紋別岳(886m) (道央)    2004.2.20(金)



紋別岳は地元千歳に住む私達にとっては、馴染みの気軽に訪れている山です。この日も快晴のお天気を確認してから、支笏湖を見に行こうと訪れました。

登山口に真新しい雪上車が置いてあります。山頂にあるアンテナ群の保守整備が行われているのでしょうか、登山道にキャタピラの跡が付いています。
ツボ足でも歩けそうな感じですが、念のためスノーシューを履いて出発です。

雪上車のキャタピラの上にうっすら新雪が積もった夏道をのんびり上って行きます。


雪上車のキャタピラ跡を進む

夏道をたどると登山口から山頂まで丁度5kmです。1.2km〜1.5kmほど進むと支笏湖が見えてきて、樽前山や風不死岳、白老岳や徳舜瞥山などが美しく輝いています。
何度見ても飽きない美しい絵画のような景色に歓声を上げながら見とれてしまいます。


ホロホロ山、徳舜瞥山(左)と白老岳、945m峰(右)


風不死岳と樽前山

登るにつれて昨日降った雪が雪上車のキャタピラ跡を覆い隠し始めました。ラッセルが必要というほどではありませんが、この時期の北海道では珍しい湿った重い雪です。
やはり地球温暖化の影響なのでしょうか、明らかにここ数年気温が上がっている感じがします。歩く時「キュッ、キュッ」と言う音がしなくなったり、何より雪かきの時、重くて大変になってきたことが困りものです。

そのせいなのでしょう、木々が霧氷ならぬ着雪によって枝が重く垂れ下がっています。珍しくそれなりに美しいのですが、重くてかわいそうな感じもします。


着雪で真っ白くなった木々の間を


八合目を過ぎると、樹林は疎らとなり快晴の青黒いような空に真っ白に着雪した木や山頂アンテナが映えています。


奇っ怪な姿になったダケカンバ


雪の衣をまとった山頂アンテナ

例年ですと、小さな雪崩が幾つか発生していて登山道が塞がれているのですが、今年はまだ大丈夫です。ですが恐いですから、雪崩れそうな斜面の上部をC'Kしながら速やかに通過しました。
山頂に到着です。登山口からゆっくりペースで2時間でした。


頂上直下

この季節にしては風もなく、暖かいぐらいの陽気です。この時期、どの山でも山頂について一休みすると寒くなり、パーカーなどを着るのに今日は着なくても大丈夫、先日の白老岳とは大違いです。


暑いぐらいの陽気に手袋も外して

山頂からの大展望は、何時見ても素晴らしいの一言です。東側と北側はやや煙っていて夕張岳や日高山脈、増毛連山や樺戸山地は見えませんでしたが、その他は惜しげも無くその姿を現していました。

支笏湖も夏のようなエメラルドグリーンがかったブルーとは異り、コバルトブルーやミスティーブルーのような色を湛えながら周囲の山々を映し出していました。

昨秋歩いたイチャンコッペ山への稜線も笹原が雪原にかわり、この時期もう一度歩いてみたい誘惑に駆られます。


イチャンコッペ山への稜線と恵庭岳

真下には支笏湖温泉の町並みが小さく見えています。


支笏湖温泉地区

温かい飲み物とお弁当を食べながら、素晴らしい景色とお天気に感謝し、堪能して山頂での一時を過ごしました。カミさんが建物の陰に入っています、今ごろ日焼けを気にしても遅いんじゃない?

この間に雪上車が轟音を立てながら登ってきました。やはり保守点検のようです。
一組の御夫婦も登ってきました。珍しそうに雪で覆われたアンテナ群を見ています。お昼時で気温が上がったのでしょう、突然アンテナに付いていた雪の塊が彼らの直ぐ側に落下してきてビックリです。真下にいたら大変な目にあう所でした。

下山はルートを変えて、送電線の走る尾根伝いに降りました。かなり急な所もあり、昨日の湿り雪が弱層を作ったのか崩れやすい斜面を慎重に降りました。


着雪した枝の間から

でも、雪崩の心配のない斜面は面倒だと、尻滑りを楽しみながら大笑いしつつ愉快に降りてきました。


これは、楽しい! 尻滑り。

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