無意根山(1464m) (道央) 2003.7.7(月) 晴れ
無意根山からの羊蹄山とニセコ連峰 |
札幌市で余市岳に次いで二番目に高い山、四季を問わず人気の山です。
花の時期もそろそろ終わりですが、景色だけでもと登りました。
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今回の山行には、隠れた目的がありました。
先日、オロフレ山の咲き乱れる花達に感激、足が木の根に挟まっているのに気付かず大転倒して右足首を捻挫、やっと2週間ほど前から散歩を始めたカミさんはまだ不安がいっぱいのようです。 ダメなら無理せず、引き返せば良いさ。行ければ自信になるだろう。それに無意根山なら岩じゃなく土だから足に優しいし・・・。 早朝、自宅を立ち、登山口には6時過ぎに到着です。朝は車も少なく比較的楽に行くことが出来ました。 |
登山口には立派なミニ・ログハウスが建っていて、登山届をここで出します。今日の一番乗りです。
やはり人気の山なのですね、今シーズンからのノートがすでに一杯になっていて書き込む余地がありません。
登山スタイルはいつもの我が家風。カミさんは日焼け止めを入れたウエスト・ポーチ一つです。
樹林帯の緩やかな道を朝の柔らかい日差しを受けつつ歩いていきます。
しばらくすると、大蛇が原と言う小さな湿原に。ワタスゲが一面に群れ咲いていて白く美しい。イワイチョウやチングルマの羽毛もなかなか風情が感じられます。
大蛇が原、ワタスゲが印象的 |
無意根尻小屋 |
大蛇が原を過ぎて間もなく無意根尻小屋、北大の小屋で感じの良い山小屋です。すでにこの時期から冬に備え、薪の準備が行われているようでした。
小屋からは根曲がり竹を刈り分けた道となり、斜度もだんだんきつくなってきます。
頭上からはお天道さまに容赦なく照らされ、暑いこと・暑いこと。水だけがひたすら消費されていきます。
蚊取り線香はつけているものの、虫の大群がまとわりついて煩いし、痒いし、虫よけ網を持たないのが悔やまれます。
登山道は竹からハイマツへ変わっていき、時折無意根山の大きな台形の姿が、かいま見られます。
途中、北大スキー部の慰霊碑があったのでお参りし、山頂へ。
視界は良好で、ここから眺める姿が一番美しいと言われる羊蹄山がニセコ連峰やルスツ・尻別の山々を従えて聳えていますし、余市岳から定山渓天狗岳・手稲山、そして札幌岳から空沼岳・漁岳・頭だけ見える恵庭岳、ホロホロ山に徳舜瞥山・オロフレ山・昆布岳などが指呼の間に見ることが出来ました。
遠くにはやや霞んでいましたが、夕張岳・芦別岳、そして日高の山々も。先日登った神威岳とおぼしき山容も確認できました。
無意根山からの羊蹄山 |
無意根山山頂 |
雄大な展望を満喫して、下山です。
下山途中、もう時期が過ぎて数も量も少なかったのですが、エゾシオガマ、オトギリ、サンカヨウ・ツバメオモト・シラタマノキ・コケモモなどが控えめに咲いていました。
イワイチョウ |
エゾシオガマ |
慎重に下山して登山口に、カミさんの足も大丈夫のようでこれからも山歩きを楽しめそうです。
そんな意味からも、印象に残る無意根山でした。