紋別岳(886m) (道央) 2003.4.17(木) 晴れ
紋別岳から見た樽前山・風不死岳 |
紋別岳は千歳方面から眺めると、大変均整のとれた姿をして後ろの恵庭岳や漁岳が雲で見えない時などは、何処の山だっけと思うほどです。
頂上にはNTT等の無線中継アンテナ群が林立していて、その保守整備のため山頂まで舗装道路が続いていますのでファミリー登山や小中学生のグループ登山にも利用されています。
紋別岳は支笏湖周辺の展望台として知られていて、最近はNHKの固定中継カメラが設置され、支笏湖や周辺の山々の生映像がお茶の間でも見られるようになりました。
4月中旬まだ雪に覆われた紋別岳を訪ねてみました。
|
冬の間、真っ白に雪化粧していた支笏湖の山々も4月中旬ともなるとさすがに雪も溶け始め木々の芽吹きの色でしょうか、少し茶褐色がかって見えてきます。
千歳から支笏湖畔までは道路に雪はありませんでしたが、湖畔の駐車場近くの登山口からは雪がまだしっかり覆っています。 |
頂上直下はグルリと山頂部を一周して、アンテナ群が林立する頂上です。
さすがに支笏湖周辺の山岳展望台で、樽前山・風不死岳、恵庭岳、漁岳、空沼岳、札幌岳等がすぐ目の前に見ることが出来ます。
紋別岳からの恵庭岳 |
紋別岳から見た漁岳 |
この日は晴れていたのですが、残念ながらやや霞んでいて支笏湖の湖面も大人しく地味に感じました。
いつもですと、山々を背景にコバルトブルーにグリーンやパープルを散らしたような美しい微妙な色合いに思わず歓声を上げてしまったり、雲間から光の束が湖面に降り注ぐいわゆる「天使の階段」に見とれてしまうのです。
景色を堪能しながら昼食をとっていると、70歳位の男性が登ってきました。見ると小さなナップザックに長靴です。話を聞くと札幌から来て支笏湖畔の温泉に泊まっているそうですが、あまり天気が良いので登ってきた。道路が雪で塞がっているところは、怖くて帰ろうかと思ったけれど踏み跡があったのでそれを頼りに登ってきたとのこと。
下山時には先の男性を安全なところまで先導してから、所々ショートカットしながら下りました。
4月とは言え、春の気配を感じたのは麓付近のフキノトウとクマゲラかアカゲラのけたたましい鳴き声だけで、まだまだ山は静かに冬モードでした。