千歳 冬散歩

 


 

メムシ公園
メムシ公園

 

冬散歩

今年の冬は例年に比して変化が激しく、お天気に振り回されている感がしてならない。
気温も厳しい寒気に襲われ震え上がったかと思うと、暖気に囲まれ異常に暖かくなったり、天気も晴れたり降ったりと安定せず長続きしない。

朝晴れているから山に行こうと準備を始めると曇ってきたり、昼前から雪模様と予報されたりする。
諦めて家で雑用をしていると、思いの外良い天気が続き歯ぎしりする思い。

お天気には勝てないと分かっているものの、何とかならないかと思案投げ首なのである。

そんな訳で体を持て余し、勢い自宅周辺で散歩をして過ごす時間が長くなる。

今回はそんな散歩の様子をご紹介してみようと思うのである。
中身が薄いので、御用とお急ぎの方はパスして頂いて結構、お暇つぶしにどうぞ。

 

メムシ川

自宅の傍に小さな湧水を源とする小川が流れている。
メムシ川と言い、千歳川の支流である祝梅川に合流するまで約2Kmの本当に小さな小川であるが、公園あり、林あり、湿地あり、春にはカルガモが雛を孵し育てるなど、それなりに楽しめる一帯なのである。

厳冬期は青空に映える霧氷や大雪の後の静けさ漂う風情がイチオシだと思う。

寒さにケアラシが立つ晴れた朝、堤防を歩けばこんな風景が目に飛び込んでくる。


何気ない草木が霧氷をまとうと・・・。

 

ナナカマドの実も、雪の綿帽子をのせて華やかに変身。

ナナカマド

 

普段は気づかず見向きもされない草も、霧氷をまとえばたちどころに主役に様変わり。

霧氷

 

ナナカマドの実にシワが出来甘くなると、待っていましたと小鳥たちが集まりだす。

ナナカマド

 

林の中の雪面には枯れたセイタカアワダチソウや月見草などの枯茎、その根本を見ると
何とも不思議な小山が何百と並んでいる。
まさに自然の造形美。見ていると寒さも時間の経つのも忘れてしまうほどだ。

造形美
自然は不思議な形を造り上げる

 

 

祝梅川

メムシ川が合流する祝梅川、合流地点から千歳川までは約1Km、反対側の上流は南千歳駅付近が源流部になっていて祝梅・根志越地区を大きく迂回して北へ流れる。

この祝梅川一帯も私の散歩コースの一つである。
林が主体だが、農地も多く春から秋は農作業を見られるのも私には面白い。
冬でも国道337号線のバイパスの下は除雪されていて歩きやすい上にクルマも通らない。
疲れればアウトレットモール「レラ」で一休みすることも出来るのである。

林の中に足を踏み入れると、花が目につく。
冬に花? と思うかもしれないが、ウコンウツギやノラニンジン、セイタカアワダチソウ、月見草などの花殻が思ったよりきれいな形で幾つも目に入る。
冬の花も中々の風情なのだ。

ウコンウツギ
ウコンウツギの花

 

ノラニンジンの開いた花殻に雪の綿帽子、空を舞っているみたいで可愛い。

ノラニンジン
綿帽子

 

木々は葉を落として林の中は以外に見通しが良く、鳥の思わぬ姿を目にすることもある。
雪面に落ちる木々の影も朝夕の時間帯には特有の色を帯び、小さな感動も。

木の影

 

ただ、カシワの木だけは葉をしっかり付けたままだ。

枯れ落ちる直前の葉も日差しを通すと思いの外の表情、自分自身の老後を予感させられる佇まいでもある。

柏の葉

 

散在する農家の軒先には、保存用の鮭が吊るされ住宅地では見られない風情がある。
写真を撮っていたら猛烈な勢いで番犬に吠えかかられ超ビックリ!
ワンちゃんに無断侵入と無断撮影を平謝りして退散した。

鮭干

 

農家の物置なのか、潰れるのでは心配なほど雪が乗っていた。
千歳でもこんなに降ったのだな〜!

雪
大丈夫?

 

千歳川まで出ると、川幅も広くなり滔々とした流れ。
さすがに鮭の姿はもう見られない。

千歳が

 

冬の千歳川らしいのは、越冬する白鳥たち。
餌は貰えるし、本州まで南下するのは面倒と言う「モノグサ白鳥たち」だ。

白鳥
果報は寝て待てか・・・

 

モノグサ白鳥とは正反対、今日も頼もしい精鋭たちは健在だ。
ちと煩いが、ファンには堪らない光景らしい。

戦闘機
日本の空は任せたぞ!

 

 

今日は私の冬の散歩道の光景を幾つか紹介した。
−20度以下の時でも、歩けばほんのり温かくなるし、何より健康には一番だ。
山歩きのトレーニングと思えば何の苦でもない。

皆様も寒さに縮こまっておらずに、寒さを楽しさに変えてみませんか?
時にはスノーシュー片手に近くの林に出かけてみましょう。

 

 

 

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