪と氷の世界で寒い印象があるけれど、緯度的には日本の奄美大島と同じ位、カトマンズやポカラなどは11月でも暑い位であった。

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ネパール、ブータン、中国に跨がるヒマラヤ山脈東部の写真

ご承知の通り、大きさでは南アメリカのアンデス山脈(7500km×750km)に及ばないけれど、世界最高峰のエベレスト(8850m)を始め8000m峰が14座、7000m峰は100座以上もある、まさに世界の屋根、大山脈なのである。

こんな高山の中から貝や魚の化石が沢山発見され、太古の昔は海の底であったと言われると、何か途方も無く気の遠くなる思いがする。

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宇宙から俯瞰したヒマラヤ山脈 (中央付近にエベレスト)

 

クーンブ・ヒマール

今回、私が訪れたのはネパール。
ネパールは北海道の2倍弱の大きさ(800km×150km)であり、その北半分がヒマラヤ山地である。
とても一気に見て歩くわけにはいかない。

クーンブ
ネパールヒマラヤの概念図

そこでネパール・ヒマラヤの中でも「クーンブ・ヒマール」と呼ばれているエベレスト周辺の山域を歩き、世界の屋根と言われている山々を堪能したいというのが今回の旅の目論みである。

クーンブ・ヒマールには、エベレスト(8850m) {別名チョモランマ(チベット語で大地の母神)、サガルマータ(ネパール語で大空の女神)} をはじめ、ローツェ(8516m)、チョー・オユー(8201m)、ギャチュンカン(7952m)、ヌプツェ(7879m)、プモ・リ(7145m)、アマ・ダブラム(6856m)、タムセルク(6618m)、カンテガ(6779m)などなどの高峰が立ち並び、その中をエベレスト街道と呼ばれる道が通り現地の人々の村やトレッカー向けのロッジが点在しているのだ。

 

計画

クーンブ・ヒマールを歩くトレッカー達の最終目的地として一般的に挙げられるのはカラパタール(5545m)とゴーキョ・ピーク(5357m)、共にエベレストの大展望地としてその名を馳せている。

私もその二つを訪れ、さらに可能ならチョラ・パス(5368m)とレンジョ・パス(5360m)という峠を越えて周回したいと考えた。
勿論、ネパールの人々の暮らしの様子や風習なども見てみたい。
このため1ヶ月の時間を用意し、のんびりゆっくり歩いてみようと思ったのだ、ネパールの人が良く言う「ビスターリー、ビスラーライ」の精神である。

ネパール、カトマンズの現地旅行社にコンタクトし、希望を伝え何回かやり取りをしたあげく、具体的な計画が出来上がった。

その概要は、ネパール滞在30日の内、エベレスト山域トレッキングに22日間、ポカラとナガルコット観光に5日間、カトマンズでの観光・日程予備などに3日間というもの。

トレッキング中は私の年齢(66歳)への配慮とハイ・シーズンでロッジが確保出来ない場合もあることから、行動の余裕と柔軟性を確保するためテント泊とし、そのためサーダー(シェルパ頭)、シェルパ、コック、キッチンボーイ、ポーターと共にチームを組んで歩くことになった。

大勢の助っ人を連れて歩くのはいささか気が引けるが、こちらの希望をより確実に叶える為であり、長年イギリス人に培われたネパール式トレッキング・サービスを私たちに提供したいという現地旅行社の配慮に従うことにした。

さらに、カラパタールとゴーキョには必ずお連れするが、チョラ・パスとレンジョ・パスは雪などの状況によっては危険になるので、現地でサーダーの判断を優先してルートを決定して下さいという要請があった。

私のトレッキング・ルートと周辺の概念図は以下の通りである。

ルート
赤線が実際に歩いたルート

 

 

以下、日程順にご紹介しますので、ご興味のあるパートをクリックしてご覧ください。

Part 1

カトマンズ〜ルクラ 〜 ナムチェバザール

Part 2

ナムチェバザール 〜 タンボチェ 〜 ディンボチェ 

Part 3

ディンボチェ 〜 ゴラクシェプ 〜 カラパタール

Part 4

ゴラクシェプ 〜 チョラパス 〜 ゴーキョ

Part 5

ゴーキョ・リ (ゴーキョ・ピーク)

Part 6

ゴーキョ 〜 モンラ峠 〜 ナムチェバザール 〜 ルクラ 

Part 7

ヒマラヤを歩いて、思ったこと

Part 8

ヒマラヤ・トレックの参考

 

 

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