白神岳 (1232m)

東北   2011.7.25(月)  曇・ガス


 

白神岳

 

2011.7.25 (月)
登山口 0430
二股分岐 0455
蟶山 0550
大峰分岐 0705
白神岳山頂 0715〜35
二股 0830
二股分岐 0935
登山口 1000

白神岳

世界遺産に登録され一躍有名になった白神山地、広大なブナの森にある山々に登路は無く、白神岳などごく一部に限られている。

今回はその白神岳に登り、山頂から広がる手付かずのブナの森をこの目で見てみたいと計画した。
蟶山を経由して登り、二股から降りる、いわゆる周回コースで歩く予定である。

昨日、大平山を下山してから白神岳登山口へと車を走らせたが、時間的にも余裕があったので十二湖の青池を見物した。
さすが観光スポット、魅惑的な色をした青池は大したものだったし、バスを連ねて訪れている観光客の多さにも驚いた。

青池
魅惑的な色を見せる青池

 

気がかり!

白神岳の登山口には、大きな駐車場と小屋が整備されていて無料で使うことが出来る。
小屋は綺麗で泊まることも出来、水やトイレも完備されていてありがたい。

小屋
立派な小屋が整備されている

前夜車中泊し、目覚めるとなんとなく暗いのが気になった。
しっかり曇っている。だが雨の降る心配はないようだ。
同じく車中泊した人達は、準備を整え出発していった。

私も準備をしてから、晴れてくれますよう祈り、ザックを肩にした。

 

巨木

歩き出して10分もしないうちに、道から直ぐの所に太いブナの巨木が立っている。
見事なブナの木を見て、さすがは白神山地と感心するやら驚くやらである。

小30分も行くと二股分岐、ここで蟶山コースと二股コースが分かれる。

二股分岐
二股分岐 (帰路撮影) 左が蟶山、右が二股へ

蟶山へと登っていく、最初はかなりの急坂だが直ぐに緩やかになりトラバース気味に高度を上げていく。
沢を渡ってからブナ林の急登をしばらく辛抱すると蟶山の標識。
周囲はガスがかかり、視界は全くない。
どうか晴れて欲しいと祈るばかりだ。

ガスの林
ガスで視界の効かない道をひたすら進む

 

念じれど・・・

蟶山からは尾根に乗っているはずなのだが、良く分からない。
乳白色のガスの中を淡々と歩くのみだ。

やがて傾斜がきつくなり、一汗も二汗もかかされる。
ただ、ガスのせいで涼しくそれほど辛くはない。

急に傾斜が緩んだと思ったら、大峰分岐の標識が立っていた。

山頂まで後700mとある。
これでは展望はダメかも知れない、諦めの境地である。

小さな草原に咲いている花々も白いミルクに溶け込んでしまったような色合いだ。

花
霧に揺れる花々

 

シルエットの山頂

力なく歩いていると、何かのシルエットが急に目の前に現れた。
小屋だ、近づいて見るとトイレであった。

次いで避難小屋が幽霊のように現れた。
狭く小さな小屋で、トイレのほうが大きく立派なぐらいだ。

小屋
白神岳避難小屋

そして山頂はもう目と鼻の先であるが、期待していたブナの広大な森林を眺めるなんて夢のまた夢だと諦める。
白い山頂標識だけがポツンと立っていた。

山頂
山頂標識

残念! ただ登っただけの白神岳になってしまった。
何の感動も感激もない。
ちょっぴり甘いものを口に入れ、一応辺りを見回し黙々と下山にかかる。

 

強烈!

戻る二股コースは山頂から尾根を一気に二股まで駆け降りていく。
その傾斜たるや、半端ではない。
太いロープが、ほぼ全コースに張り巡らせてあり、ロープに頼っての下りとなる。

まったくもって強烈な下りである。
慎重さを欠くと、滑ったり転落したり、怪我のもとだ。
約1時間の下り坂との戦い、結構辛いものである。

下りきればそこは二本の沢が出会っている二股、やっと一安心、気持ちも楽になる。

二股
二股の流れ

 

過ぎし事

二股からは、沢の流れに概ね沿って登り時に分かれた二股分岐へ戻っていく。
二股から直ぐのところで2度ほど渡渉するが、岩が滑りやすいのと流れが早いので要注意だ。

淡々と緩やかな道を下っていく。
ただ登っただけとなってしまった白神岳登山を思うと、残念で気持ちまでいじけてしまいそう。

済んでしまったことを悔いても仕方がない。
自分の天候判断が間違いだったのだから・・・。
そう思うも、気軽に来れる山ではないだけに、立ち直るには時間がかかる。

気を取り直して、明日に向かおう。
明日は岩木山だ。
ただ、これまで安定していた天候が少し不安定になりつつあるようなのが、気にかかるな〜。

 

 

 

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