風不死岳 (1102m) (道央)   2007.5.8(火) 晴れ



5.8(火)
北尾根登山口 0825
C500m 4合目 0900
C800m 7合目 1005
風不死岳山頂 1115
1210
C600m 5合目 1250
北尾根登山口 1315
GW期間中の山行は天候不良の為、二度の途中撤退を余儀無くされすっかり自信喪失状態です。
5.8(火)朝起きるとスカッ!とした晴天、地元で心の故郷とも云うべき支笏湖の山、風不死岳で遊んでみようと訪れました。

この時期雪も大分溶け、北尾根登山口まで車で入れました。
平日ですし、当然のごとく誰も居ません。
準備を整え林道を歩き出します。
林道は明瞭で、15分ほど歩くとしっかりした標識に導かれ登山道は林道から離れ北尾根に入っていきます。

雪が溶けたばかりの登山道は落ち葉が積りフワフワ、鴬がさえずりの練習に励んでいる林の中をのんびり歩きます。

所々雪が残っていますが、概ね四合目(C500m)まで夏道が出ていました。
四合目から雪に覆われている尾根を登ります。


笹の出ている尾根を行く

雪は硬くも無く、かと言って軟らかくも無く、ツボアシで丁度良いぐらいです。
尾根は木々が混んでいます、葉が落ちているので明るいのですが、見晴らしは余り利きません。
ふと見ると真新しいクマゲラの食痕、大きな木屑が散らばっています、冬を必死で生きているクマゲラの生活が想像されるようです。

5合目付近から振り返ると支笏湖と紋別岳が見えています。
静かで穏やかな風景です。


振り返ると支笏湖と紋別岳、イチャンコッペ山が

六合目辺りから斜度が徐々に急になってきてプラブーツを蹴込みながら登っていきます。
風も強くなってきたようで木々が轟々と鳴り始め、暑くて脱いだシャツを着込みました。

木々の間から見え隠れしていた恵庭岳の山頂部が次第に目線の高さになってきます。


7合目(800m)付近から眺める恵庭岳

尾根は大沢との合流地点に近づき、左側は切れ落ちています。
木々の葉がまだ出ていないので大沢が見通せます、今年の夏は是非登りたい沢の一つです。


大沢を俯瞰する

8合目を過ぎるとロープ場や小さな岩場が出てきます。
日陰になっている所は凍っていて、蹴込んで足場を作るのに軟らかい夏靴だと苦労しそうです。
気にしていた風は収まりました、陽射しの強い山頂部は雪も溶けているようです。


山頂直下

再び夏道が顔を覗かせ始め、山頂部へ飛び出しました。
そこに待っていてくれたものは・・・。


今まで隠れていた樽前山がお出迎え

これまで姿を隠していた樽前山が黒と白のスッキリした縞模様の姿で出迎えてくれています。
そして支笏湖の回りには恵庭岳、漁岳、札幌岳、無意根山、羊蹄山、ホロホロ山、オロフレ山などがズラリと並んでいます。


右からモラップ、紋別岳、イチャンコッペ


恵庭岳、漁岳、フレ岳、丹鳴岳、遠くに無意根山、余市岳など


白老三山、ホロホロ山、オロフレ山など

東側は少し曇り、千歳市街地や遠くの夕張山地、日高山脈は見えませんが、気持ち良い大展望です。
支笏湖の湖水はブルーを通り越して藍色、場所によっては紫に見えています。

風も無く暖かい。
地元の山は二週連続で敗退し意気消沈している私を優しく暖かく迎えてくれました。
まさに、母の胸元に抱きかかえられているような安心出来る居場所です。

腰を下ろし、食事をし、眠くなるようなマッタリした時間を独り占めです。


風不死岳山頂標識

眼前の樽前山の雪と岩の雪形縞模様が春を感じさせています。


春を感じさせる樽前の雪形模様

西にはオロフレ山、ホロホロ山のどっしりした姿が印象的です。


オロフレ山(左)、ホロホロ山(右)、手前に多峰古峰山

支笏湖の美笛よりには白老三山が小さいながら風格ある存在を示しています。


白老台地と白老三山

たっぷり1時間近くゆっくりし英気を養うことが出来ました。
支笏湖の美しさを久し振りで見たような気がします。
陽射しや太陽の位置、水の深さなど複雑な要素が関係しているのでしょうが、様々に変化する水の色、何時見ても不思議さ神秘さを感じさせられます。
もう一度、その美しさを愛でて帰り支度です。


神秘的な色の変化を見せる支笏湖の水

今回は登ってきた北尾根を素直に戻ります。
8合目までは切れ落ちたり、急で凍っている所もあり、念のためアイゼンを付けて下りました。

今回の山行、本当に癒されました。
大好きな支笏湖の山、益々好きになりそうです。
風不死岳、ありがとう!

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