迷沢山 (1005m)上平沢林道 (道央) 2006.12.15(金) 晴れ
迷沢山から定山渓天狗岳 |
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迷沢山は札幌市街地の西側に連なる山々の一角に位置し奥手稲山とは稜線続き、道道1号(小樽定山渓線)を挟んで札幌国際スキー場・朝里岳・白井岳・余市岳と対峙しています。
東側の札幌市側からの方が山スキーを楽しめるのだそうですが、シーズン始めの積雪が少ない時期はブッシュに悩まされそう。 定山渓から道道1号線に入り、四峰トンネル出口から2.3kmで上平沢林道、ゲート前は車2台が駐車出来るスペースが除雪されていました。 |
林道入り口(下山時撮影) |
今シーズン初めての山スキーですから慎重に準備、シールを丁寧に貼り、スコップをザックに縛りつけ、GPSも腕に装着しました。
林道入口は標高400m、ここから林道を約2km、続く作業道を約2.5km、合計約6km、標高差600mの道程です。
積雪は約4・50cm程、やや重い湿り雪。
新雪が2cmほど積もった前日のものと思われるトレースがあり、有り難く使わせてもらいます。
小さな沢はまだ凍っておらず、小さく響く沢音が心地良い。
まだ埋まっていない小さな沢 |
沢音だけの静寂の中、テンやウサギの真新しい足跡が縦横に走っているのと対照的に控えめに走る鼠の足跡が何とも可愛らしい。
林道の周囲は雑木林で視界の利かない中、汗をかかないようゆっくりペースで歩いていきます。
前日のトレースは雪を被り、次第に薄くなっています。
木々やブッシュが無いだけ林道は歩きやすい |
歩き初めて約1時間半、2本目の送電線を横切るC850m地点で西側の景観が開け始めました。
札幌国際スキー場や朝里岳・白井岳などが真冬のような厳しさこそ感じさせませんが、白くなった姿を見せています。
右に国際スキー場、左へ朝里岳・白井岳・余市岳 |
定山渓天狗岳が独特の奇っ怪な姿で聳えています。
定山渓天狗岳 |
作業道は960mPの北側を回り込むように続いていて明瞭です。
ウサギの足跡が先導するかのように続いています。
作業道を緩やかに登っていく |
木洩れ日と木々の影の造形が面白く美しい。
やがて作業道が尽き、迷沢山と奥手稲山を結ぶ稜線目指して登っていきました。
稜線空際が見え始め、登り詰めた感じがしてきます。
稜線は間近 |
稜線からはほんの僅か登れば山頂です。
今まで見えなかった北や東の手稲山や札幌市街地が見えてきました。
手稲山のアンテナ群が間近に見える |
山頂に着きました。
静かな誰も居ない山頂です。
こういう山の山頂標識は赤テープだけで充分だと思うのですが、この山にも場違いでド派手な標識が括り付けてあり余り良い感じがしません。
迷沢山山頂 |
雪を固めて腰を下ろし、景色を眺めながらお昼ご飯です。
気温は−5°ですが風も無い良いお天気、暖かく感じるぐらいです。
ホッカイロで温めてきたオニギリとラーメンでお腹の中から温めます。
西側の山々がクッキリ見えているのに対して、札幌市街は薄茶色に霞んでいます。
藻岩山の左に広がる札幌市街、スモッグで霞んでいる |
すぐ西側には余市三山の余市岳・白井岳・朝里岳と札幌国際スキー場がクッキリ見えています。
白井岳から深雪のパウダースノーに苦戦しながら滑り降りた記憶が甦ってきました。
余市三山と国際スキー場 |
余市三山、余市岳(雲が掛かっている)・手前に白井岳・平らな朝里岳 |
そして、南西には定山渓天狗岳その向こうに無意根山がドッシリと横たわっています。
定山渓天狗岳と左に無意根山 |
南側には札幌岳・狭薄岳・空沼岳方面、徳舜瞥山・ホロホロ山なども見えています。
雲に覆われ残念ながら増毛山地や夕張山地の山々は姿を隠していました。
コーヒーやトマトなどを食べながら久し振りの雪景色の山々を堪能します。
この一ヶ月、風邪が長引いたり体調不良で山とは縁遠くなっていましたが、やはり山に来ると気持ち良く元気が湧き出してくる感じです。
今シーズンも無理せず冬山を楽しんでいこうと思いました。
降りは登ってきたトレースを忠実に辿り、滑り降ります。
登りに約3時間掛った道も、スキーでは僅か30分です。
でも緩やかな林道を30分下っただけなのに、太股の前面が張って痛くなってしまいました。
ゲレンデでの練習がもっと必要なのかも知れません。